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『金田一少年の事件簿N』12.4%発進 日テレ土曜ドラマのジャニーズ占拠率が高い理由

シエ藤

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シエ藤

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7月19日から始まった、連続ドラマ『金田一少年の事件簿N』(日本テレビ系土曜21時〜)は初回視聴率12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。

テレビ界の全体的な視聴率低下を考えると、まずますのスタートを切ったと言える。

ひとつの理由としては、第4シリーズを迎えたドラマ自体への注目度が考えられる。

だが、それと同時に、日テレの編成の上手さを見逃してはいけないだろう。日テレの土曜は18時から家族一緒に見られる番組をズラッと並べているのだ。

アニメ『名探偵コナン』から始まり、『満天・青空レストラン』『天才!志村どうぶつ園』『世界一受けたい授業』と、小学生や中学生が親とともにテレビを見ながら、週末を過ごせるラインナップとなっている。『名探偵コナン』は9%前後と昨今のアニメ視聴率を考えれば大健闘し、『青空レストラン』『志村どうぶつ園』『世界一受けたい授業』はいずれも2ケタで民放同時間帯トップをキープしている。

その流れを汲んで、21時台のドラマには、今回の『金田一少年の事件簿N』に限らず、毎回家族みんなで楽しめる作品を持ってきているのだ。

『世界一受けたい授業』が始まった04年10月以降で見ると、『ごくせん 第2シリーズ』『怪物くん』『妖怪人間ベム』などが、この枠でヒットしている。明らかに、家族で見られるドラマで数字を残しているのだ。

また、この枠はジャニーズ事務所所属タレントが出演するケースも目立つ。『ごくせん 第2シリーズ』ではCDデビュー前の亀梨和也が生徒役を務め、大ブレイク。『怪物くん』は大野智、『妖怪人間ベム』は亀梨が主演を果たしていた。06年以降で見ると、年4本中2本以上、ジャニーズ事務所所属タレントが主演を務めている。

このキャスティングも、日テレの番組編成における賢い作戦の一つである。

ジャニーズのタレントは小中学生に限らず、親世代にも圧倒的な人気を誇るため、18時台からの流れで考えれば、起用は必然とも言えるのだ。

そして、22時台には『嵐にしやがれ』(10年4月放送開始)が控えている。

チャンネルを替えさせない編成の巧みさが、絶好調の日テレの秘訣である。

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