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フジ『HERO』 日テレ特番攻勢に勝利で5話の視聴率上昇か

シエ藤

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シエ藤

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SMAP木村拓哉主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系、毎週月曜21時〜)の第4話の視聴率は18.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)でした。

3話の20.5%から少し数字を落としましたが、十分合格点と言えるでしょう。

果たして、5話の視聴率はどうなるでしょうか?

現在、視聴率絶好調の日本テレビは、フジの『HERO』開始以降、これまで毎週21時台にスペシャル番組を当ててきました。

7月14日『有吉ゼミ×深イイ話合体4時間SP』(19時から4時間SP)

21日『はじめてのおつかい!!夏の大冒険スペシャル』(19時から3時間SP)

28日『エンタの神様』(21時から2時間SP)

8月4日 『うわっ!ダマされた大賞2014夏3時間SP』(19時から3時間SP)

強力な裏番組が出現したら、徹底的に戦う。この姿勢は、ライバル局として当然のことであり、コンテンツの揃う日テレだからこそできた芸当と言えます。

この特番攻勢は8月4日限りで一旦終了し、来週11日は『人生が変わる1分間の深イイ話』が通常の1時間で放送される予定です。

裏を返せば、日本テレビは「4話までが勝負」と考えていた証拠です。近年のドラマは、4話までの視聴率を抑えられれば、それ以降急に伸びることはまずありません。普通に考えても、さほど話題になっていないドラマを急に5話から観ることは考えづらいでしょう。

『半沢直樹』や『家政婦のミタ』のように4話以降に急上昇したドラマもありますが、両者とも1話から10%台後半と高い数字を残していたためです。

来週11日21時台の他局に目を移すと、テレビ朝日が『お試しかっ!&Qさま!!合体3時間スペシャル』を19時から21時48分まで放送します。近年、スペシャル番組の連発で視聴率を上昇させてきたテレ朝ですが、今年春頃から疲弊の色が濃くなり、数字も下降気味です。

『お試しかっ!』は、昨年8月5日放送の2時間スペシャルでは13.1%と民放同時間帯1位を獲得しましたが、今年6月30日放送の3時間スペシャルでは9.8%と1ケタに落ち込んでいます。

『Qさま!!』も、昨年8月19日放送の2時間スペシャルでは11.1%と民放同時間帯1位に輝きましたが、今年6月9日放送の2時間スペシャルでは9.6%と1ケタに下がっています。6月16日の通常1時間放送で12.4%を記録するなど、まだまだ自力はありますが、『HERO』の対抗馬としては考えづらい状況です。

テレビ局にとって、スペシャル番組を作ることはいつも以上に労力が掛かります。できれば、改編期や年末年始だけに抑え、できるだけ通常放送で乗り切りたいのが実情です。テレ朝の最近の低迷を見れば、なおさらそう感じるはずです。

それにもかかわらず、日本テレビは『はじめてのおつかい!!』『エンタの神様』『うわっ!ダマされた大賞』という高視聴率特番を繰り出してきました。それだけ『HERO』、引いては月9の復活に脅威を感じていたのです。

6月は5週のうち、21時台の特番は実質的に『世界1のSHOWタイム~ギャラを決めるのはアナタ~』(23日)の1週だけ。2日、16日、30日と『深イイ話』と『しゃべくり007』の合体スペシャルを2時間で放送していましたが、ともに通常の1時間放送を“合体スペシャル”という単語で括っただけですから、事実上、特番とは言えません。

いかに、7月の特番で、『打倒・HERO』に燃えていたかがわかります。

その攻勢を乗り切った『HERO』。第5話の視聴率は、再び上昇に転じると読みます。そして、これ以降の視聴率は若干の上下はあるにしても、大幅に落ちることはないと考えられます。

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