東京の芸術文化を世界に発信
2020年はオリンピック・パラリンピック大会があり、東京の魅力を世界に発信する絶好のチャンス。スポーツだけでなく、様々な芸術文化を知っていただきたいし、できれば2020年以降も注目の流れをキープしたいですよね。
東京都では2020年大会に向けて、伝統芸能や舞台芸術、音楽など様々な文化プログラムに取り組んできており、昨年秋からはこれらを「Tokyo Tokyo FESTIVAL」と銘打って展開しています。
プログラムの詳細や、市川海老蔵さんが登場したプロモーションイベントの模様、2020年に向けた文化の盛り上がりに対する小池百合子都知事の考えなどを紹介します。
市川海老蔵さん 羽田空港で歌舞伎を生披露!
11月9日(金)、世界への玄関口・羽田空港国際線旅客ターミナルにて開催された、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」のプロモーションイベント第1弾。
「東京の芸術文化を世界へ」をテーマに、『芸術文化都市東京』の魅力が凝縮されたイベントとなりました。
会場は、年間を通して様々な催しが行われる羽田空港の名所、「江戸舞台」。小池都知事の挨拶の後、歌舞伎役者の市川海老蔵さんが登場すると、会場に集まった観客からは大きな拍手があがりました。「成田屋ッ!」と、歌舞伎ならではの掛け声も。
赤と黒のモダンな舞台で披露されたのは、歌舞伎の人気演目「勧進帳」から、「延年之舞」。
10分間ほどの短い舞台でしたが、空港であることを忘れさせる海老蔵さんの存在感たっぷりな視線・ド迫力の舞は、まさしく圧巻です。
三者の視点で語られる2020年に向けた文化の盛り上がり
小池都知事、海老蔵さん、東京芸術文化評議会評議員の吉本光宏さんによるトークセッションでは、三者それぞれの立場からの2020年に向けた文化の盛り上がりに対する意見が飛び出しました。
「2020年は歌舞伎という日本の伝統芸能を世界に伝えるチャンス。伝統的な部分を大切にしつつも、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしていきたい」と、伝統芸能の発展を担う者としての意気込みを語った、海老蔵さん。
吉本さんからは、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の目玉でもある、企画公募事業の概要などについて説明がありました。国内外から集まった約2,500件の応募のなかから、選び抜かれたチャレンジングな13件のプロジェクトを準備中とのこと。
小池都知事は、東京の文化について、伝統と革新の両方が混在するところが一番のエネルギーと表現したうえで、「2020年大会はこんなイベントがあったよね、と皆さんの記憶に残るような流れを作っていきたい」、「海外からの観光客の方にも『Tokyo Tokyo FESTIVAL』を楽しみにしてもらえるよう、前もって様々な言語で情報発信をしていきたい」とコメントするなど、2020年に向けた文化の盛り上がりに積極的な姿勢が見受けられます。
イベントの最後には、東京都交響楽団による弦楽四重奏の演奏も。クラシックから日本の伝統民謡である八木節まで、様々な楽曲が披露され、あらためて東京の芸術文化の幅広さを肌で感じることができるイベントとなっていました。
“東京の芸術文化”に気づくきっかけに
プロモーションイベントなどを通じて情報発信を強化していくという「Tokyo Tokyo FESTIVAL」。
今後、様々なプログラムを通して、多くの方が芸術文化を身近なものとして触れるきっかけになるのではないでしょうか。2020年に向けて、芸術文化都市東京としての魅力が国内外にさらに発信されることに、期待したいですね。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)