ヘアアクセサリー屋さんをフラフラしていたら、わたしの耳が、とあるカップルの会話を捉えました。女性の手には、子供の頃に野原のシロツメクサで作ったような花の冠が握られています。
「これかわいい! こういうのしたいなぁ〜」
「……えっと文化祭って、まだ先だったよね……」
気持ち高まる女性とは裏腹に、「結婚式か!?」というテンションの花輪に、男性はどう見てもドン引きの様子です。
しかしこちらの女性のように「花輪」をかわいいと感じる女性が増えたのか、この2・3週間で各店頭に造花モチーフのアクセサリーが並んでいます。そこで、男性陣にも受け入れてもらえる“イタくならない”花飾りの使い方を考えてみました!
1.小さなものから取り入れる
シンプルな話、奇抜な素材も小さなモチーフならば、ファッションに取り入れやすいですよね。
そこで、まずはピアスやイヤリングで、小さな花を咲かせるところから始めてみてはいかがでしょうか。
デイジーの花言葉は「純潔」「美人」、特に白いデイジーは「無邪気」という意味も持っています。
2.他のものと組み合わせる
いきなり花があるからびっくりするのであって、見慣れたモチーフと組み合わせれば程よいスパイスになるのでは……?
ということで見つけたのがこちら。定番モチーフのパールも、造花と一緒だと新鮮です!
オレンジのバラの花言葉は「信頼」「魅惑」そして「爽やか」。いやらしさのない色気が感じられます。
3.アレンジで魅せる
最後に難易度高めな花輪編です。花輪も様々なタイプがあり、完全に冠型のものもあれば、カチューム(カチューシャのようなヘアバンド)もあります。
こちらのようなお花がうるさすぎないデザインならば、ヘアアレンジでバランスを取ればイタい感じにはなりません。
ハイビスカスの花言葉は「繊細な美」「上品な美しさ」「華やか」。ハワイを思わせる南国の花は、来たる夏にピッタリのモチーフですね♪
花輪が受け入れられる日は来るのか!?
造花を今のファッションにさりげなく取り入れる方法をお送りしましたが、あの完全なる花冠をぜひとも街で見かけたいとわたしは思っています。
野原の妖精がかぶっていそうな花輪ですから、街にはあまり似合いません。だから一見「イタいな」って感じるかもしれないけれど、「花」は戦闘威力を失わせる力を持っています。殺伐とした都会の、束の間のオアシスになるのではないか……とわたしは睨んでいるのです。
(文:原田真帆)