先日、社内の新人と若者のトレンドについて話していたところ、「日本のトレンド=韓国である!」という意見が。
そこまで言い切るほどなのか……!と、驚いたというのが30歳筆者の正直な感想。かつて上の世代を席巻したドラマ『冬のソナタ』に代表される韓流ブームのイメージもあるせいか、若い子のトレンド……というイメージが、まだどこかピンときていないのかもしれません。
どうやら“韓国”に対するイメージは、世代によって少し違いがありそう?という仮説が生まれ、ソーシャルトレンドニュースではアンケートをとってみることに。
すると、今の10代女子たちの圧倒的な韓国への憧れが浮き彫りになったのです!!
「韓国」についての世代間イメージを調べてみた
今回は10代、20代、30代の女性、合計180名を対象に調査を実施しました。
10代の9割が韓国を「トレンド発信国」と支持
「韓国は最新トレンドの発信地だと思いますか?」と質問したところ、なんと10代では90%がYESと回答! 驚異的な数字です……!
10代ではほぼ全員が「韓国=トレンド発信地」と認知しているようですが、20代、そして30代になるにつれてその意識は減少傾向にあります。
20・30代の「憧れ」は少ない
また、“憧れ”の観点から見てみても、同様の傾向が浮き彫りになりました。
10代からの憧れは73.3%と高めですが、20・30代に目を向けてみると半数を大きく下回っており、世代間のイメージギャップが存在していることがうかがえます。
韓国コスメとK-POPがトレンドの理由
韓国カルチャーに対する印象について聞いてみると、10代からは「コスメ」と「K-POP」のクオリティの高さに関する意見がほとんど!
(↑人気の韓国コスメブランド「ETUDE HOUSE(エチュードハウス)」から発売され、ヒット中の通称「アイスティント」)
・K-POPや韓国コスメは日本の流行りを作っていると思う。(15歳)
・日本よりもおしゃれで音楽も良いと思う。(16歳)
・コスメの新機能とかを作るのはいつも韓国の商品だと思います!(16歳)
・K-POPは私も大好きだし、今すごく日本に影響力を与えていると思う。韓国コスメも品質のいいものや可愛いものが沢山あって大好き!(17歳)
・日本でも韓国のコスメやメイク方法、髪型などが流行ったりしますが同じアジア人というのもあって真似しやすい、日本人に似合う、使いやすいものだと思います。アメリカなどのトレンドメイクなどは日本人には中々真似しにくいですが韓国からくるトレンドメイクやコスメは日本人が使いやすいと思います。クッションファンデやグラデリップなどがその象徴だと思います。(18歳)
一方、20・30代の意見を見てみると、“美容大国”という認識はありながらも、同時に“整形大国”といったややネガなイメージも根強い様子。この辺りが“憧れ”とはなりにくい要因なのかもしれません。
・整形が進んでいる(22歳)
・小さな頃から美肌や美容にたいしての関心が高く、意識も高く素晴らしいと思う。整形大国と言われるぐらい人目を気にすることなく、なりたい顔や体に近づく努力を惜しまないところ(26歳)
・化粧品を土産にもらったことがあるが、成分が怪しいと感じて使えない。整形大国という印象で同じような顔の人が多いと感じる。(37歳)
反対に、10代からは“整形”というワードは1回も出てきませんでした。「美容に関心の高い国」という前提は世代間で共通でありながらも、20・30代にとっては「美に固執している」というイメージが強かったところ、10代にとっては「新しい美の発想を作りだしている」という、ポジティブなイメージに切り替わっているようです。
[調査概要]
調査対象:10代・20代・30代女性180名※均等割り付け
調査期間:2018年5月10日~11日
調査方法:インターネット調査
韓国は10代にとって「可愛い先進国」!
この調査結果からもわかるように、10代女子の韓国への憧れはすさまじく、女性誌でも「韓国ガールになる方法」といった特集が組まれるほど。
インスタグラムでは「#韓国人になりたい」というハッシュタグ投稿が2018年5月31日現在で12,000件以上確認することができ、まさに韓国人は“可愛い女の子の象徴”となりつつあることがわかります。
「トレンド=韓国」というのは、若い女子たちの間では決して大げさな表現ではなかったようです……!
(トレンドを分析するソーシャルトレンドニュースとしては、ただ流行りのアイテムを知るだけではなく、こういったリアルな熱狂度についても知っていく必要を感じたのでした)
(文:佐藤由紀奈)