最近、女子高生のソックスがやたらと“くしゃくしゃ”しはじめたことをご存知ですか!?
今までの“長めの紺ソックスを膝下まで伸ばす女子高生”とは違う、短ソックスやカラフルなソックスを履く制服コーデが最近は話題となり、女子高生のソックス事情は変わりつつありました。でもこれだけでは終わらなかったんです!
彼女たちは長めの紺ソックスを履いて、なんと、わざとソックスをくしゃくしゃとくるぶし近くまで下げます!
1、2年前に女子高生の間に到来したルーズソックスブームの再来とも違いますから、薄手の靴下を下げるというのは女子高生の中の新文化と言えそうです。
いやしかし! “正統派”女子が一番カワイイと信じる古風な人間(私はそのひとり)からしたら、彼女たちのこの一見だらしない着こなしは許せない! でもでも、女子高生の感性に置いて行かれたくはない!!
そこで、このファッションを実践する女子高生にソックスを下げることについて実際に聞いてみました。
■ソックタッチは時代遅れだった……
まず、なぜソックスをくしゃくしゃ下げて履くのか。私はソックスが下がっている女子高生を見かけるたびに、今年はやけに不注意な子が多いな……と思っていたんです。そもそも、私たちが高校生だったときはソックスは必ずピンと伸ばしていましたよ。時には”ソックスが下がることを防止するのり”である、ソックタッチという道具を使ってね!
取材の最初の一言には私の経験がかなり入ってしまい、説教のような形に!
しかし、これでくじける女子高生でありませんでした。
「ソックタッチですかぁー?(笑)。えへっ、あれ使ってた人いるんですか?(笑)」
な、なんなんだこの敗北感! 私だってまだ高校を卒業して間もないピッチピチ19歳のはずなのに、時代遅れ扱いでいきなり馬鹿にされるとは……。
そうか、イマドキ女子高生はソックタッチなんて使わないんですか。かつて女子中学生・女子高生だった人にとって、これは驚きでしょう。下がってきたソックスをいちいち直さなくて済む、便利な道具ソックタッチは、もう過去のアイテムになっていたのです。
■ソックスを下げることで起きる良いこと
でも、ソックスを下げておいてメリットがあるのでしょうか?
「運動部だから、着替えるときは楽ですよ。あと、ソックスは短い方が足が細く見えます!」
一斉に部活が終わる学校だと更衣室がすごく混んで、隣の人がソックスを履くときに“バランス崩して寄りかかってこないで”と心の内で思う、部活後の息苦しい女の戦いがあったかも……。でもそんな風にくしゃくしゃとソックスを履くだけで済むなら、平和な女子更衣室になる気がする!
ちなみに、足が細く見えるかについては賛否両論あるようで、短いからといって絶対に細く見えるとは言い切れなさそうです。
「あとやっぱり、ダボッとさせてたりして“ハズす”ことって、オシャレでよく使う手ですから」
ただソックスを上げ直すのをサボっているのではなく、オシャレの計算もしてあるのですね。
「このパーカーも、ただの制服からちょっと”ハズす”ためのアイテムですし」
高校生がよくパーカーを着ているのは、ソックスをくしゃくしゃするのと同じような感覚だったんですか。ちなみにそのパーカーの中は、ちゃんと制服を着ているんだよね? 当然着ているものだと思い、優しく質問しました。
「いや、冬は寒いんで制服なんて着ません(笑)。パーカーの中にはヒートテックとか厚めの長袖シャツを着こんでます」
ええっ! 制服を着ていない! 一昔前は、“セーラー服を脱がさないで♪“なんて可愛らしく歌われていましたが、冬のイマドキ女子高生にこの歌は通用しなかった、なんせ自分で脱ぎ捨てているのだから……。男子生徒諸君、そういう子もいることを知っておきましょう。
見えるところから見えないところまで、女子高生の最先端は変わり続けているようです。
女子高生の新しい文化についていけない方々! とりあえず、女子高生のソックスが下がっていてもそれは“オシャレ”であって、決してずり落ちちゃったワケではありませんからね!
(文:徳永ゆま)