先週12日にアイドルグループの清竜人25がデビュー、ソーシャルトレンドニュースでも取り上げました。(⇒関連記事)
清竜人25はメインボーカルである清竜人と六人の“妻”たちからなる男女混成のアイドルグループ。
公式サイトには「妻たちとともに、一緒に歌い踊り、ハーレム状態でパフォーマンスを繰り広げる清竜人、アイドルの固定概念を覆す全く新しいエンターテインメントを披露する」と書かれています。
むむ……これはかなりヤバそうな感じがしますね。
最近のアイドルと言えば“恋愛禁止”が基本。もし恋愛が発覚したら人気は確実に落ちますし、最悪の場合はグループをクビになることも。
しかし、清竜人25はこの点、コンセプトから逆をいっています。
禁断のグループ内恋愛どころか、結婚しているのですから。
六人の“夫人”たちはそれぞれ、第一夫人の清咲乃、第二夫人の清桃花、第三夫人の清亜美……のように、全員名字が清という徹底ぶりです。(あくまで設定)
この“ハーレム型グループ”というコンセプト、アイドルヲタクの私(乃木坂46の某メンバーの生誕委員をつとめた経験あり)からみても、めちゃくちゃ斬新だと思いました。ありそうでなかった発想と言いますか。
「清竜人25の斬新さをみなにもっと伝えたい……」
というわけで、勢いのまま16日、新宿タワーレコードで行われたデビューシングル『Will♡You♡Marry♡Me?』のインストアライブに行ってきました。
取材の事務所確認はとっていたものの「コンテンツにはお金を払う」という意思のもと、自腹でCDを購入、100回以上PVを見ての参加。(我ながら、なかなか気合い入ってました)
同日、数時間前に渋谷のタワレコでも同じイベントが行われていたため、新宿タワレコの方は21時から開始、という少々遅い時間設定。
にも関わらず、私が到着した20時10分の頃には、すでに50人以上のファンがステージ前に待機していました。
こんな感じ。注目度の高さを伺わせます。
その後、隣にいた人と仲良くなって握手券もらうというミラクル発生。
その方は30代中盤くらいの男性で、今までアイドルには全く興味がなかったものの、吉田豪氏のTwitterを見て清竜人25の存在を知り、怖いもの見たさで訪れたそうです。
もともと、握手券はタワレコで初回版CDを購入した人に先着で与えられるもので、それを知らずにTSUTAYAでCDを買ってしまった私は握手券を持っておらず、握手会参加も諦めていたのですが、これで参加することができることに。
どこかの知らない人、ありがとう!
開始時間が近付くにつれ、会場がどんどん人で埋まっていき、開始20分前にはワンフロアが完全に埋まりました。
推定250人以上、ファンの約七割が男性といった感じ。見るからにアイドルヲタクといった風体のおじさんもいましたが、20歳前後の若い男性や、女性ファンもそれなりに見られ、世間がイメージする”アイドル現場”とは違う感じでした。
きっと、清竜人のファンの方もそれなりにいたのでしょう。
さて、21時になり、大歓声と大音量のBGMの中、清竜人と六人の妻が登場。
六人の妻は写真やPVで見るのと変わらない感じで、いい意味で親近感の持てるビジュアル。”高根の花”という感じではありません。
一方、清竜人、この日は薄い黄色のサングラスをかけ、パーマヘアーも相まってかなりあやしい雰囲気を醸し出していました。
「六人のごく普通な感じの女の子たちの中に、あやしい雰囲気の男がひとり混じっている」というのは、正直かなり違和感のあるビジュアルで、今年の夏もTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に参加し、数多くのアイドルを間近で見てきた私でも、面食らうものがありました。
(作成者:清竜人25)
竜人氏は1989年生まれの25歳。私は今年24歳で、つまり竜人氏は私より一歳年上なだけのですが、到底そんな風には思えない雰囲気、色気を醸し出していました。
夫人たちが「歩くフェロモン」と語っていたのが理解できた瞬間でしたね。
(作成者:KiyoshiRyujinVEVO)
『痛いよ』や『マドモアゼル』など、繊細で甘いラブソングをうたっていた頃の彼とは大違いです。(※同一人物です。念のため)
私のように、初めて生で清竜人25を見たという人も多かったのでしょう、竜人氏たちが登場してしばらくは「この状況をうまく噛み砕けていない」といった顔をしている方も多い感じでした。
