SNSごとに価値観は違う!ということは?
以前、ソーシャルトレンドニュースの『「インスタグラム」「フェイスブック」「ツイッター」…3大SNSを擬人化してみたら?』という記事の中で、各SNSユーザーの価値観について紹介しました。
この記事はいろんな方から反響をいただき、「わたしはTwitter民」「インスタが一番平和」といった意見で盛り上がったのですが、価値観が違うということは、“頻繁に投稿されるもの”にも傾向が表れているはず!
ということでこの記事では、Twitter、Facebook、Instagramそれぞれの「投稿したいもの」「投稿しづらいもの」を調査してみました。
「Twitter」「Facebbok」「Instagram」で投稿したいもの・しづらいもの
今回の調査は、事前調査で「SNSを週に1回以上閲覧している」と回答した15歳~39歳の男女160名を対象に実施。15項目の投稿内容に対し、「投稿したい」「投稿しづらい」の選択肢からからあてはまるものを回答してもらいました。
15項目の投稿内容
【1】盛る系セルフィー(自分自身のキメショット)
【2】ナチュラル系セルフィー(加工などをほとんどしていないショット)
【3】日々のちょっとした愚痴
【4】特定の人物への批判(知人、有名人問わず)
【5】友人との仲良しな様子(○○へ行ったよ、など)
【6】恋人やパートナーとの仲良しな様子
【7】アーティスティックな画像(風景やモチーフなど)
【8】自身のイラストやポエム
【9】自分の夢や思想
【10】映画な漫画などコンテンツに対する感想
【11】政治の話題
【12】気になったニュース
【13】趣味関連の情報
【14】ペットや動物の愛らしさ
【15】大喜利などお笑いネタ
Twitterの投稿事情
投稿したいのは「趣味」、ニュースやコンテンツも
Twitterは匿名性があり、複数アカウントの利用も普及しているため、趣味ベースでユーザー同士が繋がっていることが多いのが特徴。また、短文でのコミュニケーションがメインなのもあり、ニュースのコメントつきシェアや、映画や漫画などのコンテンツに対する感想も投稿しやすいようです。
とにかく投稿したくないのは「自撮り」!!
投稿したくないものを見てみると、1位と3位にセルフィーがランクイン。とにかく“リアルな自分”を見せるのに抵抗があるのかもしれません。
また、Twitterの投稿について、良いところや悪いところなど特徴をフリーアンサーで聞いてみたところ、「気軽に投稿しやすい」「素直な意見を述べやすい」という意見が目立ったものの、多くが「炎上しやすい」という意見もセットになっていました。
・つぶやきが楽で投稿しやすい(25歳男性)
・限られた文字数でまとめないといけないところがおもしろい。(35歳男性)
・InstagramやFacebookと比べればオタッキーだと思う。(27歳男性)
・立場に縛られず自由に人を論評できる(26歳男性)
・ふと思ったことを率直に書ける、他のSNSより正直な意見が多い分、炎上もしやすい(25歳女性)
・軽く思ったことを発信できていいと思う。その分、揉め事も簡単に起きる。(19歳女性)
・ニュースにコメントしてシェアするのにちょうど良い。文字数も適度。(30歳女性)
Facebookの投稿事情
投稿したいものは、それほどナシ?
Facebookは、投稿したいものわかりやすい傾向が見てとれなかったのが特徴的。あまり“コレ”といった使い方が確立されていないと言えるかもしれません。
投稿したくないのはパーソナルな部分が見えるもの
投稿したくないものに目を向けてみると、「批判」「イラストやポエム」「政治」「思想」といった、自らの内面が垣間見えるような投稿は避けられている、という傾向が浮かび上がってきます。
Facebookの投稿については、下記のようなコメントが集まり、実名制かつオープンな仕組みが、投稿に一定のハードルを設けているようです。
・全体的におとなしい。人との繋がりを意識しているように感じる。(32歳男性)
・いいところは実名制 悪いところは、自由度がひくい(20歳男性)
・真面目なことしか書けない、誰でも見られるのでこわい(25歳女性)
・離れている友人にも近況報告が出来て知る事も出来て良いと思うが、見せたくない人にも投稿が見られてしまう。公開設定を細かく指定したりが面倒。(34歳女性)
Instagramの投稿事情
投稿したいものに「恋人」がランクイン!
他2つのSNSと比べた時にわかりやすく異なるのが、Instagramでは「恋人やパートナー」の投稿をしたいと思う人が一定数いる、ということ。
投稿したくないのは、ネガティブ系やシリアス系
また、投稿したくないものについても他2つのSNSと比べてすぐにわかるのが、「セルフィー」が1位どころか5位以内に入っていないことです。自分自身のビジュアルを投稿するよりも、「批判」「政治」「愚痴」「思想」といった、ネガティブ系やシリアス系の投稿はしにくいという意識が強い様子。
Instagramの投稿に対しては、10~20代の女性たちを中心に「気軽でいい」「写真が好き」という声があがった一方で、“インスタ映え”を過剰に意識した投稿をややネガティブに捉えている声も見受けられました。
・写真を載せるだけで簡単に投稿できる、Twitterほど正直ではないが、Facebookよりラフに書ける、コメント欄などが平和なものが多い(25歳女性)
・ストーリーはいいねもないし1日で消えるところが良いと思う(18歳女性)
・気軽さがある、ストーリーやアーカイブがある、文字を打たなくてもいいところ、オシャレな人が多いし鍵も付けられるし自分が1番暇つぶしに使えるし、沢山の私に必要な情報が探せるけれど動画が勝手に動くのはちょっと目が疲れる(19歳女性)
・インスタは自分を偽って投稿しているイメージがある(19歳女性)
・ほとんどの女子がやっているのでやらざるを得ない。使命感から投稿するのは面倒だし面白くない(20歳女性)
・それぞれの人の撮った写真など個性があって良いと思う。悪いところは、インスタ映えという言葉の流行で、迷惑になっていることもあったので、少し気になった。(27歳女性)
[調査概要]
調査対象:15~39歳「週に1回以上SNS(TW、FB、IG等)を閲覧している」男女160名
調査期間:2018年4月25日(水)~4月27日(金)
調査機関:ソーシャルトレンドニュース
調査方法:インターネット調査
投稿したいもの=そのSNSに合っているもの
やはり予想通り、それぞれのSNS毎に「投稿したいもの」「投稿しづらいもの」の傾向があらわれた結果となりました。
もちろん、周りの意見にあわせて投稿するものを変更する必要はないと思います。ただ、多数派が「投稿したい」と答えるということは、それはつまり、“その場で受け入れられやすいもの”と言い換えることもできるのではないでしょうか。
それぞれのSNSの特徴を理解して、自分も周りも楽しめるWin-Winな投稿を心掛けていきたいですね!
(文・イラスト:佐藤由紀奈)