お友達や親せきなど、誰かのお家にお邪魔した時にふと感じる「そのお家の独特のニオイ」、気になったことありませんか?
自分の家とは違うなと感じる時もあれば、「ん……? これはちょっと……」というニオイまで、そのお家のニオイは様々。他のお家のニオイが気になるということは、実は自分のお家もニオっているのかも!?
自分の家のニオイには、なかなか気付くことが出来ないもの。
他のお家の気になるニオイも、しばらくすると鼻が慣れてきて、分からなくなったりしますよね。
でも、実際にはニオイが消えたわけではないし、自分でごまかしてしまっているだけなのかもしれません……。
そんな「お家のニオイ」、実は、人のあることと関係していることが明らかに。
それは、「集中力」なんです。
子どものころ、「家だと全然宿題に集中出来なかった」という記憶、ありませんか?
一方で、ママさんたちは、「子どもがなかなか勉強に集中しない」とお悩みなのでは。
それ、お家のニオイが原因のひとつなのかもしれないのだとか……。
12月13日(火)にP&Gがおこなった、「家庭のニオイと子どもの集中力に関する研究結果と対策」の発表会に参加し、詳しいお話を聞いてきました!
子どもの集中力は低下している!その原因は「家庭の不快なニオイ」!?
このイベントでは、脳の専門家である古賀良彦先生と、臭気判定士の富樫真生先生によって行われた、「ニオイと集中力」に関する研究結果が発表されました。
古賀先生は、「現代の子どもの集中力は低下傾向にある」という仮説のもと、その原因究明の過程の中で、「99%の子どもがリビングでの学習経験あり」という調査結果(※1)に着目。
都内の一般家庭22軒を対象に、家庭のニオイを収集・分類したところ、「100%の家庭のリビングにニオイがある」というデータがとれたことから、リビングのニオイと子どもの集中力には関係があるのでは?ということになったそうです。
(※1)子どものリビング学習経験「母親アンケート」(n=96)より。
「家庭のニオイ」3大不快臭は「油臭」「汗・体臭」「カビ臭」
一般家庭のリビングで採取された不快な生活臭の上位3つである、「油臭」「汗・体臭」「カビ臭」を「3大不快臭」とし、これらのニオイのある環境で①集中力アンケート(※2)、②集中力テスト(※2)、③脳波測定の3つの実験を実施し、「集中力とニオイの関係性」について調査したようです。
(※2)集中力アンケート/テスト:小学校4・5・6年生 計96人を対象に実施。
集中力アンケート・テスト
「ニオイなしの部屋」と、「ニオイありの部屋」で、小学生の子どもたちに集中力アンケートと集中力テストを実施。
集中力アンケートでは、不快なニオイが心理的(子どもの主観)に集中力を低下させることが、集中力テストでは、ニオイがテストのスコアを低下させることが、統計的に明らかになりました。
(実際に子どもたちが回答した集中力テスト)
脳波測定
正常な嗅覚を有する小学校4・5・6年生 計6人を対象に、脳波測定を実施。
すると、ニオイが集中力の指標であるP300の出現を10%以上低下させることが明らかとなりました。
(脳波測定の様子)
これらの実験結果から、家庭のニオイ、つまり「生活臭」が子どもの集中力を低下させることが、脳科学的および心理学的方法により、世界で初めて明らかにされたのです!
その中でも、特に「油臭」は心理面に影響を及ぼし、「汗・体臭」は集中力テストのスコアに特に影響しているとのこと。つまり、火を使ったり揚げ物をしたりと「油臭」が染み付きやすいキッチンと隣接し、「汗・体臭」も立ちやすいリビングで学習する子どもが多い状況をふまえると、ますます生活臭と子どもの集中力低下には関係があると言えそうです。
「気になった時だけでなく、普段から気にしていきたい」
発表会当日は、実際に実験に参加された2組の親子が登場し、話を聞かせてくれました。
どちらのお母さんも、お子さんの勉強スタイルに関しては、「すぐに教えてあげられる距離の方が子どものために良いと思うので、子ども部屋ではなくリビングで勉強させている」などの配慮は出来ていたようですが、ニオイにはなかなか気付いてあげられず、ケア出来ていなかったよう。
不快なニオイが子どもの集中力を低下させるというこの実験結果を通して、普段から「家庭のニオイ」を気にする必要があると感じたようです。
冬場こそニオイ対策が重要
そして発表会の最後では、臭気判定士の富樫先生から、「家庭のニオイ対策」について発表がありました。
家庭訪問調査の結果、家庭のニオイの発生源は、意外なことに、「布製品」がほとんど。
なんと、布がニオイを吸い込んで、さらにそのニオイを吐き出していることが原因なんだそう。まるで生き物のようですね……。特に、面積の大きいカーテンやカーペットは要注意とのことでした。
また、冬場の暖かい部屋では、ニオイ分子の動きが活発になるので、冬場こそニオイ対策が重要になるそう! 洗いにくい大型の布製品は、こまめに消臭・除菌スプレーをすることがオススメとのことでした。
家庭のニオイ対策に「新ファブリーズ」
そこで使いたいのが、「ファブリーズ」。
新しくなったファブリーズは、布の中のニオイを察知し、ニオイを取り込み、ニオイを元から消し去ってくれるので、ニオイの元になりやすい布製品の消臭対策にぴったりです。
ポイントは、消臭したい製品の表面が全体にしっとり湿り気を帯びる程度まで十分にスプレーすること。
目安としては、カーテン・カーペット・ソファなど、それぞれ20回ほどだそう!
普段、2~3回ほどしかスプレーしない人が多いと思うので、これはぜひ意識していきたいですね。
今回の実験結果では、リビングなど、「子どもが勉強する場所」の不快なニオイを取り除くことによって、子どもの脳に良い影響を与えれば、勉強のパフォーマンスが高まるということが実証されたとのこと。
なんと、これは大人にも言えることだそうなので、仕事のパフォーマンスを上げたい人は仕事環境のニオイに気を使ってみるとよいかもしれません。
これからは気になる時だけではなく、普段から家庭のニオイ対策を行い、しっかり集中出来る環境を整えてみてはいかがでしょうか。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)