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予備校バッグ使用率が激減!その理由はSNSに自己主張の場をとって代わられたから!?

ソーシャルトレンドニュース編集部

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予備校バッグ、秀才かばん、キャリングケース……。決まった呼び名はないようですが、簡単に説明すると高校生を中心に使われているプラスチック製の長方形クリアケース。去年まで持っている人をすぐ見つけられたのに、今年に入ってめっきり見かけなくなったと思いませんか?

急激に数が減っているワケが知りたい! ということで……。

いまだにこの予備校バッグを愛用する19歳の女子大生をひとり見つけたので、取材を行いました!
ちなみに、大学生になっても予備校バッグを使っている人はかなりの希少種!
まずは彼女になぜ予備校バッグを使うのかという、根本的なことを聞いてみました。

「一番の理由は便利だから。あと、何も考えなくて済むからですかね」

おおっ! 何も考えないでも使えるからとは、なんとも怠けた理由です!でも一応、教科書などを入れるのにぴったりですし、無色透明タイプの予備校バッグだとその日のコーディネートに合うかなどを考えずに済みますよね。

一理あると納得はできましたが、ここで非常に失礼な質問が浮かびました。このバッグって少し、いや、かなり……ダサくないか!?
しかも、高校生でも予備校生でもないのに予備校バッグ使っちゃうってどうなの!?思い切って聞いてみました。

「実際ダサいです(笑)たまに“懐かしい!”ってこっそり指差されます。あと、大学生なのに使うことには、最初は少し罪悪感がありましたね」

本人もダサさと違和感を自覚していたのですね。とりあえず彼女の逆鱗にふれなくてひと安心……なんて思っていたら、ポツリと彼女が言いました。

「あとスケスケなことも他のバッグと違うからダサい点かも」

そうだ、スケスケも気になるところです。だって中の荷物が丸見えじゃないですか!? 少し恥ずかしくないですか……?

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「私は、“大学生だって、遊んでるだけじゃなく勉強もしてるぞ!”みたいなことをアピールしたい気持ちがあるのかもしれない(笑)だからなのか、スケて中国語の教科書とかが見えちゃうくらいが丁度いいんです。」

なるほど。では予備校バッグは自分をまわりにアピールしたい願望を表すちょっとしたツールでもあったのですね。

しかし自己主張となると、今の時代はSNSで趣味や活動を発信することで十分ではと疑問に思います。それについても質問してみました。
「はい、ふつうはそうだと思います。でも実は私、FacebookやTwitterをやってないんです!時代に取り残されていまして……」

SNSという流行に乗らない化石のような彼女(とても失礼!)だからこそ、自己アピールの点で予備校バッグが“SNSの代わり”のような役割を担っているのですね。彼女はSNSを使用していないから、いまだに予備校バッグを使用したがる。

でも彼女以外の大多数はSNSを使っている=予備校バックで自己主張しなくていい”ということになり、だんだんとユーザーが減っていく……。
それにSNSは自分が見せたい相手にだけ公開することができますが、予備校バッグだと通りすがりの他人たちにも見られてしまいます。SNSに慣れると、スケスケで誰にでも見られてしまうことへの嫌悪感がより強く感じられるのかもしれません。

自己主張は、特に若者にとっては一大事です。
10年前であれば高校生は“どうだ、みんな見ろ!”とばかりに学校の机に教科書や本を置き、5年前の高校生はスケスケの予備校バッグにそれらを詰め込み“歩きながらの自分アピール”、そしてイマドキの高校生はSNSにそれらの写真を投稿して“友達にだけサクッと自己主張”。

見せ方は違っても、いつの時代の若者も自分を見てほしいのですね。

(文:徳永ゆま)

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