「最近、インスタグラムの“2枚目”にカップル写真を投稿している人をチラホラ見かける」
……というタレコミが入り、「ここには何か、世間の隠れたインサイトがあるのでは!?」とにらんだソーシャルトレンドニュース編集部。
その仮説を検証するべく、「インスタグラムの2枚目」についてのユーザー調査を実施しました。
すると、ユーザーが好意的に思う投稿と、そうでない投稿の違い。
投稿時に多くの人が共通認識として持っている暗黙のインスタルールなど、様々な実態が見えてきたのです。
インスタグラムの複数枚投稿、どう使われてる?
昨年のインスタグラムの機能アップデートにより、以前は1つの投稿で1つのファイルしかアップできなかったところ、最大10件まで写真や動画をまとめて投稿できるようになりました。
ユーザーたちはこのような変化にもあっという間に適応しているわけですが、機能の変化にあわせて、自身の投稿内容や見せ方も変えていっているのでしょうか?
インスタグラムをほぼ毎日利用していると回答した18~39歳の女性111名に聞いてみました。
他人の複数枚投稿は約9割がチェックしている!
まずは、インスタグラムの複数枚投稿機能の利用状況について聞いてみると、63.9%の人が「利用している」と回答しており、まずまずといったところ。
インスタグラムの複数枚投稿はわざわざスワイプしないと見られない仕様のため、他人の複数投稿を見逃してしまったり、1枚目しか見なかったりというケースも多いのでは?と、調査前は少し思っていたのですが、予想に反し、「2枚目以降も見る」という答えが、なんと88.3%!
ほとんどの人が、2枚目以降もしっかりチェックしているようです。
インスタグラムで人気な投稿とは?
投稿内容についても、聞いてみました。
この結果を見ると、投稿するにも閲覧するにも、風景やイベントなどの写真と、料理の写真が人気の2大テーマの様子。
また、「自身が投稿しているもの」と「見ていて好印象なもの」とで、数値に大きく差が出ているものがいくつかあったのが興味深いところでした。
投稿はあまりしないが、見ていて好印象なもの
1位…コスメの写真 (差:18.0pt)
2位…趣味の写真 (差:17.1pt)
3位…ペットの写真 (差:16.2pt)
コスメや趣味は他人に魅力的と思わせるほどの知識を持っているかというハードルがあり、ペットはそもそも条件が限定されるため、あくまでも推測ですが、これらのテーマは閲覧する対象として希少価値が高いということかもしれませんね。
気をつけたい!人に悪印象を与える投稿とは?
では反対に、人に悪印象を与えてしまう投稿とは、どのようなものなのでしょうか?
結果は、こちら!
悲しいことに、見ている人に悪い印象を与えてしまう投稿1位は「恋人の写真」でした。
コーディネートなど、投稿者自身の写真もあまりいい印象は持たれないようです。
(自身の顔出し投稿で人気を得ているインスタグラマーもいるので、一概には言えませんが……)
また、3位は「その他」の項目となりましたが、詳細を見ると、ネガティブな発言や汚い画像、副業などの利益目的な投稿という意見があがっていました。
ハッピーでおしゃれな世界観を重んじるインスタグラムらしからぬ投稿は、好感を持たれるためにはNGのようです。
「2枚目にリア充投稿が多い」は本当なのか?
この調査をするきっかけにもなった「2枚目以降にリア充な投稿する人」がどれほどいるのか、というテーマについても聞いてみました。
すると……。
8割以上から目撃証言!その時の気持ちは……
なんと85.6%もの人から「2枚目以降にリア充投稿を目撃したことがある」との回答が!
かなりの確率で遭遇しているようです。
ではそんな時、見ている側はどんな感想を持ったかというと……?
こっちも幸せになる
・幸せそうだなーと気分がよくなる(31歳)
・可愛い子は見入っちゃう(29歳)
・幸せそうだな〜って微笑ましいカップルもあれば、イラっとするカップルもある(21歳)
微妙な気持ちになる
・結局は彼氏彼女がいることや、自慢したいことがあるだけなんだな、と思いました。(27歳)
・いら立ちを覚えた。(20歳)
・自慢されてる気持ちになる(31歳)
・あざとい(28歳)
1枚目よりはマシ
・2枚目以降に持ってきているあたり、遠慮気味なのかなと肯定的に思う(29歳)
・リア充自慢は好きじゃないけど、1枚目にしているよりはマシ(18歳)
・1枚目に載せるよりは、フォロワーへの配慮を感じる(24歳)
大きく分けて、上記3パターンのコメントが集まりました。
受け取り方は人それぞれですが、2枚目にあえてリア充写真を載せることで「あざとい」と思われることもあれば、「1枚目よりはマシ」と思われる場合もあるようです。
もしもカップルの写真を投稿したい時は、なるべく2枚目に、かつ、あまり自慢と思われない投稿を心掛けたほうがよさそう……!
1枚目と2枚目はこうして決める
そして最後に。1枚目と2枚目では、投稿する内容に違いはあるのかを聞いてみました。
2枚目以降で投稿率がアップするもの
1枚目と2枚目の投稿内容はどうやって決めている?
・1番に見て欲しい写真を最初にする(27歳)
・1枚目インスタ映え(28歳)
・1枚めは誰とどこに行ったかがわかる感じにして2枚目はどんなことをしたかがわかるような写真にする(18歳)
・2枚目以降は人の顔の多い写真にしている隠す感じで載せる(31歳)
・1枚目に顔がわかる写真は投稿したくない。(19歳)
・最初から人物画は載せない。誰にみられてるかわからないから(33歳)
・先に友達の写真をみせてから、自分。(19歳)
以上が、インスタグラムの2枚目についてのユーザー調査でした。
インスタは2枚目以降に着目するとおもしろい
今回の調査をまとめると、1枚目は「目立つためのとっておきのもの」を、2枚目以降は「表紙にするには恥ずかしいけれど人に見せたいもの」を投稿している人が多いようです。
こうして考えてみると、インスタグラムの2枚目以降には、他人の目がとても気になってしまうSNSの中の抜け道的な存在なのかもしれません。
あるいは、“いいね”はもらいづらいのは分かっているけれど、こっそりアピールしたくなってしまう欲求のあらわれ……ともいえるのではないでしょうか。
そういった視点で自分がフォローしている人の“2枚目以降”をチェックしてみると、その人の本質的な“何か”が見えてくるかもしれませんよ……!
※調査概要
・調査期間:2018年1月22日
・調査対象:事前調査で「インスタグラムをほぼ毎日利用する」と回答した18~39歳の女性111名
・調査方法:インターネット調査
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)