最近FACEBOOKの投稿に、地元の友達から「宮崎◎の写真なんか華やかだね!」というコメントをもらった。自分では気づかなかったが、札幌から上京した私は、自然と、東京での楽しかったもの、非日常なものを選んで上げていたのだろう。でも、それは私だけではない気がする。
ここ最近の、女子友達のSNSでは、女子会や友人同士でのサプライズの様子をよく見る。少し前はもっと個人的な、「パスタ食べました」のような、普通の日常がアップされていたと思うのだけど、なぜだろう……?
いったい、みんなは、誰に向けて、どこに向けてSNSを利用し発信しているのだろうか。
何かと辛口の友達Yに「女子会でやってもらってるサプライズって、彼氏にされたいサプライズだけど、彼氏になかなかやってもらえないから周りの男子に向けて発信しているのかな?」と聞いてみた。
するとこんな答えが返ってきた。
「うんーみんながSNSやるようになったからじゃね? 自己顕示欲!? 周りに見せたいリア充感が高まってるっていうか……。サプライズって一人じゃできないことだから、まわりに認められてる自分、って感じするしね!」
確かにこの2、3年でSNSは急速に普及した。そのため、自分の日常の記録程度に利用していたSNSが、いまや、他人の目を意識したセルフブランディングのツールと化していないだろうか。セルフブランディング、といっても、私たちのそれは、仕事が来るように~、といった類のものではなく、友達によく見られたい、といった類のものだ。
でも、そのために、彼氏とのものを上げるのは、周りの目が気になってしまう。かと言って、一人で充実している様子を上げるのは誰でもできてしまって、特別感がない。
そこで、その2つの折り合いをつけたら…女子会や、友達からのサプライズの写真のアップに辿り着いたのではないだろうか。“○○会”は仲間がいないとできないし、サプライズは、誰かに想ってもらっている証になる。
特に、女子会は、友達というだけなのに祝ってくれるのが嬉しいし、彼氏とのイベントと違ってSNSに上げやすいので更に嬉しい。
今私と私の周りの大学生が主に使っているSNSといえば、「Facebook」「Twitter」「Instagram」といったところ。
「Facebook」は登録人数も多く、より広く見られているので、自分のセルフブランディング用。ホテルのラウンジでご飯食べてるところだったり、カワイイコばっかりの女子会の写真などをよく見かける。
「Twitter」は流れるスピードも早いので宣伝や呼びかけ、なんとなくのつぶやき用。あんまり写真は載せない。
「Instagram」は登録人数も少ないので、FACEBOOKだったら自慢になってしまうような、カップルの写真も載っけられる。みんなと共有するために、大量に写真を載せるFACEBOOKと違って、お気に入りの1枚を厳選して載せる感じだ。
そして、カップル同士は、と言うと……。カップル専用のアプリを使う。2人だけで写真を共有したりできる、カップル専門のSNSを、最近使う人が増えているみたいだ。
主要なものだけでもこんな使い分け。今の若い人たちは本当に巧みにSNSを場面別に使い分けている。
まぁどちらにせよ、私がカップル専用のアプリを使う日はなかなかやって来なさそうだ笑
(文:宮崎◎)