遊園地で人気の高い乗り物といえば、真っ先に思い浮かぶのがジェットコースターですよね。
「無理無理!」と言いながら、だいたいの人が乗っちゃうんです。
さらなるスリルを求め続けるお客さんの期待に応えようと、遊園地側はスピードやコース、座席などを追求し、趣向を凝らした個性的なジェットコースターを生み出しています。
そんな中、ドイツ・デュースブルクの丘にある、一風変わったジェットコースターが注目を浴びています。
作成者:Lasse Antero
「タイガー&タートルーマジック・マウンテン(Tiger and Turtle – Magic Mountain)」と名づけられたこのジェットコースターには、肝心なものがありません。
そう、レールはあるのに…乗り物がない!一体どういうことでしょう?
実はこれ、ジェットコースターの形をしたアート作品なんです。
工学技術を最大限に活かした、ドイツ最大級規模の“彫刻”でもあるこの階段は、一番高い所で地上45メートルにもなります。
コースは回転する上の部分を除いて実際に歩くことができるのだそう。
歩くだけなので、ホンモノのジェットコースターのようなスピードは得られないものの、これはこれでかなりスリリング。
ほかの観光客とすれ違うだけでも足が震えて、到底笑顔で挨拶なんて無理?
グングン高度が上がる登り坂は足がすくんでギブアップする人が続出しそうですね。
登りはまだしも、くだりは下が見えてさらに怖い。
それでも自分の足で歩かないと終わらないというところが、このジェットコースターアート最大の“難所”。
コースターに乗って身を委ねる“与えられたスリル”ではなく、自分の足で歩かなければいけないという“能動的なスリル”が、通常のジェットコースターでは味わえない、新感覚のスリルを感じさせてくれそうです。
しかし、その恐怖を乗り越えると、西ルール地方の美しい風景を堪能することができるというご褒美が待っているので、そこを目指して頑張らねば!
とはいえ、その見晴らしも恐怖と背中合わせですが……。
地域のランドマークとして観光客が集まるこの作品。
……ということで、この“アート”で“彫刻”な“ジェットコースター”。
実際に登ってみた動画はコチラです!
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)