この世は、私たちが想像していた以上に「クソみたいな大人」で溢れている。
これが、就職活動を通して数多くの大人たちと会ってきた、女子大生の筆者が出した結論です。

もちろん、何の見返りもないのに真剣に私たち学生の話に耳を傾けてくれたり、様々な機会を設けて下さったり、色んなアドバイスを下さるとても親切で素敵な方々もいらっしゃいました。
ですが、「そうではない大人たち」が数多くいたのもまた事実。

そしてそんな中で気付いたことが、いわゆる「業界人」の中に「そうではない大人」が多く隠れている(ような気がする)ということでした。

ということで今回は、就活を通して数多くの業界人と出会い、様々な現場を目撃してきた筆者が、「こんな大人は嫌だ」と思ったウザい大人たち～TVマン～をご紹介したいと思います！

1 「芸能人ばかり見ているから普通の子がいいんだよね」

飲み会等で出会う業界人と話していると大体出る話題が、「やっぱり芸能人と多く会っているんですか？」というもの。

「まあ、一応会うよね～」「え～すご～い！　やっぱり綺麗ですか？」という一連の会話の流れがあった後、彼らが決まって口にするワードが
「まあ確かに『綺麗だな』とか『可愛いな』とは思うよ。でもだから付き合いたいって訳ではないんだよね。むしろ、こういう業界にいると、君みたいな『普通の子』の方がいいなって思えるんだよ……」

……あれ？　私、上手く笑えてる？　思わず周りに確認をとりたくなるぐらい顔の筋肉が強張るのを感じます。

この手のタイプは「芸能人とも会える程のすごいこの俺が付き合ってやっても良いと言っているのだから持ち帰らせろオーラ」をプンプンに出してきます。

2 専門用語を出してきて「あ、ごめん、分からないか」

某企業にインターンに行っていた時に訳の分からない言葉を使われて「What’s happened？」となったことがあります。

中でも、TV業界は「業界用語」と呼ばれる言葉がたくさん。深夜0時のことを「てっぺん」と言ってみたり、終わり時間のことを「ケツ」と呼んでみたり。しかもその業界用語をさも当たり前のように使ってきて、挙句の果てに「あ、ごめん、分からないか(笑)」と上から目線で話してくる奴。

私たち学生はその業界の人間ではないのだから知るわけもないし、一般化された言葉でもないのに狭い業界内でまかり通ってることをいいことに使ってくる感じ。勘違いも甚だしいですね！

3 「この業界にいるとこういう視点で見ちゃうんだよね」

会話をしていてふとした時に「君って○○みたいなタイプ？」と聞かれる。「あー、そうかもしれないです」と答えると、「だよねー俺、こういう世界にいるからついつい人のことをそういう視点で見ちゃうんだよね。だからすぐ分かっちゃうよ？」

……もう気持ち悪いったらありゃしないです。
何が「そういう視点」？　一体どこの「世界」？　え、もうその世界帰れば？　もうこっちの世界は大丈夫なので!!

4 やたら局の名前を出したがる

「昨日はCX行って、その後打ち合わせして、途中TBS寄って一本打ち合わせ終わらせたんだよね」系の業界人は何故かやたら「キー局」の名前を出し、自分が「TV業界の人間なんだ」アピールをしてきます。正直最初の頃は「すごーい♡」と言っていましたが、今となっては、「お疲れ様」としか思えなくなりました。

それに、冷静に考えると2つの局を移動しているこの感じ。一見カッコ良さ気に見えますが、よくよく考えると、彼等はTVマンはTVマンでも正式な局員ではないんですよね！

局員が偉いと言うわけではありませんが、ここに出てくるTVマンたちはいわゆる「フリーで活動している業界人」が多いように感じます。「局」という縛りがないとそこもフリーになってしまうんですかね！　はん！

5 編集で寝ていないアピール

大学2年生の頃、所属していたサークルにいました。「俺、バイト終わりに飲んでたから2時間しか寝てないんだよね。気持ち悪いわ～」と、自分のスケジュール管理能力の低さをさも自慢げに披露してくる奴。

「動画編集してたから寝れてないかなー。でも、昨日は3時間も寝れたしマシかな♪」そんなことを自慢げに話している大人たちを見ていると、どうしても大2のウェイウェイサークルの男子を思い出してしまいます。

6 すぐに持ち帰ろうとする

これは「マスコミ業界人」あるあるだと思うのですが、とにかくチャラい。

銀行マンや一般的なサラリーマンに比べて飲み会等での絡み方もチャラいし、何よりもすぐに「彼氏いるの？」「終電もうないでしょ？　タクシーもここからじゃ高いし、俺の家で飲み直す？」という流れにもっていこうとします。
自分のお父さんがこんな人だったら……と思うと、ぞっとします。

「こんな大人は嫌だ！」ということで、実体験を元にウザい大人～TVマン～をご紹介させて頂いたわけなのですが、案外、こういう大人、業界に限らず近くにいたりするものですよ。
また、以前「裏リクラブ」でも書きましたが、「就活」を利用して学生に近づき、上手い話を持ちかけて持ち帰ってやろうオーラを出してくるクソみたいな大人がたくさんいるので、ぜひ、「わ～♡芸能人と沢山会っていて、夜遅くまで編集していて局の中にいる大人かっこいい～」なーんて薄い理由で騙されないで下さいね！

(文：田中七海)