作成者:Warner Music Japan
キャッチーでありながら含みのある歌詞で、ミニマムな人間関係の翳りや、違和感だらけの社会をpopな比喩で切り取る、ヒップホッププログレバンド『ゲスの極み乙女』。
今年8月発売のオリコンチャート9位になったメジャーデビューシングル『猟奇的なキスを私にして』を引っ提げ『ミュージックステーション』や『SMAP×SMAP』にも出演を果たしました。
元々違うバンドに所属していた彼ら。同じライブで共演した後に遊びでスタジオに入ったことがこのバンド結成のきっかけだったそうです。
作成者:Warner Music Japan
『DJ MC.K』の細身に似合う繊細な声にはじまり、『ちゃんMARI』の妖精のような見た目とキーボードフレーズに引き寄せられます。挑むような眼でドラムを叩く美女、『ほないこか』の繰り出される骨太かつ軽やかなリズムが曲を引っ張り、ダンディな見た目を裏切らない『休日課長』の低音が曲に深みを与えます。
音楽はもちろんのこと、キャラ立ちをすることがヒットの法則の1つなのでしょうか。『SEKAI NO OWARI』もそうですが、まるでマンガの主人公(フロントマン)を囲む最高のクルー(メンバー達)という構図がビジュアルだけですっと入ってきます。
そこで今回は彼らが元々所属している、掛け持ちバンドを取り上げ、人気バンドを新たな視点から紹介しようと思います。
1、DJ MC.Kこと川谷絵音が所属するindigo La end
ご存知の方も多いとは思うのですが、『indigo La end』は『ゲスの極み乙女』のGtVo川谷絵音さんが同じくGtVoで所属されているバンドです。元々『ゲスの極み乙女』のBa休日課長も『絵にならない課長』という名前で所属をされていたそうです。
「popの中にもエモーショナルな部分もあって引き込まれます。絵音さんの歌がバックの演奏とマッチしていて、自分の中にすっと入ってきます。ライブも静かなんですが、熱量があって大好きです」(大学生男子・21歳)
たしかに『ゲスの極み乙女』とは異なり、切ない単音のギターフレーズに、聴いた人の心に閉じ込めていた思い出にそっと触れるような歌詞が特徴的。それでいて重くなくて聴きやすい!
作成者:Warner Music Japan
2、ちゃんMARIこと福重まりが所属するCrimson
反復する多彩な音のキーボードのフレーズに引っ張られる、『ゲスの極み乙女』での演奏が印象的ちゃんMARI。このバンドでは浮遊感ある音の中、縫っていくようなキーボードが印象的です
「彼氏と別れたとき、夜通し部屋で曲をかけていました。このバンドは聴くと日常生活とは離れた、違う場所に連れてってくれるので好きです」(美大生女子・20歳)
Jazzっぽい曲もあり、ウッドベースで弾くライブもあったそうです。普段JROCKが好きな人以外にも聴いてほしいバンドです。
作成者:SCRecordsChannel
3、ほないこかこと佐藤穂奈美が所属するマイクロコズム
「いこかさんの踏むバスドラムのペダルになりたい」(大学生男子・軽音楽部所属・22歳)
との意見が寄せられるほどの美貌の持ち主、ほないこかこと佐藤穂奈美と太田美音さんのツーピースバンド、『マイクロコズム』。
PVでもまずふたりの美人具合に気が回りますが、その後多彩なギターとドラムの音と展開に目と耳が離せなくなります。
「女の子女の子してない音と歌詞が好きです。上司にセクハラされてムカついたとき、落ち込んで聴きながら帰ってたら、なめんな!って気持ちになれました。大好きなロックバンドです」(OL・24歳)
同性のファンも多そうです。
作成者:microcosmofficial
全部ライブに行ってみたい……!『ゲスの極み乙女』好きの皆さんや新しい音楽を発掘したい方もぜひ聴いてみて下さい!
以上、自分の顔面偏差値を忘れて深夜、Twitterの鍵アカウントで「恋愛が上手くいかないときはindigo La endが二日酔いの時に飲んだしじみ汁みたいに染み渡る」と呟いてしまった小峰でした。
(文:小峰克彦)