1990年のテレビアニメ放送開始以来、今もなお高視聴率を誇る日本の国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』。放送回数1100回を超える長寿アニメとなっているが、12月23日(水・祝)に、テレビアニメ放送25周年を記念して、劇場版『映画ちびまる子ちゃん』の公開が決定した。『ちびまる子ちゃん』の劇場版公開は23年ぶり。
そしてこの度、本作に「ウルフルズ」「大原櫻子」という2組のアーティストが参加することが明らかになった。どちらも原作者・さくらももこが直々に熱烈オファーをし、そのラブコールに応える形で夢のコラボが実現したそう。
ウルフルズ×さくらももこ 元気で切ないエンディングテーマ
4年半の活動休止を経て昨年復活し、今もなお幅広い世代にファンを持つ、ロックバンド・ウルフルズが今回担当するのは、エンディング曲『おーい!!』。
なんと作詞を担当したのは、さくらももこだというのだ。ウルフルズが、メンバー以外による作詞の楽曲を提供するのは今回が初めて。
「今回の映画のエンディングには、男子の元気いっぱいで純粋な切なさのある曲というのがイメージでした。これはもう、ウルフルズしかあり得ないと思い、お願いしました。出き上がってきた歌のピッタリだったこと!! これぞ求めていた曲、これぞウルフルズ、そう思って大感激しました」
さくらももこは、ウルフルズに対してこのようにコメントしている。
名曲『おどるポンポコリン』の作詞でも知られるさくらももこが、25周年となる記念作でどんな詩を描くのか? そしてその詩に、トータス松本はどんなメロディーを添えるのか? 映画のラストを盛り上げるような名曲になるのではと、期待が高まる。
大原櫻子×亀田誠治×さくらももこ 淡い思い出のラブソング
そしてもう1組の参加アーティスト・大原櫻子が歌うのは、さくらももこが作詞を手掛け、音楽プロデューサーの亀田誠治が作曲を担当したオリジナル挿入歌『キミを忘れないよ』。
大原櫻子といえば、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン役に抜擢され、圧倒的な歌唱力で衝撃のデビューを果たしたのが記憶に新しい。亀田誠治とは、デビュー時からタッグを組んでいるが、本作が初のラブバラードとなる。さくらももこは、本作について下記のようなコメントを寄せている。
「淡い恋の思い出を呼び起こすような切なくノスタルジックな曲ですが、作曲の亀田さんがイメージをとてもわかって下さり、何度聴いても涙が出てしまうような素晴らしい作品になりました。櫻子ちゃんの歌声が胸にしみます。皆さん、ぜひ聴いて下さい!!」
あのまる子が、イタリアボーイと恋をする!?
『ちびまる子ちゃん』の映画といえば、有名なのが1990年公開の第1作目。まる子のクラスメイト・大野くんと杉山くんの友情をメインに描いた作品だ。20代後半~30代の世代には、「子どもの頃観て泣いた」という人も多いのではないだろうか。2人の喧嘩と仲直りが軸になっており、子どもたちの日常を感動的に切り取った物語だったが、25年経った2015年版最新作は一味違う。
まる子の町に、世界5カ国から子どもたちが集まり、まる子の家にもイタリアからきた男の子が滞在することになる……という、どこか非日常的なストーリーだ。さらにそのイタリアボーイから、まる子は「ボクは、マルコが、スキです」と、突然の告白をされるというのだ。ちびまる子ちゃんの長い歴史の中でも、まる子の恋バナというのは、あまりなかったのでは?
この冬は、まる子たちの出会いと別れの感動の物語に、大人も子どもも心温められることになりそうだ。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
『映画ちびまる子ちゃん』
2015年12月23日(水・祝)公開
(C)2015さくらプロダクション/フジテレビジョン 日本アニメーション 東宝
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