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『おしゃれイズム』視聴率年間1位は? 2位・マツコ 3位・杏に勝ったのはあのヒーロー

シエ藤

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シエ藤

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テレビ番組の視聴率は、複合的な要素で決まります。VTRの作りが面白い、話題性のあるタレントが出演している、司会者の実力と人気が高いといった番組そのものの魅力。また、裏番組との兼ね合い、局全体の編成の力も大きくモノをいいます。

そのなかで、1人のゲストで構成する番組は、そのゲストに掛かる比重がものすごく大きく、一種独特の番組形態と言えるでしょう。
そして、“1人ゲスト番組”は、“そのタレント自身が視聴率を持っているかどうか”を判別することに大いに役立ちます。
代表的な1人ゲストのトーク番組といえば、『おしゃれイズム』(日本テレビ系、日曜22時〜)でしょう。2014年の視聴率ベスト10は、以下のようになります(視聴率は、関東地区/ビデオリサーチ社調べ)。

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1位は、唐沢寿明。8月31日は、『24時間テレビ 愛は地球を救う』の放送日で、チャリティーランナーを務めたTOKIO城島茂がゴールした直後の20時50分には、瞬間最高視聴率41.9%を記録。21時からの『行列のできる法律相談所』も24.5%で、『おしゃれイズム』につなぎました。もちろん、唐沢自身に需要があったからこそ、年間1位となる17.4%を獲得できたのです。

2位は、マツコ・デラックス。通常の30分ではなく、1時間スペシャルとして放送。制作側に、「マツコは数字を持っている」という認識があるからこそ、1人ゲストで1時間通せたわけです。それでいて、きちんと結果を残すあたり、マツコは現在もっとも視聴率を持っているタレントと言えるでしょう。

3位は、杏。昨年1月といえば、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』を放送していた時期。視聴率20%を超える朝ドラ女優が、トーク番組で素顔を見せるとなれば、当然数字も跳ね上がります。当時は、まだ朝ドラの撮影が終わっていない状況でした。
ハードな撮影日程をかいくぐっての出演は、日本テレビと杏の良好な関係を示しています。事実、杏は4月から『花咲舞が黙ってない』に主演。8月には『24時間テレビ 愛は地球を救う』のメインパーソナリティーも務めています。

日テレ、ひいてはテレビ界を代表するトーク番組『おしゃれイズム』だからこそ、異例の出演がなされたという見方もできます。番組の知名度とスタッフのブッキング力の高さを証明する結果でもありました。
また、“もっとも旬の女優をブッキングすれば、視聴率は跳ね上がる”という現象も改めて確認できました。

4位・坂上忍、5位・神田沙也加という結果を見てもわかるように、トーク番組は“いかに旬なタレントをブッキングできるか”に懸かっています。

旬なタレントは当然ながら多忙で、オファーも山のようにきます。そのなかから選ばれるには、普段からのスタッフや出演者とのつながり、そして番組のブランドも大きくモノを言います。
これは、テレビ番組に限らず、普通のビジネスマンにも通じることかもしれません。

(文:シエ藤)

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