今『ナイトプール』が人気を集めている。その客をよく見てみると、女子大生くらいの若いグループばかり。なぜリッチな空間に夜な夜な若者たちが集まるのか。周囲の学生に話を聞きながら探ってみると、三つの秘密があった!
『ナイトプール』って?
その名の通り、夜に利用できるプール。多くはホテルが夕方~夜にかけて一般開放するプールのことを指す。ホテルニューオータニや京王プラザホテル、ANAインターコンチネンタルホテルのナイトプールが人気。入場料は平均4000円程度。
人気のヒミツ①女性の味方!海の欠点をすべてカバー
夏といえば海に行くのが定番とされているが、実は海には女性の天敵がたくさん。紫外線や不衛生なトイレ、足にまとわりつく砂など…。
そんな海のマイナスポイントをカバーしているのが、このナイトプール。夕日が差す時間帯から入るので日焼けの心配はナシ。さらにシャワーなど衛生面が完備されているので気持ちよく帰れるのが嬉しい!海を躊躇する人でもナイトプールなら安心して遊ぶことができる。
人気のヒミツ②1時間1000円と思えば高くない?!手が伸ばせる値段
ナイトプールの長所は、とにかく「雰囲気がイイ!」ということ。時間帯が遅いので子どもが少なく、落ち着いた雰囲気が楽しめる。場所によって違いはあるが、施設内のプールは音楽や照明などで演出がされており、どこか非日常的な空間。
大学生の友人に聞くと、「ちょっと高いけど、1時間1000円なら満足できるくらい素敵な空間だった!」と値段には納得の様子。例えば1杯1500円するドリンクなど販売されている食事にまでは手が伸ばせないが、雰囲気を楽しむだけでも十分に満喫できるそうだ。
人気のヒミツ③最高のフォトスポット!SNSで人気急上昇
どうしてここまで人気が出たのか。そこにはSNSの存在がある。
ナイトプールと言えば絶好の撮影ポイントとして知られている。プールに照らされるライトを浴びながら、とっておきの水着姿で写真を撮れば誰だってオシャレ女子だ。撮った写真はツイッターなどSNSに投稿され、周囲に拡散。それを見た友達が次々に足を運び、若い女性を中心に客が増えていという流れに。
女性は「SNSで褒められたい」という欲が強く、こうした動きを加速させているのかもしれない。実際に「ツイッターのネタになるから行く」という友人もいるように、SNSに写真を載せるということもナイトプールの楽しみになってきている。この無意識の宣伝活動がますます人気を押し上げているのだ。
時代にぴったりハマった『ナイトプール・ブーム』
急激な高まりを見せるナイトプールの人気。「ちょっと高いお金を払っても素敵な思い出を作ったりオシャレな写真を撮れるならいい!」という近年の若い女性が抱く欲求とマッチしたのかもしれない。
ただ、学生が増えすぎて雰囲気が半減しているという声も…。大人だけのリッチな空間を維持するのは難しい。