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なぜ話題?「100日後に死ぬワニ」知るだけでもっと面白くなる3つのポイント

行谷麻衣

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行谷麻衣

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いまやTwitterで注目のコンテンツになった、きくちゆうきさんが描く4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」。

1月中旬には約30万人だったフォロワー数を現在75万人まで増やし、「100日後」のXデーである3月20日(金)に向けて様々な反響や憶測を呼んでいます。

※2020年2月6日現在

ついに掲載が、そしてワニの命が残り半分を切りました。
人気の理由やTwitterで話題の鋭い考察、作者のきくちゆうきさんについてなど、知るだけで作品がもっと面白くなる3つのポイントをお伝えします!

まだ間に合う!まずは作者のインスタでまとめ読みしよう

作者のInstagramでは作品がまとめて投稿されているので、まとめて読みたい方はこちらから見るのがおすすめ。

「100日後に死ぬワニ」を一気に読む!

友人と深夜にコンビニ前で集まったり、映画の続編を心待ちにしたり、ひそかに恋心を寄せるバイトの先輩との会話にやきもきしたり。

主人公のワニが過ごすのは、そんなきっと誰もがきっと経験しているであろうただただ平凡な日常。その「日常のリアルさ」が人々の心を掴んでいます。そう、最後に「死まであと○○日」という言葉さえなければ……。

【1】考察の考察?どんどん広がる読者の思惑

「ネズミ君がワニを助けようとしている」「死を選択するワニの物語の逆再生なのでは」……。

死が待ち受けるとは思えない、あまりにも平和なストーリーであることや、1日ずつ話が進む構造で進行が遅いこともあり、考察の自由度が高く、ネット上では多くの意見が飛び交っています。

また、「リプ欄の考察を見るのが楽しみ」といった、新しい物語の楽しみ方も定着しつつあるようです。
残り43日となり、折り返し地点を過ぎたこの物語。考察に対する考察など、この作品の影響の輪は日を追うごとにどんどん広がっています。

通常、マンガなどの結末は最後まで見ないと分からないもの。伏線を散りばめながら、「続きを見たい」と思わせる工夫をするのが一般的です。

しかしこの作品は、ある意味“盛大なネタバレ”をしており、向かう先が悲しい結末のために、「続きを見たい」どころか「見たくない」と思わせることによって逆に読者の興味を引くという斬新な発想。

見ちゃダメだ。と思うと余計に見たくなるような、そんな人の本質ともいえる天邪鬼な好奇心が刺激させられる作品になっている部分が、人気の秘密と言えそうです。

【2】「100日後に死ぬワニ」作者のきくちゆうきさんってどんな人?

この物語の作者・きくちゆうきさんは1986年生まれの34歳で、27歳のときにイラストレーターとして独立しています。

彼の代表作は「どうぶつーズ」「何かを掴んでないと どこかに飛んで行っちゃうアザラシ」。

「どうぶつーズ」
仲良し3人組のねずみのトニー、うさぎのコニー、ぞうのポニーが共に夢を追う友情の物語

「何かを掴んでないと どこかに飛んで行っちゃうアザラシ」
なぜ飛んでしまうのかは不明

どれもコミカルな動物たちが登場するのが特徴です。

また、HPの記載によると20歳のときに幼稚園から仲が良かったという友人を亡くしており、数か月の間、悲しみに暮れていた経験があるのだとか。

ある日何かできないかと思い立ち、再び絵を描き始めたのだそう。この経験は、生によって死を描く「100日後に死ぬワニ」にリンクする部分もあるのかもしれません。

【3】命日はいつ? Xデーは皮肉にも「どう森」発売日

2019年12月12日から連載が開始されたため、100日後に当たるのは2020年3月20日(金)。つまりこの日にワニは死んでしまうことになります。

この日は、4月からの新学期・新生活を目前にした、最後の三連休初日で、Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」の発売日です。

意図的なのかは定かではありませんが、人々が待ちに待った三連休の始まりや、どうぶつの平和な生活を楽しむゲームの発売と並ぶとなると、また切ない気持ちにさせられます。

「100日後に死ぬワニ」が私たちに教えてくれること

読者である私たちは、この物語の結末に期待を膨らませていますが、そもそも実際私たちが「100日後のワニ」を生きて見届けることができるという保証はどこにもありません。

なんとなく目をそらしている「自分はいつか死んでしまう」ということ、そして終わりを意識するからこそ見える、何気ない日常の大切さをワニは教えてくれています。

「結末は決まっている」と話すきくちゆうきさん。
多くの考察が渦巻く中、果たしてどんな終わりを迎えるのか? 主人公のワニはこれからどうなってしまうのか? どうかワニの幸せな日常が続くことを、願わずにはいられません。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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