「いつも心がザワザワしている。SNSの過激なニュースに疲れを感じてしまう。」
今回は、そんな人におすすめの一冊を紹介します。
改めまして、そやの「今月のベストペア読書」へようこそ。
今回は、知人の紹介でたまたま出会った本なのですが、とても良かったのでピックアップします。
ペア読書とは…
2人で同じ本をもちより、速読により30分で読破。その後ディスカッションをするという読書法。
制限時間があることや相手がいることによるプレッシャーで集中が高まり、また、直後にアウトプットがあることで記憶の定着もよくなるなど、多数のメリットがある。
『ペア読書』という最強の読書法を見つけたので図解します。より
今回のペア読書のお相手は、僕の入っているペア読書コミュニティのメンバー3人でした。
今回紹介するのは、こちらの本です↓↓
『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』
著者：草薙龍瞬
出版社：KADOKAWA
https://amzn.to/2SEspy1
ブッダの考え方って？どこがいいの？
仏教の開祖として知られるブッダ。
彼は「人が苦しみから開放されるにはどうしたらいいのか？」を考え続けた人でした。
その答えにたどり着き、それを広めたのが仏教の始まりというわけです。その考えが多くに支持されるものだったために、ここまで仏教が広まっているんですね。
人が思い悩んでいるのはいつの時代も同じ。
ということは現代に生きる僕たちも参考にできることがあるよね、というのが本書の趣旨です。
人が悩みから開放されるには？
結論から言うと、「ムダな『心の反応』を止めることで、一切の悩み・苦しみから抜けることができる」というのがブッダの主張です。
「反応を止める」とは、「我慢する」ということではありません。発生している感情や悩みを押さえつけるのではなく、元を断ち、悩みが発生しないようにするのです。
と聞くと、『そんなこと、本当にできるの？』と思いますよね。
それが、意外にも簡単な方法でできてしまうのです。
その意外な方法とは……？
心の反応に名前を付けること
これだけです。
たとえば、「今私は、怒っている。ブラック企業にこき使われて鬱になった、この可哀そうな人のツイートに共感して怒っている」といった感じ。
自分の内側をみつめ、心の反応を客観視すること。
その分かりやすい方法として、「名前を付ける」「ラベリングする」というのが推奨されています。
こんなカンタンな方法ですが、たったこれだけで『心の反応』が止まり、悩みから開放されます。
僕自身は、自分ではわりと出来ているかなと思うのですが、実際に効果を感じています。
「今自分は怒ってる」
「なんで怒ってるんだっけ…」
「ひどいツイートを見て、こんなひどいことがあるんだなと思って、投稿者の気持ちに共感してるんだ」
「でもこの怒りは心がザワザワしてストレスだし、結局投稿者のためになにかしてあげられるわけでもないな」
「この辺で忘れとくのがいいかもなぁ」
といった感じです。実際にはここまでハッキリ考えていないですが、自分の感情を客観視するとコントロールしやすくなるのは間違いないかなと思います。
ディスカッションで話した内容
僕が気になった話題は二つあります。
一つは、『これってもしかして、マインドフルネスも同じじゃない？』というテーマです。
マインドフルネスは『今ここ』に集中し、自分の感覚や頭の中の考えに向き合うものです。
自分の思考や今感じていることを客観的に見つめるトレーニングになります。これはブッダのいう「心の反応に名前を付ける」に親しいものがあるなと思います。
僕はマインドフルネスや瞑想をすると寝てしまうので苦手だったんですが、ボイスガイドの言われるままにやれば上手くいくことに気づいたので、最近はよくやっています。
マインドフルネスのボイスガイドとしては、Relookというアプリがおすすめです。興味がある方はぜひこちらも触ってみて下さい。
もう一つは『簡単に考えると、ブッダはとても良くできたオトナな人だった』という話題です。
仏教の教えだなんだと考えると難解なものに思えます。しかし、誰よりも思い悩み、その結果として成熟した精神を手に入れた普通の人と考えると、とても学びやすくなります。
要するに、ブッダという人は2500年前の世界において圧倒的に精神的にオトナ過ぎて、その思考ログが今も残っている人なんです。
そう考えると面白いし、なんだか身近に感じますよね。
終わりに
今回は以上になります。
ブッダの考えや人生に興味があるなら、手塚治虫氏の描いた漫画「ブッダ」がとっつきやすくておすすめです。全12巻で7000円程度なので、これを機に大人買いしてみてください。おもしろいですよ。
『反応しない練習』が 気になった方は、こちらのリンクから購入できます。書籍版のほかに、Kindle版も出ています。 僕はKindleで読みました。→ https://amzn.to/2SEspy1
よかったら読んでみてください。
ではまた次回！そやでした！
（文：そや）
