「女の子といえばピンク」
もはやそんな言説は崩されているような昨今ですが、そもそも“ピンク”と聞いてどんな色をイメージしますか?
ひとくちにピンクと言っても、実は毎年トレンドが変わるほど、とても繊細な色なんです。
2019トレンドカラーは「コーラルピンク」!
世界的に毎年注目され、様々な分野に影響を与えることで知られるPANTONE社の「COLOR OF THE YEAR 2019」で選ばれたのは、「Living coral」というピンク。
PANTONE社は今年のテーマカラーに「Living coral」を選んだ理由を、「自然環境に見られる、滋養をもたらす生き生きとしたカラー」だと発表しています。
ふんわりと包まれるような温かみがあり、かつファッショナブルで元気が出る、そんなワガママな条件を満たすピンクが、2019年のトレンドカラーだと言えそうです。
日本ではより健康的な「フラミンゴピンク」が席巻!
そんな中、日本ではより健康的な印象の「フラミンゴピンク」がファッションやメイク業界を席巻中!
オレンジ色が強く、柔らかい印象の「フラミンゴピンク」は肌なじみがよく、どんなアイテムからも取り入れられます。夏の青空に似合う色なだけに、これからの時期はより一層街で見かけることになりそう。
「フラミンゴピンク」アイテム、続々!
ピンクは時代を写す鏡。おいていかれないように気をつけて!
ピンクと言っても濃いものから淡いものまで千差万別。極端な話、赤から紫の間に存在するグラデーションすべてがピンクなのです。
昨年のトレンドは「ダスティピンク」
たとえば、昨年はどの色もダスティ○○(灰色がかった)という、クールな色味がトレンドでした。それはピンクも例外ではありません。くすんだ色味の「ダスティピンク」、店頭や街でもよく目にしたものです。
「ダスティピンク」と「フラミンゴピンク」のように、たった1年でもトレンドのピンクは微妙に違ってくるのですから、長い期間で見比べると全く違うピンクが人々の心を掴んでいたと容易に想像できますよね。
雑な感覚でピンクを選ぶのは危険!
だからこそ、「ピンクはどれも一緒」なんて感覚で選ぶのは、とっても危険! ネット上には巷に溢れる「適当にピンク色にされた女性向けアイテム」になぞらえて「ダサピンク現象(※)」なんて言葉もあるほど。
ピンクはその微妙な差でかわいい/ダサいがはっきり分かれる繊細な色なんです。
※ 考えられた末に選ばれたピンクではなく、適当につけられたピンク色(大抵はおもちゃのようなビビッドなピンク)の女性向け商品の多さに辟易した女性から生まれた言葉。ピンク色の女性向け商品だけでなく、流行やユーザーの求めるものを汲み取らず「○○といえば△△」という安易なイメージで作られたものすべてに対して、揶揄する意味を込めて使われる。
今のピンクを知るだけでトレンドがグッと身近に!
逆に言うと流行に疎い人でも、今はどんなピンクが流行っているかをつかめば、それだけでトレンドファッション、メイクがぐっと身近になるはず!
個人的にトレンド情報をキャッチしやすいのは、リップカラー。Twitterで「リップ おすすめ」とざっくり検索すると、すでにレビューを発信している人気の美容系アカウントが見つかり、簡単にいま人気のカラーを知ることができますよ!
(文:たなかもみこ)