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乃木坂46秋元、生駒、西野 女子大生のファッションアイコンに学ぶ女の子の魅力

佐藤由紀奈

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佐藤由紀奈

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今年7月に公開された、乃木坂46初のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』。
劇場での興行はスマッシュヒットを記録した本作が、早くもBlu-ray&DVD化され、11月18日に発売されることとなった。発売を記念して11月9日に都内で行われた一夜限りの上映会には、メンバーの秋元真夏、生駒里奈、西野七瀬、そして監督の丸山健志が登壇した。

乃木坂46といえば、ファッション誌のモデルを務めるメンバーも多く、女性ファンが多いことでも知られるアイドルグループ。特に女子大生世代のファッションアイコンとされ、人気メンバーのファッションや仕草をマネするという女子たちも多いようだ。

「人は変われる」がテーマの乃木坂ドキュメンタリー

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国民的アイドルグループAKB48の公式ライバルとして結成された正統派美少女アイドルグループも結成4周年を迎え、着実に知名度をあげてきた。
本作は「人は変われる」をテーマとし、彼女たちが過去に背負った悲しみを解き放ち、一歩踏み出す瞬間を切り取ったドキュメンタリーとなっている。

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秋元、生駒、西野……人気メンバーの違いすぎる個性

上映会トークショーでは、映画公開後の周りからの反響や、思い出深いシーンなどが語られたのだが、短い時間の中でもメンバーそれぞれのキャラクターの違いがハッキリと現れていた。正直、話している内容というよりも、その違いこそが興味深かった。
わたしは乃木坂46のメンバーを取材したのはこの日が初めてであり、それほど詳しくはなかったのだが、女性目線で感じた3人それぞれの個性と魅力について紹介したい。

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「自分がかわいいのが、かわいい」秋元真夏

少し緊張気味の他2人と違い、冒頭からハキハキと受け答えをする秋元真夏。

「わたしは4枚目(のシングル)の時から乃木坂の活動を始めたんですけど、今のわたしになるまでに変化があったと思うんですけど……気づいた人いますか? 実は……何十倍もかわいくなってるんですよ!」

「(10月28日発売の)新曲のポスターのわたしが、めっちゃかわいいって、メンバー内で話題になったんですよ!」

「わたしのかわいさにも注目しつつ、その他メンバーのかわいいところにも注目しつつ、楽しんでください!」

など、終始自分の“かわいいアピール”を徹底していた。
これには司会もメンバーも観客も、若干引き気味で妙な雰囲気に…… (ファンばかりの映画館で、擁護の声が出ないのも驚いたが) 。
しかしそれでも彼女は笑顔を崩さない。

乃木坂46の1期生オーディションに合格するも、学校や親から活動を反対されたため、即座に芸能活動休止という選択を余儀なくされた彼女。高校卒業後、やっとの思いでグループに復帰した彼女は、“目立つこと”に対して並々ならぬ信念があるのだろう。
全くブレないそのナルシストっぷりは、見ていてすがすがしい。「確かにかわいいかも」と周りを納得させてしまうパワーがある。

「変われるけど、変わらないでいてほしい」生駒里奈

乃木坂46では数多くセンターを務めている“いこまちゃん”こと生駒里奈。

彼女の魅力は、なんといってもその“素朴さ”だ。乃木坂46は、白石麻衣や橋本奈々未のような、都会のお嬢様風のビジュアルメンバーが多いが、彼女はいい意味でデビュー以来、垢抜けないままだ。
いや、キレイにはなっているのだが、秋田で育まれた純朴さは失っていない。

この日も、トークショー全体を通して母親や弟の話や、地元愛を感じさせるエピソードを多めに話し、親しみのある一面を強く感じた。
どこか少年っぽさもあるその純朴さは、誰でも持ち続けられるものではない。
本作のテーマは「人は変われる」だけど、彼女には、「ずっとそのままでいてほしい」と周りに思わせる、そんな希少さがあるのだろう。

「どうしても放っておけない」西野七瀬

この日、一番気になったのは、乃木坂46でも握手会人気ナンバーワンと言われる西野七瀬。秋元がニコニコと天真爛漫に話し、生駒がしっかりとしたコメントをする隣で、言葉に詰まる場面があったり、少し陰りのある表情を見せたりしていた。
元々人見知りで、人前ではおとなしくなってしまうという彼女。

「センターをやらせてもらって、考え方が変わったというか……今までは自分のことばかりで精いっぱいだったけど、自然と乃木坂全体のこととかを考えるようになりました。
昔やったらここに立ってても、こんなに喋れてなかったです。(ファンの)皆さんならわかるかもしれないんですけど……いつももっと緊張して喋れないんですけど。今はリラックスして喋れるかなあと……思います」と答えていた。

が、声は他2人に比べると弱々しく、どうしてもあぶなっかしいコメントに思えた。
ところが次第に、「だ、大丈夫? 喋れる? がんばれ……!」と、無意識のうちに応援したくなってしまうのだ。ほんわかした関西弁でコメントされると、なんとなくこちらも和んでしまう。
この、「放っておけない感じ」が、彼女の人気の理由なのかもしれないと感じた。

今回は3人のみであったが、もちろん他のメンバーもしかり。その子にしかない“何か”を持っていて、そして乃木坂46の活動を通して“何か”に変わろうとしているところなのだろう。
そのストーリー性こそがアイドルの、いや、女の子の魅力なのではないだろうか。

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(文:佐藤由紀奈)

『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』
2015年11月18日(水) Blu-ray & DVD発売
企画:秋元康 監督:丸山健志
出演:乃木坂46
配給:東宝映像事業部
公式サイト:http://www.2015-nogizaka46.jp
発売元:ソニー・ミュージックレーベルズ  
販売元:東宝
(C)2015「DOCUMENTARY of 乃木坂46」製作委員会

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