グラノ-ラが長いスパンにわたって全国的な流行を見せています。
ヘルシーさと見た目のお洒落さ、そしてなによりその美味しさがその要因でしょう。
ちょうど半年前の四月、友人に勧められて私もグラノーラを食べるようになりました。
しかし、当時の私のグラノーラに対する印象は『誰がこんな鶏のエサみたいなもの食べるか』というもので、それまでずっと食わず嫌いしていたのです(あれを初めて見た人は絶対そう思うはず)。
しかし、いざ食べてみるとこれがびっくり! めちゃくちゃ美味しかったのです!
それ以降、私は朝食に必ずグラノーラを食べるようになりました。
最初は200g入りの袋でしたが、それもすぐに物足りなくなり二週間後には800gのお徳用を買うように。挙句の果てには朝だけじゃ我慢できなくなり、夜も、時には一日三食食べるようになったのです。
こうして、私は立派な“グラノーラ男子”に変貌を遂げました。
毎朝起きると、グラノーラを食べるのが楽しみでならない。むしろ、寝る前から翌朝のグラノーラのことを考えている。
グラノーラをはやく食べたい気持ちのあまり、牛乳をかけてグラノーラがイイ感じでふやける前に我慢できずに食べてしまい、結果的に前歯の裏の歯茎を痛めることもありました(これを私の周りのグラノーラ男子の間では“グラノーラ痛”と呼ぶ)。
また、カルビーのフルグラだけでは飽き足らない私は、他社製品にも手を出すようになりました。
しかし、これには実は注意が必要でした。グラノーラと言っても、製品によって硬さが違うため、気をつけないと例のごとく“グラノーラ痛”になってしまうからです。
実際、『カルビーに慣れてしまった人が、ほんの出来心でケロッグに浮気してしまい、慣れない硬さに前歯の裏の歯茎を痛めてしまう』という事例が、私を含め数例確認されています。
(もちろん、これに関しては完全に好みなので、ケロッグに定着する方もたくさんいるかと思います)
さて、それから半年が経った最近、『日本初のグラノーラ専門店が目黒にあるらしい』という話を私は耳にしました。私の下宿先から歩いて行ける距離です。
しかも、近頃のグラノーラ人気による注文増加のため、ネット販売では2~3カ月待ちという状況の中、店頭では普通に販売しているとのこと!
当然ながら私は「これは行くしかない!そして、記事にしなければならない!」と鼻息を荒くしました。
それはひとりの“グラノーラー”としての使命であるようにすら思えました。
長くなりましたが、ここからが本題!
今回、訪れたのは目黒駅、学芸大学駅から徒歩20分のところにあるGMTというお店。
目黒道路沿い、目黒消防署の向かい側にあります。
(歩くと結構遠いので、目黒駅から出ているバスに乗るのがオススメ)
黄色と白のストライプのオーニングが目印です。
店名のGMTというのは“グラノーラ・ミューズリー・テイクアウト”の略。
能年玲奈が2013年に在籍していたユニットとはなんの関係もありません。店内に入ると、グラノーラの香ばしい匂いが充満しています!
これ、めっちゃいい匂いなんですよ!お腹も急に減ってきて臨戦態勢です。
左を見ても
右を見てもこんな棚が。20種類以上のグラノーラがそろっていました。
やばい、どれも美味しそう。でも、これじゃ逆に選べないじゃん!
目の前に現れたグラノーラ天国に、思わず動揺してしてしまう私。
すると、そんな私の姿をみて親切な店員さんが話しかけてくれました。
なんと、試食させてくれるそうです!
可愛らしいカップに入れて出してくれました。
これを口の中に流し込みます。普段、牛乳を入れてしかグラノーラを食べていない私にとって、グラノーラをそのまま食べるのは初めてでした。
でも、食べてみるとびっくり! 今まで食べてきたグラノーラとは全く違うんです!
