昨年頃から若者の間でトレンドとなった「バブルカルチャー」。
1980年代のドラマやファッションが、ある程度の時を経てむしろ“新しい”と捉えられたのです。
2017年の街には肩の大きいビッグシルエットのジャケットや、真っ赤なリップを纏った若者たちを多く見かけることとなりました。
そのブームはいろんなジャンルへと一気に広まり、今年、大阪府立登美丘高校ダンス部の「バブリーダンス」でピークを迎えたように思われます。
キレキレ!登美丘高校の「バブリーダンス」が大ブレイク
よく見るとまだあどけない顔立ちの女の子たちが、ケバケバしいヘアメイクを施し、原色ギラギラのカラースーツを着て、キレッキレのフォーメーションダンスを披露……。
一度見てしまったら終わりまで絶対に目を離せない、インパクト大な映像ですよね。
数々のコンテストで優勝経験のある大阪府立登美丘高校ダンス部ですが、この「バブリーダンス」でミュージックステーションに出演。
まさかの荻野目洋子さんと“本人共演”を果たしたことは、驚きのニュースでした。
登美丘高校の映像キッカケでこの曲を初めて知った、という若者も多かったのではないでしょうか。
荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』がリバイバル・ヒット
こうして驚異のリバイバル・ヒットとなった『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』。
それに合わせて、ヒットチャートも急上昇しました。
また、12 月20 日(水)には荻野目さんのスペシャルシングル『ダンシング・ヒーロー ジ・アーカイブス』の発売が決定。
『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』のリミックス&ヴァージョンです。
先行リリースした配信シングルに加えて、初音源化のライブ・ヴァージョンやテンポアップしたバックトラックも収録され、新規ファンの若者はもちろん、バブル世代の既存ファンにとってもレアな内容になっています。
これを受け、タワーレコードでは、新宿店始動のアイドル企画「NO MUSIC, NO IDOL?」162号で、荻野目さんとの初のコラボレーションが決定。
「NO MUSIC, NO IDOL?」オリジナルコラボポスター(B2サイズ)2種(A、B)が制作されました。
若者の目を引く、バブル世代のクリエイティブ
同じくバブル時代のリバイバルといえば、例年起用タレントに注目が集まる「JR SKISKI」キャンペーンで、原田知世と三上博史が起用されたことも記憶に新しいトピックス。
JR東日本発足と映画『私をスキーに連れてって』公開から30年を記念した特別企画となっています。
(引用:JR東日本「JR SKISKI」キャンペーンサイト)
キャッチコピーも当時のまま、「私を新幹線でスキーに連れてって」。
当時を知る世代にとっては、「え!?」という驚きとともに、青春時代を一気に蘇らせる企画なのではないでしょうか。
とはいえ、大人にとっては懐かしくても、若者にとっては新鮮そのもの。
手書きの映画看板のようなタッチも、デジタル加工が当たり前の世代にとってはなんだか新しく感じられるかもしれません。
原田知世や、CMでBGMとして流れる松任谷由実の『BLIZZARD』も、『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』並みにブレイク……するかはわかりませんが、そこかしこに感じるバブルならでは感は、やはり異質。
今の時代に目を引くクリエイティブ手法の1つであることは間違いないでしょう。
もしかしたら、まだまだ他にもリバイバル・ヒットの可能性は残されているのかもしれません!
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)