親であれば子どもの可能性を広げるため、できることは早めにやってあげたいですよね。
「アンパンマン くみたてDIYシリーズ」のアンバサダーに就任したNON STYLE・石田明さんも、そう願う一人。今年2歳になる双子の女の子の育児に奮闘中のパパです。
今回の就任をきっかけに、知育玩具についてより詳しく知りたいと感じた石田さん。専門家の元へお話を聞きに向かうことに! その様子を取材させてもらいました。
「知育玩具」について、NON STYLE石田さんが直撃!
向かったのは、脳研究者であり、教育に関する書籍も多く出されている池谷裕二先生の研究室。ご自身も3歳と6歳の娘さんを持つ先輩パパでもあります。
早速、“後輩パパ”石田さんが真剣な眼差しで質問をスタート!
子どもの知能は6歳までにほぼ決まってしまう!?
石田さん「本日はよろしくお願いします! まず、6歳以下の子どもの脳というのは、どういった特徴があるんでしょうか?」
池谷先生「“シナプスを刈り込んでいる時期”でしょうね」
石田さん「シナプス……? いきなり難しい話ですね!」
池谷先生「人間の神経細胞って、生まれた時が一番多いんです。そこからなんと、3歳までに約7割減少してしまうと言われています」
石田さん「ええ! じゃあ今1歳10カ月のうちの娘なんか、すごい勢いで減らしているところなんですね」
池谷先生「そうです。毎日いらないものを削っているんです。そして3歳以降は、神経細胞から突起のようなものを伸ばしていき、どんどん回路をつくっていきます。これがシナプスの刈り込みです。一通り落ち着いて、知能の基礎ができるのがだいたい小学校に入るまでの年齢ですね」
石田さん「つまり……6歳までで子どもの幅は、ほぼ決まってしまうということでしょうか!?」
池谷先生「決まってしまうという言い方が適切かはわかりませんが……。成長において重要な時期であることは間違いないですね」
知育玩具を選ぶポイント
石田さん「いま、知育玩具っていろんなものが出ていますよね。どんなポイントで選べばいいんでしょう?」
立体で遊べるもの
池谷先生「まずは、“立体”であるものだと思います。メンタルローテーションってご存じですか? 絵や図形を頭の中で回転させる能力なんですが、これが大人への大きな第一歩なんです。立場や視点を変えて物事を捉える力へ応用され、大人になった時の問題解決力や、人の心の機微を読む力にも繋がっていくんですね」
手触りや指を駆使できるもの
池谷先生「加えて、“手触り”や、“指を駆使するもの”というのも大事でしょうね。乳児の頃はただ“つかむ”ことしかできませんが、成長すると“つまむ”ということができるようになります。1本1本の指をこれだけ自由に動かすことは他の動物にはできませんから、人間特有の能力といえます。子どもの頃は、とにかく五感で体験することが大切ですよ」
石田さん「うちの子も、最近ピースができるようになったんです。僕が街でファンの方に声を掛けられた時にいつもやるので、それをマネしているみたいですね」
池谷先生「おお! やっぱり見ているんですね~。子どもは親の行動をよーく観察して、学習していきますから」
石田さん「最初はちゃんとできなくて、何なのかわからなかったんですけどね。徐々にできるようになって、『あ、これピースか!』 と。かわいいですよ~(笑)」
応用性があるもの
池谷先生「3つ目として、ひとつのおもちゃで“応用性がある”というのも大事ですね。特に5~6歳からは抽象的な思考がだいぶ発達しはじめて、“あーしたらこうなる”という連鎖を考えられるようになっていきます。完成形や使い方がひとつに限定されていない、いろんな遊び方ができるものだといいのではないでしょうか」
達成感が得られるもの
池谷先生「そしてもうひとつ、“達成感”があるものですね。遊びの中にちょっと困難があって、やった感がある。これは他のおもちゃにはない、知育玩具ならではのメリットです」
石田さん「ああー、わかります! うちの娘も“見て見て!”とドヤ顔してきます。で、親としては知育玩具ということでなんだか子どもにいい気がするじゃないですか。そこで親もダブルでドヤ顔、みたいな(笑)」
知育玩具は、親子の大切なコミュニケーションツール
石田さん「僕、知育玩具って好きなんですよね~。大人も楽しいものが多いじゃないですか。子どもの頃にあまりおもちゃを買ってもらえなかった反動か、自分がすごく欲しくなってしまって (笑)。一緒に夢中になって遊びますね」
池谷先生「いいですね。“大人が楽しむ”、これはすごく大事なこと。僕は知育玩具の良さをいろんなところで発信していますが、正直なところ、“知育玩具だから子どもの可能性が広がる”というわけではなく、あくまでコミュニケーションツールのひとつだと思っています。子どもは遊びを通して親の愛情を受け取りますからね。自分も子どもになったつもりで遊ぶのがいいですよ」
石田さん「その点、僕は常に全力で遊んでます! 子どもと同じくらい汗だくで踊りますから。ただ見てほしいだけですけどね(笑)。でも、バカになって一緒に遊んだ方が楽しいですよね!」
“イクメン”と呼ばれることの多いお二人ですが、「そんな言葉があること自体が不自然だと思う」といった意見も。「子どもといると毎日がネタの宝庫! 父親だって育児に参加しないと、もったいない!」と盛り上がり、終始お二人の子育てライフの充実っぷりがダダもれの時間となりました。
池谷 裕二(いけがや ゆうじ)
脳研究者。東京大学薬学部教授。薬学博士。著書に、『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』『脳には妙なクセがある』『パパは脳研究者』『メンタルローテーション』など。
2~6歳までの創造力を育む「アンパンマンくみたてDIYシリーズ」
今回の池谷先生のお話では、知育玩具の選び方で下記の4つのポイントがあがりました。
【1】立体で遊べるもの
【2】手触りや指を駆使できるもの
【3】応用性があるもの
【4】達成感を得られるもの
石田さんがアンバサダーを務める「アンパンマンくみたてDIYシリーズ」も、その特徴をしっかり兼ね備えています。
オリジナルのアンパンマンごうを、電動ドライバーとねじを使ってDIYできる、新しい体験型知育玩具です。組み立て遊びを楽しみながら、創造力や集中力、問題解決力を育むことができます。
2歳~3歳の幼児期でも、4~6歳の知能発達が進んだ年齢にも十分に対応しており、長く使えるおもちゃです。
石田さんも自宅で娘さんと使われているそうですが、本格的なDIY感に親子で夢中になっているとのこと。
池谷先生が話されていたように、知育玩具だけでなく、コミュニケーションツールとして活躍しているようですね。
親も子も嬉しい知育玩具で、愛情も育てよう
小学校に通うまでの期間は、創造力や集中力の土台が作られると同時に、人格形成においても大切な時期。様々な知育玩具が登場していますが、“親子で一緒に遊べる”というのは重要なポイントになりそうです。
おもちゃをひとつのきっかけに、ぜひお子さんの中にある知能と愛情の種を育んであげてくださいね。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
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