こんにちは!そやの「今月のベストペア読書」、今回で第3回となります。
ペア読書とは…
2人で同じ本をもちより、速読により30分で読破。その後ディスカッションをするという読書法。
制限時間があることや相手がいることによるプレッシャーで集中が高まり、また、直後にアウトプットがあることで記憶の定着もよくなるなど、多数のメリットがある。
前回は光本氏の『実験思考』(著:光本勇介/出版:幻冬舎)についてお送りしてきました。
▼前回記事
『実験思考』をペア読書してみた “お金”の斬新アイデアをのぞき見できる本
今月のベストペア読書は、中北朋宏著『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』です。
『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』
著者:中北朋宏
出版社:日本経済新聞出版社
https://www.amazon.co.jp/dp/4532322855/
今回のペア読書は、僕が思う日本で最も活発なペア読書コミュニティのひとつ、「読書好きの集まる場所」というSlackグループのメンバー計4人でのリモートペア読書でした。
このSlackグループでは、頻繁にペア読書のマッチングが起こっています。
今回は僕が選書して、人を募る形で開催しました。
ざっくりわかる『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』
この本は“世の中を今よりもちょっと面白おかしく”をミッションに掲げる「株式会社俺」のCEOであり、元芸人の経歴を持つ中北さんの著書です。
元々お笑いの道を歩んでいた人が、そのお笑いの力をビジネスに活かすというテーマについて話してくれる点が個人的にぶっ刺さり、選書しました。
「面白いトークができるようになりたい」
「面白いやつだと思われたい」
という願望は誰しも抱いた事があると思います。僕もそのひとりです。
同じ課題感を持っている人は多いだろうと思い、今回はこの本を紹介します。
読後ディスカッション
本書は読後ディスカッションについてまとめるだけで十分魅力的に紹介できるので、早速ディスカッションの紹介に移ります!
とても面白かったのは、気になった箇所が読み手ごとにかなりバラけていたことですね。
爆笑するだけで、面白いやつになれる
僕が気になったのは、「爆笑」にまつわる一節です。
「面白いやつになりたければとにかく爆笑せよ!」とあり、どうすれば爆笑として受け取ってもらえるか、その詳細なハウトゥーが書かれています。
僕はここを読んで「そういえば身近にこういう友達いるぞ!」と気づきました。とにかく笑いまくっているやつです。
彼は、
1.会話の起点になる質問をする
2.相手が語りだしたらリアクションはほぼ全部オウム返し(例:「Aってことがあってさ」「Aなんですね!」)
3.あとは爆笑しまくる
この3つを繰り返しているだけなんですが、正直一緒にいてめちゃくちゃ楽しいです。
考えてみればこの方法は天才的です。
どんな話でも自分が爆笑しさえすればいいんです。相手の話の内容はほとんど関係なく、自分が笑えば笑ったぶんだけ雰囲気はよくなっていきます。
逆に、自分が面白い話をして笑わせようとする場合について考えます。
この場合は、どんなに話が上手くても、最終的にこの会話の場が爆笑に包まれるかどうかは相手次第です。
前者の方は打率100%さえ目指せますよね。
「トークの構造化」と「コスる」
他の方が気になっていた話で、ディスカッションが盛り上がった話題だと「トークの構造化」と「コスる」についての話がありました。
本書では、面白い話の構造が図解されています。基本的にはその構造通り組み立てることが大切なんですね。
ペア読書をした4人の中には、まずパターンとして明文化されていることを知らない人もいましたし、「コスる」が何かわからない人もいました。
「コスる」とは、ネタを人に披露して、よりウケるように改善していくことを指すらしいです。
たとえば「M-1までに、ネタを仕上げる」 = 「何度もコスる」ということですね。
芸人さんといえども、瞬時に最高のトークが出てくるわけではなく、面白い話を何度も磨いて面白さを高めているのです。
僕たち一般人も、何度もコスって、面白い話をストックしていけば、面白いトークができるようになるんです。
これをうけて、メンバーのひとりが「今夜デートなので、そこで話したいネタを、昼の間に会社で何度かコスることにしました」という実践プランを決めていて、とても印象的でした。
終わりに
ということで!
今回紹介したのは、本書のほんの一部ですが、その魅力が伝わったのではないかなと思います。
とても良い本なので、ぜひ読んでみて下さい!
こちらのリンクから購入できます。→ https://www.amazon.co.jp/dp/4532322855/
著者の中北さんはTwitterもやっているので、フォローしてみてはいかがでしょうか。
https://twitter.com/CEO10941147
ではまた次回! そやでした!
(文:そや)