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全日本フィギュア開幕!羽生結弦・浅田真央だけじゃない「ならでは」な楽しみ方5つ

佐藤由紀奈

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佐藤由紀奈

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今年のクリスマスは金曜日ということで、イヴではなく25日にデートをするカップルも多いようです。出かける予定のない独り身には、なんてつらい夜……! 
と思いきや、わたしは全く気にしていません。むしろ家にいるのが楽しみで仕方がないですね。
だって、全日本フィギュアが待っているからっ!

~年末の風物詩~全日本フィギュアの楽しみ方5つ

例年、この時期に行われている全日本フィギュアスケート選手権大会。
ここ数年はフジテレビ系列でゴールデンタイムに放送されていることもあり、お茶の間の方々にとってもすっかり年末の風物詩となりつつあるのではないでしょうか。

もちろんフィギュアスケートファンにとっても特別な大会でありまして、今年もチケット入手は超激戦でした……(そしてわたしはその戦いに敗れし者)。

現場で見ることは叶いませんが、テレビ放送でも楽しみは充分にあります。
今回はそんなわたしの「全日本フィギュアならでは」の楽しみ方を5つ紹介したいと思います!

【1】原石の選手たちを発見!

まずはなんといっても、なかなか地上波のテレビでは観ることができないような選手を観られるということです! 
日本は男女ともに層が厚いので、高難度のジャンプが跳べないと、世界の試合へ出場することもできないのがつらいところ……。
しかし全日本フィギュアでは、ジャンプ以外の魅力を持った選手や、将来有望な若い選手を、思いがけず見つけてしまうというチャンスがあるのです!

女子も注目選手はたっくさん……なのですが(わたしは普段イケメンを研究する連載を書いているものでして)、今回は男子の注目選手を(イケメン的観点から)、少しだけ紹介させていただきます。

田中刑事選手

羽生結弦選手とは同学年で、ジュニア時代からしのぎを削ってきた選手。11月末に開催されたNHK杯では会心の演技を見せ、調子を上げてきていると思われます。“刑事”という名前が似合う、キリッとした顔立ちの男前です。

日野龍樹選手

日野選手も羽生選手とは同学年の選手。お父さんがロシア人だそうで、迫力系のイケメン。演技も迫力系です。そして名前までもがイケメンという隙のなさ! 周りからは「フェイ君」と呼ばれているそうです。ニックネームまでイケメン……。

山本草太選手

日野選手とは打って変わって、名前も見た目も、“塩味”というか、サッパリしている山本選手。羽生選手とはまた少し違ったタイプの和顔で、まだ15歳という若さでありながら、“いぶし銀”といった印象を受けます。

佐藤 洸彬選手

今年のアイスショーで初めて彼の演技を観たのですが、江頭2:50さんを彷彿とさせるような、上半身を見せる肌色の襦袢に、黒タイツというインパクトの強い衣装で登場。その姿でキレキレかつポップな『ボレロ』を踊ったのには、度肝を抜かれました……! 
技術ではトップになれなくても、彼のようなエンターテイナーをテレビで観られるのは、全日本フィギュアの醍醐味です。

【2】アナウンサーにも世代交代の波が!

毎年“実況”でも何かと話題になるのが全日本フィギュア。
フジテレビのフィギュアスケート実況といえば、長らく塩原恒夫アナウンサーが務めてきました。しかし、そのポエミーで独特な実況スタイルには拒絶反応を示す人も多く、“塩分過多”などの言葉まであるほどです。
(ほんの一部ですが)過去の全日本フィギュアからいくつかピックアップしてみても、名言……いや迷言?といったものばかりです。

「クリスマスに一人ぼっちなんてイヤだ! そんな貴方には クルクル回るくるみ割り人形」 (2005年 浅田真央選手)

 

「高校1年生になった浅田真央 ピアノの音に誘われて覗き見た教室に 少女の面影が舞う ノクターン」(2006年 浅田真央選手)

 

「クイーンの登場は浮気心を許しません 私だけを見つめてくれればそれでいい 世界女王の十八番 カルメン!」(2007年 安藤美姫選手)

 

「氷の下に込められたリンクの愛と哀しみは 新しいドラマと共に クリスタル」(2007年 6分間練習)

 

「2012年12月22日 地球滅亡のマヤ暦乗り越えて ソチオリンピックへ向かう マオ暦が始まります!」 (2012年 浅田真央選手)

 
……と、どれもまさに“塩分過多”な実況。しかし「ドラマチック」「それも含めて全日本フィギュア」という意見もあり……つまりのところ、賛否両論なのでした。
※ちなみに塩原アナのフィギュア実況をまとめたTwitter botアカウントもあるので、興味のあるかたはどうぞ。

ところが昨年からフジテレビは実況アナウンサーを刷新。男女ショートを中村光宏アナウンサーが、男女フリーを西岡孝洋アナウンサーが務めています。
西岡アナは男子フィギュア実況のキャリアはすでに豊富ですが、中村アナにとっては、初めてのゴールデンタイムでのフィギュア実況。多少の硬さは見受けられましたが、誠実さが感じられる内容だったと思います。
昨年は男女ともに表彰台にフレッシュな顔ぶれが並んだこともあり、いろんな意味で世代交代が進んでいるんだな~と感じたりも。
今年は“実況”でも進化が見られるのか、ちょっとした楽しみとなっています。

【3】日本のファンの熱さは世界一!

