映画化もされ、ベストセラーとなった実話小説『ビリギャル』。映画のモデルとなった「坪田塾」という人気の私塾をご存じでしょうか?
『ビリギャル』は、“落ちこぼれ”だった女子高生が、1年で偏差値を40あげて慶応義塾大学に現役合格するまでを描いた作品。
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(著:坪田信貴、出版:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス)
実話ということで、映画のモデルとなった私塾『坪田塾』にも注目が集まりました。うちの子も入塾させたい!と思った親御さんも多いのではないでしょうか?
そうはいっても、何がスゴイのかよくわからない……という方もいらっしゃるはず。この記事では、坪田塾が他の塾と違うユニークポイントについて、わかりやすく紹介したいと思います!
1年で偏差値を40伸ばす「坪田塾」って!?
“子別”指導で全国に5校
「塾生の人生を応援する」をコンセプトとする坪田塾では“子別”指導を掲げているため、クラスや順位付けなどはなく、塾生一人ひとりの人生をサポートするきめ細かな目標設定や指導方法が特徴です。
本部校をはじめ、名古屋市内に3校。その他にも本郷三丁目校(東京)、上本町校(大阪)と、現在5つの校舎が展開されており、さらに東京第二校舎が、東横線都立大駅前に来年の2月に開講予定です。
塾長・坪田信貴氏の熱き想い
坪田塾の塾長を務めるのは、『ビリギャル』の著者である坪田信貴氏。TBS系『情熱大陸』などの出演経験もあり、その道の者ならば知らない人はいないというほどの若き有名人です。
「坪田塾は学習塾ではなく、総合的な私塾である」と表明している坪田氏。受験だけではなく、人生のメンターであり、指針であり、ロールモデルであり、相談相手であり、友人であるという関係性を構築する場にしたいという想いから、坪田塾を創設されたそうです。
他の塾とはちょっと違う、入塾までの流れ
こだわりの「入塾説明会」って?
坪田塾が力を入れているのが、定期的に開催している「入塾説明会」。坪田塾がどういう塾なのか、理念や目指すものをしっかり知ってもらったうえで検討してもらいたいという狙いから、いわゆる“資料請求”といった表面上の形式(料金表など)だけ公開する方法はとっていないのだとか!
この入塾説明会には必ず親子で参加してもらい、それぞれの価値観や興味関心を理解するためのアンケートを実施するそう。
これをその後の面談に活用することで、単なる学力アップだけでなく、塾生それぞれの人生がよりモチベートされるような接し方を考えられるのだといいます。
受験を楽しむための「判定テスト」
入塾説明会の後は、判定テストおよび判定面談を受けます。これは入塾の可否を決めるのではなく、(1)現在の学力、(2)性格、(3)予測力・論理力・処理スピードを判定して、「己を知る」ところからそれぞれに最適な「戦略」を立てるためのテストなのだそうです。
もちろん、『ビリギャル』のモデルになった“さやかちゃん”もこの判定テストを受けて入塾しています。書籍でも描かれているように、このテストによって自分がどこから復習すべきなのかがわかり、わかるところからスタートできたから受験期間を楽しめていたのです。
心理学を用いた科学的な学習システム
また、坪田塾のユニークポイントは、なんといっても心理学を用いた科学的な学習システムを取り入れているところ。
例えば「楽天家」タイプの子なら明るい未来のビジョンを見せる、「堅実家」タイプの子なら不安になりやすいのでできるだけ明確で具体的な計画や指示を心がける、といったように、塾生一人ひとりの性格に合わせた指導やカリキュラムの設計を実行しているそう。こうすることで、塾生一人ひとりが自分らしく受験期間を乗り越えることができるのです。
わかりやすくて個性的な講師揃い!
坪田氏は有名だけれど、実際に教えてくれる他の講師の方がどんな方々なのかが気になる……という方もいるのではないでしょうか?
そんな方は、坪田塾のYouTubeチャンネルをのぞいてみるのもオススメ。受験生に役立つ動画がたくさんアップされています!
※坪田塾は、改名以前の塾名は「青藍義塾」でした。一部の動画で、先生が「青藍義塾の◯◯です」と言っているのは、そのためです。
個性的な講師陣の面々や、とってもわかりやすい坪田塾流の教え方をのぞき見ることができますよ。
難関校合格の“ビリギャル”が多数
学習塾だと「◯◯大学に◯◯名が合格!」といった実績をアピールするところは多いですが、坪田塾ではそのような出し方は特にしていません。実際には難関校への合格者も多数輩出しているにも関わらず、です。
なぜかと聞いてみたところ、スタート時の学力、志望校、通塾期間や回数がまちまちなため、一概に「○○大学に◯人」、という括り方が正解とはならないからとのこと。こういったところにも、坪田塾の理念が反映されています。
とはいえ、家庭学習の時間は基本ゼロ・“学年ビリ”に相当する順位からスタートする塾生が約15%いる中、そのうちの4分の1がいわゆる難関校(偏差値60以上)に合格しているそうです。数多くの“ビリギャル”を躍進させたといえそうですね!
入りたくても入れない!?希望者はこまめにチェックを
と、ここまで坪田塾のユニークポイントをざっと紹介してきましたが、現在はその人気さ故、入塾は先着順という形をとっているとのこと。
運も必要かもしれませんが、空席がある場合は都度、入塾説明会を開催しているようですので、気になる方は坪田塾のホームページなどをこまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)