現実を忘れさせてくれる場所、ディズニーランド。パーク内には公式のフォトスポットもあり、昔からディズニーランドに行ったら写真を撮るというのがお決まりとされてきました。しかし、最近ではSNSに上げる目的で写真を撮っている人も多く、夢の国で作った思い出を現実に持ち帰りたい、現実社会でヒーヒー言っているやつらに見せつけたい、というねじ曲がった野心を持ったリア充たちがまたディズニーランドにおける新たな写真のポーズを生み出しました。
シンデレラ城前における定番の角度とポーズ
まずは、「ディズニーなう」と検索すれば必ず出てくる、ディズニーランドで撮る記念写真の定番スポット、シンデレラ城前における定番の角度とポーズを4つ紹介します。
1.お城の前の広場でジャンプ
最も定番なのがこのポーズ。お城の前には写真を撮ってくれるキャストの方もたくさんいるので、希望を伝えれば確実に良い構図で撮ってくれるんです。ただ、この位置で、スマホのカメラで撮ると、シンデレラ城が切れてしまいがちなのが難しいところです。
2.正面の城壁の上で頬杖したり、座ったり
もともとシンデレラ城を全て入れずに、自分達メインで写りたい人はココ。大人数で行ったときもここなら全員写ることができます。
3.横の池越しに
この場所から撮ると、シンデレラ城に憧れているお姫様になったような写真が撮れます。ちょっとした池が背景に入るだけでも、また違う雰囲気が出ますね。
4.ウォルトディズニー像から
少し遠めですが、ウォルトディズニーと寄り添うミッキーが可愛らしく、人気のスポットです。ここであれば、シンデレラ城も確実に上まで入ります。
昨年のクリスマスあたりから新ポーズが登場!
そして、そんな定番ばかりではもういいねが稼げない!と言わんばかりに昨年のクリスマスごろから、何とも攻めたポーズをしたリア充が現れました。なんと彼らは、こんな寒い時期にも関わらず、お城の前の広場で地面にお腹を付けて寝そべって写真を撮っているのです!!
シンデレラ城まえにカップルがたまっていました。 非リアにはなんという屈辱。 これこそがちのめりーくりしみますですね。 pic.twitter.com/Edcy20cfh5
— こくちん (@kokukoku829) 2015, 12月 25
これはクリスマスイブのディズニーランドの様子なので、カップルが多めですが、実際に昨年末、筆者がディズニーランドに行ったときにもシンデレラ城前の広場には制服姿の女の子たちがあちらこちらで寝転がって写真を撮っていました。
このポーズで撮った写真は好評だった
シンデレラ城下での寝ころび写真を撮ったら、やはりSNSにアップ! すると、寝転がって撮る写真は好評のようでした。
「この構図だとシンデレラ城を下から写すことが出来るから、人間がミニチュアになったような感じがして可愛い」(20歳・女子大生)
今まで考えてもみませんでしたが、この言葉を聞いて、昔の特撮で使われていたようなアングルが「かわいい」に変換されていることに時の流れを感じました。
ただし、撮影現場はまるで築地市場
しかし、いくら広場が広いとはいえ、皆が皆、寝転がって写真を撮っている風景は何ともシュールです。筆者はこの光景を見て、「家じゃないのに寝転がっているなんて信じられない……。パンツ丸見えなんだけど……ブスのパンチラほど不快になるものはないわ」という感想を抱きましたが、「もしかしたら自分がオバサンになっただけなのかもしれない……」という一抹の不安を抱き、筆者の友人である大学4年生の女子たちにこれらの写真を見せて意見を聞いてみました。すると写真を見るやいなや「やばい!」「すごい!」「怖い!」とまた違った意味で盛り上がってくれました。
「これ、汚いよね?」(22歳・女子大生)
「これが許されるのは本物の高校生まで!それ以上でやってたらヤバい奴!」(23歳・女子大生)
実際、広場のそこら中で寝転がって写真を撮っているので、ボーっと歩いていたら気付かずに踏んでしまいそうでした。筆者はこの風景を見て、転がっているリア充たちが築地市場で競りにかけられるマグロのように思えて仕方ありません。そして、友人たちが同じような反応を示してくれたのにほっと胸をなでおろしました。オバサンになるときは皆一緒ですね。
若者が注意すべきディズニーリゾート内のルール
ディズニーリゾートのHPではパーク内での禁止事項も明記してあります。その中でも特に若者が気をつけなければならないのが、セルカ棒・三脚の使用が禁止されていることと他の人に迷惑となるような撮影は禁止されていることです。恐らく、寝転がって撮影をするのは撮っているほうも踏まれてしまう可能性があり、お互いに危険であることから、いずれキャストの方からも注意喚起が行われるのではないでしょうか。
思い出を残すことはもちろん大事なことですし、それをインターネット上でシェアすることも楽しいことですが、パーク内ではゲストの誰もが「Happiness is Here」と思えるように、ちょっと気をつけられるといいですね。(上手いこと言った風)
(文:たなかもみこ)