ファッション雑誌『装苑』かと思うような、オシャレな表紙。
でも書いてあるキャッチコピーは、「力士が好き!」。
先日、大空出版より“相撲愛を深めるstyle&lifeブック”『相撲ファン』が刊行されました。
相撲を愛する女性ファンのため、力士たちの独占インタビューや、相撲グルメ情報などが取り上げられています。
全体的にとてもオシャレなトーンです。
この雑誌の中では、相撲ファンの女性の呼び名を「スージョ」と提唱していました。
~「スージョ」とは~
仕事や勉強に一生懸命な時間を大切にしながらも、こよなく愛する相撲のため多大な情熱や時間をかける女性たち。
日常の中に「自分らしく」相撲を取り入れた素敵なライフスタイルを確立している
(『相撲ファン』より)
これまでにもカープを愛する「カープ女子」やセレッソ大阪を愛する「セレ女」などが話題になりましたが、
2015年は、「スージョ」がアツい!?
ということで、実際に相撲ファン歴7年である女性に実情を聞いてみました!
(こちらは彼女が持参してくれた、大相撲のパンフレット)
――どんなきっかけで相撲を好きになった?
きっかけは、偶然テレビで朝青龍と白鵬の取組を見て。
両横綱の気迫や一瞬の攻防が凄くて、見入ってしまいました。
――そんなにハマってしまう魅力って何?
やはり力士がみんな個性的なことと、国技館の雰囲気です。
テレビで観るのもいいですが、生で見ると大相撲でしか味わえない楽しみがあって、また行きたい!と思います。
(これは一番最初に、幕内力士が全員出てくるところだそうです)
――相撲って、簡単に見られるものなの?
見られますよ。チケットは事前にネット販売で購入できます。
館内を自由に出歩いてもいいし、話したり食べてもいいし、何時に来てもいい。
基本的に自由で、厳密なルールはないんです。
――『相撲ファン』ではお土産やグルメなども紹介されているが、国技館のおすすめは?
焼き鳥が絶品です!!
あとは売店の弁当ですね。弁当には現役の力士の名前がついていて、好物や出身地にちなんでいて、毎回誰にしようか悩むのが楽しみです。
地下のちゃんこもおすすめですねー……。
国技館は中にも周辺にも美味しいものがたくさんあるし、観戦しながら食べられるので、見終わったときには既にお腹いっぱいになっていることが多いです。
――今までで一番好きな力士は?
好きな力士は安美錦関です。
――すみません、初めて聞く名なのですが……どんな魅力が?
かなりベテランの方です。昔から実力はあるんですけど。
今は巧さと力強さの両方が備わっているし、経験を駆使して相手を翻弄するので、競り合う取組も多くて。そんな取組ほどワクワクしちゃうんです!
「行司泣かせ」の異名を持ってるほどなんですよ!
※「行司」とは、勝者を判定する役目の人。
――これから注目の力士は?
やはり逸ノ城や勢、遠藤といった若い幕内力士ですね。
――その3人は(相撲がそんなに詳しくないわたしでも)聞いたことがあります!
逸ノ城は大物ルーキーで、遠藤は髪が短くて髷が結えなかった方で、勢は歌が上手い方ですよね?(某イベントでたまたま歌声を聴きました)
まあ間違ってはいないですね(笑)。
世間的にもすでに話題を集めていますし、もっと上にあがってきて、パワフルな相撲で取組を盛り上げてほしいです。
――「スージョ」がアツいと言われているこの状況って、どうですか?
自分が世間で言われる「スージョ」かどうかは分かりませんが、単純に嬉しいですね。
そう言われるだけの現象になったということは、一時期の相撲人気の落ち込み具合から考えると夢のようです!
満員御礼の札が下がっているのが普通になってきていて、それは本当にすごいことだと思います。
女性同士だと「あの人がかっこいい」「この人が私はいい」なんて話でも盛り上がれますし、「あと一人誘ってマス席とろうよ」って、スージョの輪を広げていってほしいな。
都内でWEBデザイナーをしている彼女。毎日遅くまで働きながらも、相撲の他に、ミュージカル・ネイル・ヴァイオリンなど、多岐に渡る趣味を楽しんでいます。
まさに「自分らしく」相撲を楽しみながら、素敵ライフスタイルを確立している「スージョ」の鑑かも……!
(無料で配られていたという団扇もきちんとビニールをかけて保管。さすがスージョの鑑。素敵ライフスタイルが滲み出ています)
わたしも今回のインタビュー以来、どうにも相撲関連のニュースが気になるようになってきてしまい……。
気がつけば、取材を受けてくれた友人にLINEを送っていました。
「次に東京で相撲が見られるのって、いつ?」
ああ、これはもう、わたしもスージョに……なってしまうかも……!
(国技館で本場所が行われるのは1月、5月、9月だそうです)
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)