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【調査】「君と夏の終わり、将来の夢大きな希望忘れない」その確率は?/他2曲

まいしろ

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まいしろ

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今年の夏もそろそろ終わろうとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

とびきり充実した夏を過ごした方もいれば、残念ながらそうでもなかった方もいるかと思いますが、20代後半を生きている私には、どんな夏を過ごした年でもこの時期に思い出さずにいられない曲があります。

そう、それはZONEの「secret base 〜きみがくれたもの〜」

「♪ 10年後の8月 また出会えるのを信じて〜」というサビが耳に残るこちらの1曲、同じ世代の方ならほぼ全員に同意してもらえるであろう夏の鉄板ソングです。

しかし、同世代には抜群の知名度を誇るこちらの曲も、リリースされたのは2001年。振り返ってみれば、また出会えると信じていた10年後の8月すらもう終わり、もうすぐ20年後の8月がやってくるという時代を迎えようとしています。

この衝撃的な事実を受けて、当時中高生として「secret base 〜きみがくれたもの〜」に熱狂した私に、ひとつの疑問が浮かびました。それは、私達は果たして本当に「君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望を忘れないのだろうか?」 という問いです。

友達と「♪ 最高の思い出を…」と歌い合ったあの戻らない青き日々。あの時信じた10年後の8月、私達は本当に君とまた出会えているのでしょうか?

というわけで、役に立つようで全く立たないエンタメ情報をお届けしている本連載、今回は筆者と同世代である25-34歳の男女345名へのアンケートを通じ「secret base 〜きみがくれたもの〜」の10年越しの実態に迫っていきたいと思います。

「君と夏の終わり」を覚えている確率

まずは、「secret base 〜きみがくれたもの〜」のサビを復習しておきましょう。

“君と夏の終わり
将来の夢 大きな希望
忘れない
10年後の8月 また出会えるのを信じて
最高の思い出を…”

聴くだけで切なくなる秀逸なこちらのサビですが、今回はこの歌詞を上から順に調査していきたいと思います。

では、まず「君と夏の終わり」についてです。これについては「10年も前の8月の君を覚えているのか?」、「そもそも君がいたのかどうか?」に重点を置き、アンケートを実施しました。
 

君、わりと覚えられていました。ほぼ半数が君のことを忘れていません。

一応、裏を返すと半分以上の君は覚えられていないことになりますが、今回はそもそも対象(つまり君)がいない場合も「覚えていない」に含めているため、割合が高くなってしまったと考えるのが妥当でしょう。

「将来の夢 大きな希望」を覚えている確率

では、続いて「将来の夢 大きな希望」のターンです。こちらは先ほど「君」を覚えていると回答した方にだけアンケートを取っています。
 

将来の夢と大きな希望、そこそこ覚えられています。だいたい半分ぐらいの割合です。

これについては、当初もっと低いと予想していたのですが、やはり大事な君とともに願った内容だけあるというべきか、結果は過半数を超えました。さらに言えば「君」よりも「将来の夢 大きな希望」の方が覚えている割合が高く、思春期の夢とはやはり強いエネルギーを持つものだと言えそうです。

「10年後の8月 また出会える」確率

 
では、いよいよ本題です。君を覚えていても、将来の夢と大きな希望を忘れなくても、10年後の8月また出会えなければすべては海の藻屑です。最も重要なこちらの問い、果たして結果はどうでしょうか。

なんとか出会えている。10年後の8月、なんとか君と出会えています。

欲を言えば7〜8割を超えて欲しかったところではありますが、半数を超えているだけ希望があるとも言えるでしょう。2002年にリリースされたこちらの曲、時を越えた調査の結果、約半数の方は「10年後の8月また出会える」と信じた甲斐があったと言えそうです。

では、ここまでの結果をまとめてみましょう。数字をすべてかけ合わせると、「secret base 〜きみがくれたもの〜」の実態はこちらの結果となりました。
 

結果は12.0%。「10年後の8月また出会える」と無邪気に信じていた当時の中高生にはやや厳しい結果となりましたが、約10人に1人は「君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない 10年後の8月 また出会えるのを信じて」良かったという事実が明らかとなりました。

Whiteberry「夏祭り」の実態調査

では、その他の曲ではどうでしょうか?