そして、不敵な笑みを浮かべた竜人氏の合図でステージがスタート。
(作成者:清竜人25)
一曲目はデビューシングルのカップリング曲『ラブ♡ボクシング』、竜人氏と妻たちが舞い踊り始めるとともに、会場の温度が明らかに上がります。
室温の変化で、観客の体温が上がったことを知ったのです。
狭いステージの上で歌い踊る七人。竜人氏と妻たちの体が触れそうになる度、変なドキドキを感じます。
ダンスはシャドーボクシングを取り入れたようなフリで、妻たちはもちろんとてもキュートに見えますが、不思議と同じフリなのに竜人氏の方が可愛く見えます!(見た目はもじゃもじゃなのに)
(作成者:清竜人25)
しかし、一度歌えば、やはり清竜人。
圧倒的な存在感で、独特のハスキーボイスがとてもセクシーで格好いい。観客の男たちの「竜人くんカッコイイー!」
などの黄色い声が飛び交います。
きっとたまたま訪れた人には「意味不明な、阿鼻叫喚な地獄絵図」に見えていたことでしょう。(もちろん、女性ファンの黄色い声もちゃんと響いていました)
(作成者:KiyoshiRyujinVEVO)
ほんと、『痛いよ』を歌っていた頃の彼とは大違いです。
一曲目の『ラブ♡ボクシング』が終了すると、MCタイムに。
六人の夫人たちが順番に自己紹介し、簡単な自己アピールをするとファンからも温かい反応が。
「第○夫人の~」という自己紹介も、今ではなんの違和感も感じません!
妻たちの自己紹介が終了すると、最後に竜人氏が早口で「清竜人です」と一言。
これがその日、竜人氏の喋った言葉の全てでした。
また、男性ファンから「俺の竜人ー!」「竜人が一番可愛いよ!」などと叫び声があがると、竜人氏、不敵な笑みを浮かべながら投げキッスをするというサービスっぷり。
その瞬間、観客席は異様な盛り上がりを見せました。
そして、再びパフォーマンスタイムに。
二曲目にして最後の曲『Will♡You♡Marry♡Me?』
編曲を『LOVEマシーン』や『恋のダンスサイト』などで知られるダンス☆マン氏が手掛け、多幸感満載のハッピーチューンに仕上がっています。
表題曲ということもあり、ハーレム型アイドルというコンセプトが『ラブ♡ボクシング』よりずっと強く打ち出されたイメージ。
観客の高まりに応じるかのように、竜人氏と六人の妻たちの“ラブラブアピール”はさらに加速。
(作成者:清竜人25)
こんな風に、竜人氏が夫人に触れることが多くなり、竜人氏と第三夫人である清亜美さんが見つめ合うところでは、あわやキスというところまで顔が接近。
その挑発的な姿に、ファンも思わず「おおーっ!」と叫んでしまいます!
この盛り上がり方、明らかに他のアイドルとは違っていて、かなり異質です。
今まで恋愛はアイドルにとってご法度以外の何物でもなかった訳ですが、竜人氏はそれすらもエンターテイメントに昇華してしまったわけです。
ダンスも普通に上手いし、踊りながら歌っているし、竜人氏、本当にすごいです。
(作成者:JIJIPRESS)
ほんと、『痛いよ』を歌っていた頃の彼とは……おっと、間違えた!(スベってないよね?スケートだけに)
大盛況の中、ライブは無事終了。
最後に竜人氏と第三夫人の清亜美夫人だけが残って、ハーレムフェスタvol.3の開催とCOUNTDOWN JAPANへの参加が告知されました。
その際、亜美夫人がCOUNTDOWA JAPANの告知を一瞬忘れかけて、竜人氏がやさしく耳打ちするという一幕が。
竜人氏はMCをしない、すべてを妻に任せるというコンセプトなのか、それともただ単純に面倒なのか、真実はわかりませんが、私にはその光景が実際の夫婦のように見えてしまうあたり、きっともう、竜人マジックにかかってしまったのでしょう。
そして五分後、握手会が開催されました。
各メンバ……各夫人に二言くらい告げたのち、最後は竜人氏との握手。
「カッコ良かったです! 抱いてください!」と私が言うと、竜人氏、微笑みながら「ぜひ」と言って下さいました……もう、第七夫人になっていいですか?
六人の妻を持つ竜人氏、近くで見てもやっぱり黄色いサングラスがあやしかったですが、その奥にある瞳からは、優しいものを感じました。
“ハーレムアイドルグループ”という斬新なコンセプトが魅力の清竜人25、今後どのように活動を展開させていくのでしょうか。
“天才”の称号をほしいままにする清竜人氏の動向と共に注目したいと思いました!
(文:岡本拓)