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『殿、利息でござる!』で竹内結子が時代劇初出演!松田龍平ら豪華キャスト発表!

ソーシャルトレンドニュース編集部

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2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られ“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史氏の近著『無私の日本人』(文春文庫刊)の一編『穀田屋十三郎』を、『白ゆき姫殺人事件』、『予告犯』、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』等、今最も注目を集める中村義洋監督が映画化。

あらすじと豪華すぎるキャスティング

金欠の仙台藩は百姓町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、故郷の将来を心配する穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両=三億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ人のために私財を投げ打ち悲願に挑む!

本格時代劇映画へ初出演となる竹内結子は吉岡宿の住人が集う煮売り屋(飯屋)のおかみで未亡人の“とき“を演じる。
竹を割ったような、さばさばとした性格もあって住人たちに愛され、さまざまな情報が集まる、現代でいうところの“ハブ的”な存在。主人公・穀田屋十三郎がほのかに想いを寄せる相手でもあるそう……!

松田龍平が10年ぶりの時代劇出演 

特筆すべきは松田龍平が『長州ファイブ』以来、じつに10年ぶりの時代劇映画出演をすること。
演じる萱場杢は、藩の財政を預かる出入司をつとめる役人。庶民の「殿に金をお貸しする」という奇想天外な申し出を無情にも拒否し、冷酷無比な切れ者を演じきる。

竹内結子コメント

『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』に続きこんなに早く中村監督作品に呼んで頂けてとても嬉しく思います。
時代劇映画初ということでメイク、衣装、美術、セットなど全てが新鮮で和やかさと良い緊張感をもって撮影に臨むことが出来たと感じています。
この作品は、町を救いたい一心で、人のために尽くす庶民たちのお話なのですが、何でも誰かに言いたがり拡めたがりの時代に、報われたい欲を捨て敢えて「つつしむ」ことを選んだ人々の、その心の在り方がとても美しいと私は思います。
そんな人たちを近くで見ていたトキとしては、慎み深い皆さんに代わり、是非、多くの方にこのことを知ってもらいたいと願っております。

中村義洋監督コメント

今回ほどキャスティングに時間を使った映画はありません。 
僕らのハードルが段々高くなっていったせいかもしれません。それは決して、名のある方を、ということにこだわったわけではなく、九人の篤志家と、見守る女性、そして酷薄怜悧な御上と、バランス(年齢、顔、形や、観客が思っているであろう印象と、それへの裏切り等)を考えながら、一人一人、慎重に、時間をかけてキャスティングしていきました。今どき何とも贅沢な時間の使い方をさせて頂いた気がします。

阿部サダヲ・瑛太・妻夫木聡について

サダヲさん、瑛太くん、妻夫木くんは、撮影前のマスコミ発表でも言った通り「いつか」という時のためにとっておいた「ここぞ」のキャスティングです。それにしてもここまでハマる、というかハメてきてくれるとは思いもしませんでした。役どころがそれぞれ「真心の人」「頭脳の人」「冷たい人」といった按配ですが、それが物語の中で二転三転する様を楽しんで頂けたらと思います。
 

寺脇康文・千葉雄大・きたろう・西村雅彦・中本賢・橋本一郎について

そして九人の篤志家の他の六人の役どころですが、寺脇さんには「人情の人」、千葉くんには「優柔不断の人」、きたろうさんには「揺れる人」、西村さんには「名誉欲の人」、中本さんには「勘違いの人」、橋本くんには「ケチな人」というのを割り振らせて頂きました。また皆さん、見事にハマって(ハメて)頂きました! もちろんこの六人も、単にそれだけではなく、そこから何度も揺れ動きますので、彼らが六年という歳月のなかでどう変わったか、というのも観て頂きたいところです。

竹内結子について

 竹内さんの役の「しま屋おとき」は全登場人物中ただ一人、磯田さんの書かれた『無私の日本人』にも、その元ネタの『國恩記』(実話です!)にも登場しないキャラクターです。しかしこの時代の女性は、たとえどんなに立派な行動をしても表に出ない、つまり、記録に残されない、というのが常であったようで、だったら逆に、史実を左右するような活躍をしても記録に残してもらえなかった可能性も大で、それなら、主人公たちに愛され、時には檄を飛ばし、計画の一翼を担うような天真爛漫の女性であってもおかしくなかろう、ということで、そうなったら真っ先に思い浮かんだのが竹内さんでした。ほとんどアテ書きです。書いてる途中で、「おや? もしや?」と思って軽くウィキペディアでプロフィールを調べたら、竹内さんに時代劇の経験がない、というのも大きかったです。ああ、結子さんの日本髪を一度でいいから拝んでみたい、という思いも重要な決め手の一つであったことは否めません。ちょうど前作の(といってもまだ公開されていませんが)『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』とは真逆のキャラクターになるのも魅力でしたが、あまりにも撮影が近かったため「あれ? メガネはどうしたの?」と思ってしまうのがちょっと困りモノでした。

松田龍平について

 対する御上・萱場杢役の龍平くんは、実は彼も僕の中では「ここぞ」の人で、瑛太くん同様、『アヒルと鴨のコインロッカー』から9年、一緒にやれる日をずっと待ちわびていた俳優です。お話の流れ上、この役には本当に「高い壁」になってもらわねば困るので、龍平くんのいい意味での「得体の知れなさ」に賭けてみました。現場では、冷淡に見えるよう脚本に「薄く笑う」などと書いておいたのですが、そういうのを龍平くんは全然やってくれず(笑)、なのに僕の想像をはるかに超える、ゾッとするまでの冷淡さを見せてくれて、これはもう本当に、最高の誉め言葉として、得体が知れない俳優になったなあと、舌を巻かせて頂きました。

草笛光子・山﨑努について

草笛さんは、大ファンなんです。実は私『必殺』シリーズのマニアで、ご覧になった方なら分かって頂けると思いますが、草笛さん演じた「おせいさん」に心打たれ、いつか自分が時代劇を撮る時が来たら絶対出て頂きたい! と切望していたキャスティングです。現場ではため息をつきながらモニターに魅入り、贅沢な時間を過ごさせて頂きました。
 山﨑さんは、実は一番始めに決めたキャスティングです。謎の多い役なので詳細は語れませんが、原作を読み終わって3秒後には、山﨑さんがファーストシーンとラストシーンに登場する、と決めて脚本を書き始めました。何も言いません。とにかくまた(『奇跡のリンゴ』に続き)、ものすごいお芝居でした……。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

■作品情報
「殿、利息でござる!」
2016年5月14日(土)大願成就!
(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会

出演:阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 他      
監督:中村義洋
脚本:中村義洋、鈴木謙一
原作:磯田道史『無私の日本人』所収
    「穀田屋十三郎」(文春文庫刊) 
製作:「殿、利息でござる!」製作委員会
配給:松竹

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