今回は「secret base 〜きみがくれたもの〜」と人気を二分した2000年代の夏の名曲Whiteberry「夏祭り」も合わせて調査してみました。

「secret base 〜きみがくれたもの〜」より1年前に発表されたこちらの楽曲、耳に残るリズムとは裏腹に歌詞は至ってシンプルです。

“君がいた夏は
遠い夢の中
空に消えてった
打ち上げ花火”

今回はこちらの歌詞のうち「君がいた夏は遠い夢の中」を中心に調査を実施。本来であれば「空に消えてった打ち上げ花火」についても調べるべきではありますが、打ち上げ花火はほぼ100%空に消えていると思われるため、こちらは除外させてもらいました。

では、まずは「君が夏にいた」確率を見てみましょう。
 

いない。君が全然夏にいない。

やはり「好きだと言えないぐらいの距離感の異性と夏祭りに一緒に行く」というシチュエーションにそもそも無理があったのか、結果は2割を切るものに。先ほどの「secret base 〜きみがくれたもの〜」と比べると「夏祭り」は出だしから暗雲が立ち込めていると言えそうです。

君が「遠い夢の中」の確率

 

君、大部分が夢の中です。なんと9割を超えています。

先ほど「secret base 〜きみがくれたもの〜」で約半数の方が10年後の8月もまた信じて出会えていたのに対し、「夏祭り」ではほとんどの君が遠い夢の中という結果に。やはり「信じ合えているか」という両者の合意が、その後の関係に影響を与えていると言えそうです。

ちなみに、私個人としては「夏祭りに一緒に行ったものの、好きだと言えなかった相手」が、いまだに近い現実に存在している残りの1割の方々が気になるところではありますが、人間関係とはいつの時代も複雑なもののため、ここではこれ以上の追求を避けたいと思います。

では、今回の調査を受けて結果をまとめたのがこちらです。Whiteberry「夏祭り」、実態はどうなったのでしょうか?
 

君がいた夏は、17.3%での確率で遠い夢の中にあるというこちらの結果。先ほどの「secret base 〜きみがくれたもの〜」と比べるとやや高い数字となっており、リアリティという点で見ると「夏祭り」に軍配が上がると言えそうです。

ポルノグラフィティ「ミュージック・アワー」の実態調査

では最後に、こちらも2000年代夏の名曲、ポルノグラフィティ「ミュージック・アワー」について調べてみましょう。

今回、やや切ない夏の曲ばかりだったため、夏らしく明るい曲もということで取り上げることにしたこちらの1曲。調査したのは以下の歌詞です。

“淡い恋の端っこを
決して離さなければ
この夏は例年より
騒々しい日が続くはずさ”

「ミュージック・アワー」は、架空のラジオ番組に恋愛相談をしてきたラジオネーム “恋するウサギ”ちゃんへのアドバイスという形で歌詞が書かれていますが、中でも最後のサビにあたるこのフレーズは、“恋するウサギ”ちゃんへのポルノグラフィティからの渾身のアドバイスとなっています。

しかし、実際はどうなのでしょうか?

同じく345名へのアンケートを通し、こちらの実態を調査しました。

「淡い恋の端っこを決して離さない」確率

  
まずは「淡い恋の端っこを決して離さない」確率です。こちらについても、やや抽象的な歌詞を補足するため、私なりの解釈とともにアンケートを行いました。
 

離している。けっこう皆、淡い恋を離している。

結果は7:3で、「淡い恋の端っこを離した」人の方が多いというものに。「運命の恋」「一生に一度の恋」などではなく「淡い恋」だったことも離しやすさに関係したのか、「決して離すな」というポルノグラフィティの渾身のアドバイスを大半の人は実行できていないと言えそうです。

「この夏は例年より騒々しい日が続く」確率

 
では、淡い恋の端っこを決して離さなかった人達に絞って「その夏は例年より騒々しい日が続いたかどうか」を聞いてみました。これについても私なりの解釈を含めた調査となっています。
 
 

騒々しい日が続いている! 例年よりかなり騒々しい日が続いています!

先程の7:3の結果とは逆に、騒々しい日が続いた人が7割という結果に。さすが今年20周年を迎える大御所アーティストと言うべきか、「ミュージック・アワー」は非常に的確なアドバイス曲だと言えそうです。

では、最後に数字をまとめましょう。ポルノグラフィティ「ミュージック・アワー」の実態調査は、こちらの結果となりました。
 

淡い恋の端っこを決して離さなければ、23.7%の確率でこの夏は例年よりも騒々しい日が続くというこちらの結果。数字上は3曲の中で最も高く、今回取り上げた「2000年代夏の名曲」の中では一番リアリティのある1曲となりました。

そろそろ終わろうとしている今年の夏。今回の結果をまとめるとするなら、好きだと言えなかった相手のほとんどは遠い夢の中の一方で、10年後の8月にまた出会えると信じた相手はそれなりにまた出会うことができ、決して離さなかった淡い恋は夏をかなり騒々しくしてくれると言えるでしょう。

後悔のないよう、気持ちを素直に表すことが大事だと教えてくれる夏の名曲。ぜひこちらの結果を参考に、残された今年の夏を、素敵な音楽とともに悔いなく過ごしてみてください。

(文:まいしろ)

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