2015年01月26日（月）更新

ホストが路上でシャンパンコール・ライブ　主な客層は女子高生＆警察の怪

Creator

たなかもみこ

日本有数の繁華街、歌舞伎町。煌びやかな町から颯爽とやってきて、数多くの夢追い人たちと肩を並べて路上ライブを行うホスト達がいる。それが「クラブロミオ」だ。彼らは現役ホストユニットとして活動しているアーティストでもある。

ホストクラブの「アレ」が聞ける！
「ホストといえばシャンパンコール」ということで彼らが路上ライブで行うのは、ホストクラブでは定番のシャンパンコール。歌舞伎町のホストクラブで数十万のシャンパンを入れないと聞くことが出来ない本物のシャンパンコールが、なんと路上で聞けるのだ！

実際に路上ライブを見てみた
毎週金曜日の18時、彼らは歌舞伎町方面から颯爽とやってくる。手拍子が軽快なリズムで鳴り出すと路上ライブの始まりだ。時間帯のせいか観客はどんどん集まってきた。やはり女性が大多数を占めている。客層は女子高生から50代くらいの女性まで様々。女子大生とみられる女性は彼氏を後ろの方にほったらかしにして観客の輪の中へ入っていった。

また、お店のお客さんであろう女性も見に来ていた。実は路上ライブを行なっているのは、店内オーディションを勝ち抜いた精鋭たちで、ほかのホストたちは顔馴染みのお客さんを見つけては営業トークを弾ませていた。別れ際の「また遊びに来てね！」は欠かさない。

路上ライブは盛り上がりを増していく。セットリストには必ず『ハッピーバースデー～シャンパンコール～』という曲もあり、ホスト達全員が誕生日の「姫」を祝ってくれる。

この日は大学生男子が「姫」だった。本人は戸惑っていたが、周りの友人たちがとても盛り上がっていた。リア充め…。

が！！開始してから10分も経たないうちに警備員に止められてしまった。「あ！このシチュエーション！！テレビで見たことある！怒鳴り合いが始まるのか…？！」とヒヤヒヤしながら見ていると、

突然、「ありがとうございやしたー！」と大きな声で締め、彼らは帰り支度を始めた。なんと「すいません」とマイクを通さずに警備員に謝るホストもいた。えぇー？！お前ら…本当にそれでいいのか？！いい人たち過ぎないか？！

何度も足を運んでいて慣れた様子の女子高生たちが話しているのを小耳にはさんだが、いつもは２・３曲で警備員からの制止が入り、終わりにしてしまうらしい。毎週どこまで歌えるかというのも見どころのひとつのようだ。

意外にも女子高生がハマっていた
路上ライブの観客やSNSでファン層を見てみると、意外にも女子高生が多かった。Twitterで「クラブロミオ」を検索してみると「成人したら絶対クラブロミオに行くもん！」というツイートも。ちょっと心配にもなってしまうが、ホストがアイドル的存在なのかと思うと少し面白い。路上ライブの後の片付けのあいだには、推しホストに2ショット写真を求める女子高生もいた。もちろん彼らは満面の笑みでそれに応じてくれる。まさに「会えるアイドル」だ。女子高生たちはもちろんまだホストクラブには行けない。だからこそ、彼女たちにとっては夢のような時間なのだ。

YouTubeでも彼らに会える
実は、彼らはCDデビューも果たしている！！YouTubeにアップされているMVはホストクラブらしい豪華絢爛なものからギャグ路線ものまであり、家に居ながらも楽しむことができるのだ。

ROMEO feat. Sing-O “パーティーララサイッ” – Music Video
作者: ROMEOfeatSingO
https://www.youtube.com/watch?v=Yf4Qlv8cSGs

club ROMEO – 歌舞伎町コール〜あんたグイどん！〜
作者: ROMEO ロミオ
https://www.youtube.com/watch?v=P0_q8QhrMxk

最近はメンズ向け雑誌にも取り上げられている「クラブロミオ」。不定期でワンマンライブもやっているので、存分に楽しみたい方は要チェック！新曲も近々リリースされるとか…。

実は、私もホストクラブには1度も行ったことがなく、路上ライブでホストってなんか怖そう…と、話しかけるまで心臓バクバクだったのだが、実際話してみると超イイ人！！「企画書、読ませてもらっていいですか？」ってなんてしっかり者なんだ！！！いつの間にか、すっかりトリコになってしまいました。

先ほどはホストにハマっていく女子高生を心配してしまったけれど……新しい世界へ踏み出して、人とは違う感覚を手に入れられるのはとってもいいことなのかもしれないですね！