今、女性の間で急速に影響力が広がっているSNS「Instagram」。
写真メインで投稿するInstagramにおいては、「フォトジェニックなお料理」というのが定番であり、人気のテーマとなっています。
「食」をテーマに投稿するインスタグラマーたちは「デリスタグラマー」とも呼ばれ、中には本を出版したり、レシピ開発に携わるようになった人がいたりと「食生活のカリスマ」として憧れの的になりつつあるのです。
「なぜ今、ごはん系インスタがここまで人気なのか？」
「デリスタグラマーたちは、どんな目的があって投稿するのか？」
その秘密を探るべく、1月21日(木)に行われたデリスタグラマーたちのイベントに参加してきました！
「デリスタ本」フォトジェニックな出版パーティー開催
この日のイベントは、1月12 日(火)に発売された『ＤＥＬＩＳＴＡＧＲＡＭＭＥＲ’Ｓ ＢＯＯＫ』(扶桑社)の出版記念として開催。
「インスタグラム発のおしゃれなテーブルコーディネート集」と銘打たれた同書のコンセプトに合わせ、会場の装飾から軽食まで、どこに目を向けてもカメラを向けたくなってしまうような、まさに“フォトジェニック”な空間となっていました。
食を愛するデリスタグラマーたちが表彰
最初に行われた「デリスタアワード表彰式」では、下記のハッシュタグをつけた投稿の中から、それぞれベストインスタ投稿を選出。
「#コレクターズ」
「#三度の飯よりパンが好き」
「#おちびさんのおやつ」
「#瞬間とらえちゃいました」
「#とりあえず野菜食」
「#くだものだもの」
「#青空ピクニック」
「#フラワーグリーン」
表彰者のうち、イベントに参加していた5名がステージに登壇。
「#三度の飯よりパンが好き」で選ばれた@miku_colorsさんは「ただの食いしん坊なのですが、こんな場に呼んでもらえて……」と少し驚いている様子でした。
「#瞬間とらえちゃいました」で選ばれた@cao_lifeさんは「おうちご飯も好きですが、外で食べるのも好きなので、カメラを持ってもっと出かけたいと思う」と楽しそうに話していたのが印象的。
「#とりあえず野菜食」の生みの親であり、今回ベスト投稿にも選ばれた@utoshさんは、「健康的な食生活の大切さ」を熱弁。
と、それぞれの“食”に対する愛が伝わってくるようでした。
人気デリスタグラマーが、撮影テクニックを披露
続いて行われたのはトークショー。現時点で43,000人以上のフォロワーがいる@pepe39さんと、24,000人以上のフォロワーがいる@natsu_motoiさん、二人の人気デリスタグラマーが撮影テクニックなどを披露しました。
プロ級の撮影技術とアーティスティックなテーブルコーディネートが人気の@pepe39さんの撮影ポイントは、「とにかく影を消すこと」だそう。
食という日常的なものを、非日常な画に作り込んでいくのが楽しくて仕方ないのだとか。
一方の@natsu_motoiさんは、おやつや朝ご飯を中心に撮影＆投稿をしているママさんデリスタグラマー。そんな彼女の撮影テクニックは、「子どもが写りこんでも、そのままを見せること」だそう。小さいお子さんがいると、せっかくテーブルを作り込んでも、つい一緒にやりたがってしまうものですが、そんな様子も、日常のストーリーとして切り取るようにしているそうです。
まったく違ったアプローチの二人ですが、「お料理をインスタに投稿するのが、とにかく楽しい」という根本的な感情は共通しているんだな、と感じました。
デリスタグラマーは“食”で “ハッピー”を共有する人たち
今回、デリスタグラマーを目の当たりにし、あらためて気づいたのは、「本当に、“食”が大好きな人たち」だということ。
当たり前のようではあるのですが、Instagramのメディアでの急速な取り上げられ方などを見ていると、「人に見てもらいたいからおしゃれな写真を撮っているのではないか」と、うがった見方をしてしまっていました。
ところが今回のイベントに集まったデリスタグラマーは、本当に「食べること」「料理すること」が大好きで、大好きだからこそ素敵に見せるのが楽しい。
そしてそれを見て、周りが少しでも「美味しそう」「おしゃれ」と幸せな気持ちになってくれるなら、こんなハッピーなことはない！……というシンプルな構造だったのかもしれないと気づき、ハッとしました。
“食”は「ただ生きるため」ではなく、「幸せに生きるため」のものでもある。
そんなメッセージを、デリスタグラマーたちはInstagramを通して共有しているのかもしれません。
（文：ソーシャルトレンドニュース編集部）
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