日本一・ホークス秋山監督 新人時代の「理想のお嫁さん像」1位は松田聖子

2014年の日本シリーズは、ソフトバンクが阪神を4勝1敗で撃破。3年ぶりとなる日本一に輝き、今季限りでの退任が決まっている秋山幸二監督が有終の美を飾った。  

そこで、選手名鑑研究家(選手名鑑評論家)でライターのシエ藤が、秋山監督が西武に入団した81年のルーキー選手の『理想のお嫁さん像』を紹介する。

81年のドラフトは豊作だった。巨人・原辰徳、中日・中尾孝義、西武・石毛宏典、ロッテ・愛甲猛などがドラフト1位で入団。2位以下も、巨人・駒田徳広、大洋・高木豊、近鉄・大石大二郎、南海・井上祐二という、のちに名を残す選手が現れている。
選手名鑑にとっても、エポックメイキングな年だった。日刊スポーツグラフ特別号の『プロ野球選手写真名鑑』で、『理想のお嫁さん像』という設問が開始されたのである。

前年の80年は、山口百恵が引退し、松田聖子がデビュー。芸能界にとっても、間違いなく一つの分岐点が訪れていた。
翌年春発売の選手名鑑で、ルーキー選手たちは『理想のお嫁さん像』を何と答えていたのだろうか。
名前を挙げられた女性芸能人の順位を見てみよう(※2名明記の場合は一人ずつカウント。表記は当時。年齢は名鑑発行日の81年4月10日現在。新人選手87名の回答から)。
ベスト3は以下のようになる。

10票     松田聖子(19)
7票       松坂慶子(28)
6票       多岐川裕美(30)

やはり、1位は松田聖子だった。秋山幸二を始め、杉本正、小野和幸(以上西武)、欠端光則(ロッテ)などがファンを明言。大昭和製紙出身の杉本を除けば、ほかは全て高卒ルーキーだった。
当時の名鑑には、芸能人の名前だけでなく、何らかの言葉が添えられている。

西武      国松慶輝 「松田聖子のようなカワイ子ちゃんが好き」
西武      小野和幸 「松田聖子のような明るい感じの女性」
巨人      中条善伸 「松田聖子のような明るくてかわいい女の子」

松田聖子のイメージは“明るくてかわいい女の子”だったようだ。
2位は松坂慶子。この頃の松坂は、映画やドラマでセクシーシーンを演じることも多く、歌手としても『愛の水中花』をヒットさせ、大人の女優へと脱皮していた。そのため、松坂に付随する言葉は、どれも似ていた。

西武          広橋公寿 「松坂慶子タイプ」
西武          駒崎幸一 「松坂慶子タイプの美人」
中日          井手登  「松坂慶子のようなセクシー女性」
中日          中尾孝義 「松坂慶子のような大人っぽい女性」
ヤクルト            鈴木正幸 「セクシーな人、松坂慶子タイプ」

完全にイヤらしい目でしか松坂慶子を見ていないのである。
なかには、「セクシー」を、別の言葉で上手に表現している選手もいた。

日本ハム            佐藤文彦 「松坂慶子のような大人のすばらしさ持った年上女性」
ヤクルト            太田一徳 「松坂慶子みたいなセンス抜群の人」

何を持って“大人のすばらしさ”“センス抜群”なのかはわからないが、とにかく興奮していることだけは伝わってくる。
3位の多岐川裕美も、年上好きの野球選手から票を集めた。

 

ヤクルト            佐々木正行「多岐川裕美タイプ」
ロッテ             愛甲猛  「多岐川裕美タイプ」
ロッテ             武藤一邦 「多岐川裕美美人タイプがいい」
日本ハム            清水信明 「多岐川裕美のように都会派の美人が好み」
南海          山内和宏 「ズバリ!多岐川裕美型美人」

おそらく、山内はクイズ『ズバリ!当てましょう』(フジテレビ系)の見過ぎだったのだろう。この年のルーキーで、『ズバリ!』を使った選手は山内ただ一人である。

「ズバリ!多岐川裕美型美人」
「ズバリ!多岐川裕美型美人」
「ズバリ!多岐川裕美型美人」

「ズバリ!」と言い切ったものの、「多岐川裕美」ではなく、「多岐川裕美型美人」と譲歩したところに、当時の南海選手の悲哀さもちょっぴり感じる。
実は、山内のピッチングには「ズバリ!多岐川裕美型美人」の要素が隠されていた。「ズバリ!多岐川裕美」と投げたストレートが、「型美人」と外角寄りにスライドする。このナチュラルな「ズバリ!多岐川裕美型美人」スライダーに打者は戸惑い、山内和宏は1年目に5勝、2年目11勝と着実に階段を上り、3年目には18勝で最多勝を獲得するまでになったのだった。

今、あなたにオススメ
PAGE TOP