アマチュアバンドのPVや、新人デザイナーのお洋服のカタログ、更にはwebコンテンツに掲載されているモデルさん。
最近では休日の代々木公園や原宿などの街角、海辺などでレフ板を持ちながら「撮影」をしているモデルさんとカメラマンさんの姿をよく見かけます。
が、実は彼女たちはプロのモデルさんではなく、最近話題の「被写体モデル」なのです。
では一体「被写体モデル」とはどういう存在なのか……普通のモデルさんとは何が違うのか……。その謎を解明したいと思います……!!
(ちなみに、ぬいぐるみと戯れるこのトップ画像は恥ずかしながら、私が被写体モデルをやったときのものです…!)
誰でも簡単♡カメラマンの練習台モデル
私はこの「被写体モデル」という存在をこのように認識しています。
そう、「誰でも簡単になれるモデルであり、かつその存在理由はカメラマンさんの技術向上の為の練習台である」
練習台と書くと聞こえが悪いですが、この「被写体モデル」を募集しているのは大体が「普段は会社員、休日や空き時間に趣味でカメラをいじっている」というアマチュアのカメラマンさんです。
故に彼等は貴重な空き時間に多くの撮影をこなし、そのカメラスキルを上げたい!と願っている……しかしそのための被写体がなかなか見つからない。
そこで彼等はSNS上で「被写体モデル」を募り、練習台になってもらうのです。
故に彼等もプロのモデルさんを求めているわけではなく、「やりたい! 撮ってもらいたい!」と願う女性たちを撮影する。この流れから、「被写体モデル」は誰でも簡単になることが出来るのです。
では、逆に被写体側の女性たちにはどのようなメリットがあるのでしょうか……?
非日常的な体験&可愛い写真がもらえちゃう♡
ズバリ一言で言うならば、「普通の生活では経験できないような体験が出来て、かつ綺麗で可愛い写真がもらえる」ということでしょう。
普段、普通に生活していたらカメラマンに写真を撮られることなんてないですよね?
でもこの被写体モデルになれば、休日にモデル気分で撮影をしてもらえちゃう♡そして撮った写真はデータとして頂けちゃう♡というわけです!
実際に現在被写体モデルとして活動している女の子にお話を聞いてみると、
「TwitterやLine、Facebookのプロフィール写真に丁度いいから♪他の子より可愛い写真をプロフィール写真に出来るから自慢になる♡」(20歳・大学生)
「リア充感が出るから。休日に『撮影に行ってきます』って言いたくて(笑)」(17歳・高校生)
「ファン獲得のために。普段は舞台等で活動していて、それ以外でファン層を広げたくて被写体モデルとして活動しています。最近ではカメラマンさんが舞台を観に来てくれたりしてファンが増えています♪」(20歳・大学生)
「被写体モデル」流行の裏にあるのは「SNSでの自慢」!?
彼女たちに話を聞いてみると、どうやら「被写体モデル」が流行している裏にあるのは、
「“撮影”という非日常感を演出したり、可愛い写真をSNSに投稿し、友人に自慢したい!」という心理が働いているようです。
SNSの普及により、今まではハードルが高かった「モデル」という活動が身近になった今、女子大生が全員「モデル」となる日も近いかもしれません……。
だって私のようなクズ女子大生ですら「被写体モデルとして活動中」なーんて書けちゃう時代ですから、ね♡
(文:田中七海)