スピルバーグの目にも涙…!彼氏の浮気症が治る恋愛映画

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「ファッション感覚で女子と付き合っている男が多すぎる!」

と、恋に無縁な23歳ライターはそんな怒りを日々抱えている。

常日頃感じているのが、20歳を過ぎても、多くの若い男子の恋愛の悩みからは、相手への“愛”を感じないということ……。

「バレないように浮気するのが愛!」

「一回読者モデルと付き合ってみたいし、付き合ってみるか」

「彼女は好きだけど……他の子ともセックスしてみたい」

 

なんでそんなこと言えんのよ!付き合ったら結婚するくらいの心持ちじゃないの!

一途に一人の子を大事にするんじゃないの?!

そんなライトな感じで、女の子のご両親に顔向けできんのかい!

……と、99%非モテのひがみと1%のいい男アピールを存分に書き散らかしたところで、“愛”とはなんたるかを徹底的に、かつ痛いほどに映した映画を紹介したい。

それが3月6日から公開されている『妻への家路』だ。

 

“愛はおしゃれじゃない”恋愛映画『妻への家路』

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主人公は“70・80年代の日本音楽シーンのカリスマ岡村靖幸に激似の俳優“チェン・ダオミン”さん。

中国では知らないひとがいないほどの名優だ。そんな彼が今回演じるルー・イェンシーは“狂気的なまでに愛に生きた夫”。

本作は岡村靖幸 w 小出祐介のシングル『愛はおしゃれじゃない』のタイトルの言葉を彷彿させる泥臭い愛を見せつけてくれた。

 

舞台は文化大革命まっただ中の1970年代の中国。共産党に逆らう右派として強制労働所に収容されていたルー・イェンシーが逃亡する。

舞踏学校に通う娘のタンタンは父のせいでバレエ公演の主役を降ろされる。

そこで主役にキャスティングされるために、彼女はひそかに舞い戻った父から母ワンイーへの伝言を密告してしまう。

3年後、政権交代で革命は終わり、解放されたルー・イェンシーが20年ぶりに帰還するが、その帰りを心待ちにしていたワンイーは目の前の夫を本人と判別できない病気にかかっていた。

 

“イクメン”なんてゆるすぎる!本当の愛情や恋心はひたむきで泥臭い

 

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20年ぶりに夫と対面したにも関わらず、彼女は目の前のルー・イェンシーを別人だと思いこみ、かたくなに距離を縮めようとしない。その一方で気持ちは、愛する夫の帰りを待ち続けるのだ。

目の前にいる自分への愛のはずなのに、他人扱いされるルー・イェンシー。

けれども彼はめげずに“ワンイーの旦那が好きなピアノ”をチューニングする調教師を装ったり、“ワンイーの旦那からの手紙”を目が悪い彼女の代わりに読む親切な人として近付く。

愛する人のそばに居られているし、妻も自分を愛しているにも関わらず、その愛が向けられていないという辛すぎる状況。

時代が違うとはいえ、彼の立場なら多くの男は違う女性を愛してしまうのではないかとさえ思う。

しかしひたむきに、“他人としてでも”隣にいる彼。そんな二人が迎えるラストは様々な意味で衝撃的だ。

 

モテなすぎて世の中の“愛妻家ぶる男”を、「“本質はセックス中毒のくせに誠実でイイ男を演じて、他の若くてかわいい女の子を食いまくるためのブランディング”なんだろクソが!」としか見られなくなった筆者。

そんな非モテ男子も号泣してしまうほどに、“真似できない妻への愛”が表現されている映画『妻への家路』は多くの少女マンガ原作の恋愛映画とは異なる。

まさに時代を超えた“男女の愛情とはなにか”を私たちに投げかけてくれる。

気の置けない悪友と二人で観に行ったり、一人でこっそり鑑賞するのもオススメだ。

これから歳をとるにつれて夫や父親になっていく若い男子。本作が彼らにとって衝撃と考える時間を与えてくれることは間違いない。

(文:小峰克彦)

 

『妻への家路』
3月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開中

(C) 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved

公式サイト:cominghome.gaga.ne.jp

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