今や日本のフィギュアスケートファンは、規模も熱量も“世界一”と多くの選手から賞賛されています。今年のグランプリファイナルはスペイン・バルセロナで開催されましたが、多くの日本人でスタンドが埋め尽くされていたのが印象的でした。

そんな日本のファンが「日本による、日本のための、日本のフィギュア大会」に集結するわけですから、盛り上がらないわけがありません……!
今年の全日本フィギュアは北海道の「真駒内セキスイハイム アイスアリーナ」という、世界でも有数の寒さと言われる会場で開催されますが、どこのクリスマスイベントよりも熱く盛り上がるのではないでしょうか。
選手たちにとってはものすごい緊張だと思いますが、あの空気の中で披露される演技は、国際大会とは別物の思い出になります。

【4】熾烈すぎる代表選考!

全日本フィギュアが選手たちにとって超重要な大会である理由は、「四大陸選手権」「世界ジュニア選手権」「世界選手権」それぞれの代表選考を兼ねているからに他なりません。

女子は代表枠を最大の3枠確保していますが、男子は2枠。
世界で最も層が厚いと言われているにも関わらず、たった2人しか出られないなんて……! 

下馬評では世界歴代最高得点を更新した羽生結弦選手と、シニア1年目にしていきなり大活躍中の宇野昌磨選手が有力視されていますが、小塚崇彦選手・無良崇人選手・村上大介選手らの、オトナな選手たちの演技にも期待がかかります。

ああ、それにしても2人……。本当に、2人しか ダメなんでしょうか……。
もういっそ、羽生選手については“宇宙人枠”のような特別枠を設けてほしいくらいです。

【5】日本人選手同士の絡み!

最後に、全日本フィギュアの最大の見どころといえば“選手同士の絡み”が観られること、です。
フィギュアスケートの選手たちはとても仲がいいことでも知られていますし、表彰台に上る時にどんな掛け合いをするのかは、この大会ならではの楽しみです。
ちなみに今年のグランプリファイナルでは、表彰式でカメラマンに「笑って」とリクエストされた際、先輩である羽生選手が宇野選手のほっぺをつねってイジるというシーンがあり、一部のファンの間で大きな話題になりました。
この時のような掛け合いの再来を待ち望んでいるファンも多いのでは……?
また、前述の通りこの大会は代表選考も兼ねているので、世界選手権代表に選ばれた選手はコールされ、セレモニーが行われます。ここでも毎年、選手たちの関係性を垣間見られるようなやりとりが見られるので、これまた必見!のシーンなのであります。

フィギュアスケートには日本人の「夢」と「非日常」がつまってる!

わたしは常々、「なぜ日本人はこんなにもフィギュアスケートが好きなんだろう……」と考えるんです。
世界的にはマイナージャンルに入るスポーツを、クリスマスのゴールデンタイムに地上波で放送するなんて、他の国では考えられないことだと思います。

でもそのたび、「日本人にとっては、とびっきり夢がつまってるスポーツなんだよなあ……」という結論にたどり着くのです。
きらびやかな衣装を纏い、美しい音楽にのせて、極限の身体パフォーマンスを行う……という光景は、ダンスパーティやプロムが身近でない日本人にとっては、もはや非日常と言えます。
演劇にも近いものはありますが、フィギュアスケートはあくまでスポーツであり、「日本人として」、「日本人の精神で」世界と戦うわけです。こんな非日常な光景の中で! 
ファンタジーな世界なのに、現実。そんなところに、ファンとしての日本人の夢がつまっている気がします。

少なくとも予定もない独り身のわたしにとっては、全日本フィギュアというイベントは、“最高にファンタジーな現実”を与えてくれる“クリスマスプレゼント”であることは間違いないのです。

(文:佐藤由紀奈)

[放送予定]
第84回全日本フィギュアスケート選手権2015
・12月25日(金)18時30分~21時24分:男子ショートプログラム(時間延長の可能性あり)
・12月26日(土)18時30分~23時10分:女子ショートプログラム・男子フリー
・12月27日(日)19時~21時24分:女子フリー

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