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映画『情愛中毒』のヒロインから見る、男を狂わす魔性のヘアスタイル

柴崎マイ

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柴崎マイ

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「魔性の女は黒髪である」
そう結論づけたのはもう10年も前のことですが、いまだこの定義は、私の中で崩れてはいません。
「魔性の女」には大きく分けて2つのタイプがいると思っています。

ファニーフェイスでヘアスタイルもナチュラルで妖精のようなのに、ところがひとたび男性と二人きりになると魔性性を発揮する女性。勝手なイメージですが蒼井優さんみたいな人でしょうか。

もう一方は、見た目もいわゆる魔性の女イイ女系で、目がうるんでいて色気が溢れ出している和風顔と髪、見ているだけで、心拍数があがってくるような、檀蜜さんみたいな女性です。

蒼井優さんは、今は黒髪のショートヘアですが、以前は黒髪のロング。ストレートの時もあれば、ゆるくウェーブをかけている時もありました。檀蜜さんは皆さんご存知のように、昭和美女を思わせるような、艶のある黒髪ストレートロングです。

 

今回観た韓国映画『情愛中毒』は、ソン・スンホン演じるム・ジンピョン大佐を恋に狂わす「魔性の女」ガフンを、新人女優のイム・ジヨンが演じています。

彼女ももちろん黒髪。

髪型だけに注目すると、どちらかというとウェーブのかかったロングだった蒼井優さんに近いと思います。全体の印象は、ちょうどお二人をミックスさせたような感じ。危ういほど色白の肌に、憂いのある瞳、決してこぼれるほど大きいわけではないけど形の良いバスト、美しくくびれた腰、柔らかさと弾力のある身体つきは、同性から見ても「清楚でいて艶かしい」そして

「清楚」と「艶かしい」という相反する雰囲気をブレンドさせると、独特な淫靡さで男を惹きつける「魔性の女」の雰囲気を発する・・・世の中にはそんな女性がいる事を『情愛中毒』のヒロイン、ガフンを観て思い出しました。

 

「魔性の女」というと天性のものと感じ、自分には無縁だと思う女性もいると思いますが、女性は誰しも化けることができる生き物。外見面で「魔性の女」になることも、ちょっとしたコツを取り入れるとなりきれるものです。

とくに、映画というのはキャラクターに合わせて、役の見た目を徹底的に作り上げるので、観ていてとても参考になります。そもそもガフンがなぜ、あれほどまでにも魔性の女に見えたのか?大佐が、妻のいる身でありながら「清楚でいて艶かしい」ガフンを初めて見たときから心を奪われたのは、見た目がまず魔性の女だったから。ファッションも実によく魔性性の出るものを着ているのですが、ヘアスタイルも大きく影響していると思います。髪は女の命と言いますが、魔性の女にとっては要にもなりそう。

まず、魔性の女ヘアスタイルにするときは、長い髪でも毛先がバサバサとしているのは論外で、マメにきちんと切りそろえているからこその清潔感を保つことが、清楚さを出す上でマストです。また、ゆるいウェーブはまっすぐな直線ロングより、曲線が加わっていることで、女性らしい柔らかさを醸し出してくれます。

艶のある髪質は、黒というミステリアスな色あいに、品の良さを加えてくれますし、髪の量も、やたらに段を入れるために薄くすいたりせず、重さを残したボリュームのある髪の量の方が、たおやかで華やかな雰囲気が放てます。

アップスタイルの際も、頭の高い位置でアップにするとキュートになってしまうので、やや下気味にして大人の女性らしさを出すようにします。前髪を目にかかるほどの長さで、束にして垂らしておくのは、魔性の女に絶対必要な色気を簡単に出せる王道テクニックなので覚えておいてくださいね。

 

もちろん「男を恋に狂わす」には、外見面だけでは無理で、魔性の女のふるまいが伴わなければなりません。

ガフンも魔性の女特有のふるまいを存分に発揮しているので、映画を見る時は、そこも忘れずにチェックしてみてください。

「大佐の前で、背中のあいたドレスを着て上官からダンスに誘われるのを見せつける」「動揺してその場から離れた大佐を追いかけて来て見つめて、唇を奪わせた後、逃げる」「ようやくベッドインしても寝た直後に『もう会わない』と言ってはねのけ、仕事が手につかないほど取り乱させる」

こんな風に「男の期待と、手に入れた感を裏切り続ける」のが魔性の女のふるまい方。

美形すぎてまるで彫刻のようと噂されるソン・スンホンですが、美しい男優さんが苦悩する様子を見るのは妙なドキドキ感があって、「もっと狂わせてあげて♡」という悪魔のささやきが耳元で聞こえてきた位のハマり役だったと思います。

現実世界の男性にやってしまうには、相手によってはちょっと酷ですが、ふるまい方かつ、魔性のヘアスタイルのコツを取り入れると、きっとあなたの恋にも役立つと思います♡

(文・イラスト/柴崎マイ)

 

そんな魔性のヘアスタイルが学べる『情愛中毒』は、11月22日より全国の映画館で公開中です。


<STORY>ベトナム戦争が終盤に差し掛かった1969年、軍の教育隊長キム・ジンピョン(ソン・スンホン)と夫を将軍にさせようという野望を持った妻イ・スクチン(チョ・ヨジョン)。ある日、キム・ジンピョンの部下として忠誠を誓うキョン・ウジン(オン・ジュワン)と彼の妻チョン・ガフン(イム・ジヨン)が引っ越してくる。ジンピョンはウジンの妻ガフンに激しく惹かれていく…。誰にも言えない秘密を抱える女性ガフンと彼女に夢中になるジンピョン。出会ってはいけなかった2人。最上流階級の軍の官舎で、誰にも言えない危険で破滅的なスキャンダルが始まる―。

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