カクテルに浮かぶ美しい氷。どんな風に出来上がるのか興味を抱いたことはありませんか?
動画に登場するのは、ニューヨークにあるバー「Dutch Kills」のオーナーとして経営に携わるボッカート・リチャードさん。同店とともに設立され、ニューヨーク中にハイクオリティーの氷を提供する企業「Hundredweight Ice」では、300ポンド(約136kg)の巨大な氷塊を生み出す特注の製氷機を2台所有し、巨大な球体や四角、ブロックなど様々な形で、カクテル向けのものを中心に、芸術的な氷を展開します。そんなNYの氷職人が見せる妙技をご覧あれ。
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ナイフで氷を球体に削っていく様子。まるでリンゴの皮を剥いているような鮮やかな手さばきに注目。
完成時の氷。綺麗に丸く仕上がった氷は宝石のごとし。光に反射してまわりの景色が映り込んでいる様が見て取れます。こんな氷でお酒が飲みたい!
さらに巨大な氷塊をノコギリとハンマーで四角に削り取っていきます。削り取る氷の面はいずれも崩れがなく、次々と四角い氷が出来上がります。リチャードさんの経験の深さと技術の高さを感じさせるシーンです。アイスピックで氷塊を砕き削った経験のある方なら一層お分かりになると思います。
今回使用された道具。メジャー、ノコギリ、ハンマー。専門的なものは特になく、家庭ですぐ入手できるものばかり。自分にもできそうな気がしてきますが、継続して訓練を続け、スキルを高めるには氷に対する情熱が必要です。
削り取られた大小の氷。空気や不純物が白く入っておらず、窓から差し込む日光に輝く様は芸術品。さらにグラスの大きさやお酒の種類によって氷が削り取られていくことでしょう。もしNY観光でバーに入ってグラス越しに美しい氷に出くわしたら、それは彼ら氷職人の手によるものかもしれませんね。
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Hundredweight Ice
Bar Ice With a Pedigree
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