誰もが認めるおしゃれSNS、Instagram。これは「拡散しないSNS」として女性を中心に多くの人たちに利用されています。しかし、この特徴を利用して不倫をカミングアウトする女性の存在が判明しました。
サブアカウントで不倫をカミングアウトし、発散する女
さあ、めくるめく不倫の世界をのぞいてみましょう。
とはいえわざわざ拡散しないSNSにアップしているものをここで拡散してしまうのは、少し可哀想な気もしますし、なにより面倒なことに巻き込まれたくないので、1000件近くもある不倫ポエムを見つくろって、平均的なものを自分で作ってみました。
それがこちらです! どん!
特徴としては、6つあります。
1. 句読点で改行するため長くなりがち。
2. 自分のしていることを肯定したいのか、写真はくもり空ではなく、気持ちいいほど晴れた空や、綺麗な星空を使う。
3. サブアカウントなので、アイコンは本人ではなくケーキや、お花、風景の写真が使われる。
4.「#不倫」を付ける。
友人にもぶつけられない悩みをInstagramに投稿することで発散し、ハッシュタグで同じように不倫している人に共感を求めています。
5. “彼”との未来を求める。
不倫の結末といえば、奥さんにバレて泥沼化するか、自分の過ちに気付いて身を引くかの2つしかないと言っても過言ではありません。“彼”が離婚して略奪婚、というのはほぼ無いです。それにも関わらず、彼女たちは相手の家族のことを慮ることはなく、今この瞬間に好き同士であれば純愛だと思いこんでいます。
6. 弱気なポエムほど、なぜか最後は強がる。
弱気なポエムはなぜか最後に「普通の不倫とは違う」などと強がります。ほとんどのポエムに入っている「そんなふうに思ってしまうのは欲目かな」というのは「そんなことないよ」という返事を待っているサインです。残念ですが、ただの性欲だということに早く気付いて欲しいものです。
コメント欄で不倫をカミングアウトし、発散する女
そして、Instagramに投稿される不倫ポエムには不思議とコメントが沢山付いています。コメントを要約すると「切ないですね」、「私も同じ境遇です」、「お互い頑張りましょう」といったものですが、これがいちいち長文なのです。そして、コメントを残している人は大体鍵付きのアカウントで、本人が認証しているアカウント以外には投稿内容が見えないようになっています。
そう、Instagramでの不倫ポエムはこのコメント欄がいちばんのキモなのです。
TwitterのリプライやFacebookのコメントは、無条件あるいは少し工夫するだけで他の人が覗くことができてしまいます。しかし、Instagramでは他人はおろか、コメントをした本人でさえもどの写真にコメントをしたかを覚えていないと遡ることはできないシステムになっています。なので、不倫をカミングアウトするにはInstagramが最も安全なところという認識があるようです。
例えるなら、キラキラ女子版2ちゃんねる。
不倫をしているある女性がサブアカウントで「#不倫」というハッシュタグ付きで発信することでスレッドが立てられ、コメント欄で他の誰かがレスをつけるという掲示板状態になっています。
そしてポエムではありませんが、男性の「#不倫」投稿もありました。なんとそこには「#〇〇さん嫁借りてます」というタグも! もし冗談だったとしても怖すぎます……。
ちなみに不倫をする女性は意外と遊んでいるイメージのない、真面目な女性が多いそうな。一見するとおしゃれなツールに見えるInstagramですが、一歩踏み込んで見るとサブアカウントで不倫をして発散する女と、そこに群がって自身の不倫を肯定しようとする女の気持ちが渦巻くドロドロとした世界なんですね。他にもドロドロとした「#〇〇」の世界があるのかもしれません。
(文:たなかもみこ)