「羽生結弦は殿様というより……」元祖・氷上の殿様、織田信成が後輩の演技に物申す!

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阿部サダヲが主演を務め、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、草笛光子、山﨑努ら、超豪華キャストが出演する映画『殿、利息でござる!』が、5月14日(土)に全国公開となる。
フィギュアスケート選手の羽生結弦が、映画のタイトルにも入っている“殿”役で映画初出演することでも大きな話題を呼んでいる本作。

しかし“フィギュアスケート”“殿”と聞けば、真っ先に思い浮かぶ人物が他にいる。
そう、バンクーバーオリンピックに出場した織田信成だ。
現在はプロフィギュアスケーターとして活躍しているが、バラエティ番組にも引っ張りだこの、元祖“氷上の殿様”。

後輩である羽生の殿役に物申す!とばかりに、5月4日(水)に行われたトークイベントに登壇した。

力を合わせて夢を叶える姿に、「氷上の殿様」も感動

約100人を迎えての特別試写会上映後、サプライズゲストとして登場した織田は、紋付き袴に身を包んで颯爽と登場。
驚きと、やや笑いが混じった大きな歓声と拍手で迎えられると、「映画にちなんで、着物姿で参ったでござる!」と、堂々と挨拶した。

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早速映画の感想を聞かれると、「みんなが同じ目標に向かって頑張れば、夢は必ず叶うんだという感動を味わえました。僕がずっとやってきたフィギュアスケートは、どちらかというと個人競技で、ひとりで戦っている感じです。でもその裏では、いろんな人に支えられてやってこられたので、そういった気持ちも思い出しましたね」と、自身の経験と重ねて答えた。

本作は、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を救うため、庶民たちが必死の思いで節約を重ね、1000両(約3億円)もの大金を貯めていく。
司会者から「自身も節約したことはあるか」と聞かれると、「衣装だったり、振付代だったり、スケートですごくお金がかかったので……なるべく飲み物は買わずに持って行くとか、自分のできるところで切り詰めていこうというのは、子どもながらにありましたね」と、真面目で堅実な金銭感覚も明かした。

また、親子愛も大きな一つのテーマとして描かれる本作。印象的なシーンを聞かれると、「息子がいるので、兄弟や親子関係がぐっと響きました。十三郎(阿部サダヲ)の父は、今まで思いを語らず、黙々と頑張って、それでも最後には息子に伝わるっていうのが、一番感動したところでした。そういう父親になっていきたいというのは、すごく感じましたね」と、映画の中で登場する“つつしみの掟”を、心に刻んだ様子だった。

織田信成、羽生結弦に「キャラのすみ分け」を要求

と、ここまでは非常に真面目に映画の感想を語った織田。
ところが「“氷上の殿様”としては、羽生さんに何かおっしゃりたいことがあるのでは?」と振られると、「そうなんですよ! “氷上の殿様”といえば、僕じゃないかと!」と、せきを切ったように話しだした。

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「それなのに、なぜ僕にオファーがこなかったのかと。それが言いたかった! ブログのタイトルも“氷上のお殿様”なんですよ。フィギュアスケートでも、十年近くファンの皆さまから“殿”と言われ愛されてきた実績、そして自負があるんですよ!」と、自分よりも先に後輩が“殿”役を演じことに憤りをあらわにした。
「羽生選手ともすごく仲はいいんですけど、羽生選手が出演するというニュースを見て、衝撃が走りましたよね。なんで黙って“殿”やったの!!って。
だって、羽生君といえば“殿”というより“白馬の王子様”のイメージじゃないですか。そっちの売り出し方なら、文句は言わないですよ。
でも“殿”はだめでしょ! キャラクターのすみ分け、しましょ!」と、キャラかぶりについて真剣に訴えかける姿が印象的だった。

ただ、映画の出来については認めざるを得なかったようで、すぐに羽生本人に「めっちゃかっこいいやん!」と連絡をしたそうだ。

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「姿勢もきれいですし、端正な顔つきもそうですし、藩主という雰囲気をすごく醸し出してました。いつのまにあんな演技力を身につけたのかなって、正直びっくりしました」
と、その演技を絶賛した。

続編出演をアピール!まさかの「王子様役」の可能性も?

「でも、殿様役の先を越されたのは悔しい! 正直ショックです……。しかも、めっちゃいい役なんですよ! やりたーい!と思いました。
でも、羽生君といえば王子様キャラと思っていたので、逆に王子役は空いてる……!? キャラを奪い返すのもいいかな(笑)」と、王子様役への挑戦も、まんざらでもなさそうだった。
しかし「もし王子役と殿役、どちらも空いていると言われたら、どっちを選びますか?」と聞かれると、「殿!!」と即答。
「アスリートだったので、羽生君を越える殿を演じてみたいですね。自分で言うのもなんですけど、似合っていると思うんですよね。続編があれば、ぜひ!」と、役者デビューへ向けて力強くアピールした。

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最後に、本作の魅力について「人間ドラマが本当にたくさん詰まっていて、感動できます。今の世の中が変わるきっかけになるような作品じゃないかなと思いますね。今の時代ともシンクロできる部分もたくさんあります。羽生君も出ているし、めっちゃかっこいいので、そういったところも注目してください!」と語り、締めくくった。

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実在した穀田屋十三郎ら庶民9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て奔走する姿を描く『殿、利息でござる!』は、5月14日(土)より、全国ロードショー。

(文:佐藤由紀奈)

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■作品情報
「殿、利息でござる!」
©2016「殿、利息でござる!」製作委員会
5月14日(土)全国ロードショー

出演:阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 他
監督:中村義洋
脚本:中村義洋 鈴木謙一
原作:磯田道史『無私の日本人』所収
「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
製作:「殿、利息でござる!」製作委員会
配給:松竹

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