口の中に入れた瞬間、オーツ麦の風味が広がり、フルーツの甘さが押し寄せてきます。
硬いのかと思いきや、歯ごたえがありつつも決して口の中を負傷しない、不思議と優しい感触。
何度も“グラノーラ痛”になっている私は、正直おそるおそるグラノーラを口に含んだのですが、心配は全くの杞憂に終わりました。
「正直言って、この時点でめっちゃ美味しいんですけど!これ、牛乳いらねえんじゃないの!? これで完成形でいいんじゃないの!?」と思っちゃうくらいの味の良さです。
ふと店内を見渡すと、厨房の中にはなにやらアルファベットの書かれたホワイトボードが。
レシピが書かれているっぽいので写真は載せないでおきますが、店員さんによるとオーナーシェフは外国人の方らしく、今でも時々厨房に立たれているそう。
ウィンドウの中にはこだわり抜かれた素材が綺麗に並べられています。
市販のグラノーラにはないお洒落さ、温もりにも納得です。
親切な店員さんに色々お話を聞きつつ、今回私が食べ比べのために買ってみたのがこの六種類!(今回はお財布事情も考慮しつつだったので150gと270gのものを買いましたが、470gのビッグサイズのものもあります)
可愛らしいデザインで、プレゼントにもうってつけですよね。
(1)フルーツグラノーラ
封を開けた瞬間にドライフルーツの甘い香りがふわっと広がります。
もちろん、食べても文句なしの味わいであり、フルーツは普通のものと比べて大きく、とても多い。オーツ麦の歯ごたえが心地よく、まさに風味絶佳といった感じです。
“グラノーラの王様”の名を、私の中で欲しいままにしているのも頷けます。
また、味がとても濃厚なので、牛乳をいつもよりたくさん入れるくらいでちょうどいいと思いました。
もはや、メインディッシュにしてもいいんじゃない?という美味しさです!
(2)シナモンアップルグラノーラ
定番人気の味。ホームページでは人気ランキング№1と紹介されています。
結構しっかり甘いです。シナモンとアップルがイイ感じでコンビネーションを奏でていますが、個人的にはレーズンが美味しすぎました。
朝食に限らず、デザート感覚で食べてもいい一品。パンケーキにのせたら絶対美味しい!(なお、後日ハーゲンダッツのバニラにのせて食べたら超美味しかったことを報告しておきます)
甘い味にメロメロになりたい方にはオススメの味。よりお洒落感を感じたい人はカジヒデキとか聞きながら食べるといいと思います。
(3)チョコグラノーラ
個人的に一番の大ヒットだった味。昔、子供の頃に食べていたチョコ味のコーンフレークを、大人のために再現したような感じの印象で、上品さと懐かしさを同時に感じて、なんとも不思議な気持ちになりました。
そして、チョコと牛乳はとんでもなく合うんだと再確認。イメージ的に、外国人の可愛い男の子に朝食で食べていてほしい、なんて思いました。
チョコの香りも申し分なくて「もう来年のバレンタインはこれにしてくれ!」と声を大にしていいたいです。まあ、誰もくれないんですけど。
(4)アールグレイグラノーラ
女性に人気の味。紅茶とグラノーラをまぜた感じで、とても品が良くてお洒落な味です。
甘さは控えめなんだけど、その分、アールグレイ本来の味がすっと入ってきて鼻腔を刺激する。でも、決して嫌味じゃない。紅茶をすすってるような気持ちになれます。
午後のティ-タイムに食べたい味ですね。
ティーカップに入れて食べてみてもいいかもしれません。
(5)薬膳グラノーラ
柚子と生姜をメインに据えたグラノーラ。
洋風なはずのグラノーラに和風の味が混ざるという、なんとも不思議な味ですが、不思議と箸が、いやスプーンが進みます。(厳密には薬膳は中国料理ですが、感覚的には和風で間違ってないと思います)
最初、口の中に含んだ時には生姜寄りの風味かと思うのですが、柚子のカケラが口の中に入ると、一気に柚子の優しい風味が広がります。
スプーンですくうごとに、味わいが変化する感じ。
数カ月に一度しか生産されないというレアさもあって、これが作られたら即座に買うという常連さんも多数いるらしい。
全体的にとてもまろやかな味なので、お年寄りに人気そうです。
(6)ナッツパラダイスグラノーラ
名前の通り、ナッツ天国。これでもかと言うくらいにナッツがいっぱい入ってます。
正直な話、私はナッツは苦手なんです。
しかも、この商品は“パラダイス”ときています。なに浮かれてんだよ、この野郎!
しかし、人気ランキングで三位に位置するこの商品、食べない訳にはいきません。
そして、実際に食べてみると、なんと結構イケる!
まあ、選べるなら当然チョコを選ぶんですけど笑、でも全然イケる!
ナッツ好きな方にはたまんないだろうな、と思いました。
以上、目黒のグラノーラ専門店GMTの紹介でした。
グラノーラーの名に恥じない記事が書けたかどうかは不明ですが、「今まで一度もグラノーラを食べたことがない」という人にその魅力が伝われば嬉しい限りです!
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