ヘイトフル(憎しみに満ちた)最高傑作、気になる予告編は……!
全世界待望のクエンティン・タランティーノ長編第8作『ヘイトフル・エイト』が2月27日(土)より全国で公開される。タランティーノ監督が初の本格密室ミステリーを完成させたのだ。雪嵐のロッジに閉じ込められたクセ者8人、そこで起こる殺人事件。ぶつかり合う「嘘」と「嘘」、やがて浮かび上がる予想外の「真相」―。生き残るのは一体誰なのか。
ヘイトフル(憎しみに満ちた)なクセ者8人を演じる役者でタランティーノ作品初参加となるのは、紅一点のジェニファー・ジェイソン・リーとデミアン・ビチルの2人のみ。他の6人はタランティーノ作品には欠かせない、タランティーノ組の常連スター達が勢ぞろいする。常に強烈な印象を観客に与えるサミュエル・L・ジャクソンをはじめ、カート・ラッセル、ウォルトン・ゴギンス、ジェームス・パークス、ゾーイ・ベルが、それぞれに危険で、憎しみに満ちた役柄を演じる。
先日、日本版の予告映像が解禁されたが、この度、タランティーノ作品定番のバイオレンス描写を匂わせ、映像の最後にはタランティーノ自身が、「これは、俺の最高傑作だ!」と念押し気味に特別出演する、本当の予告映像が到着した!
本作品について熱く語るタランティーノ監督
今回の密室劇のアイデアについてタランティーノは、「8人のキャラクターが口々にいろいろ言うんだが、彼らが自分について語ること、自分が何者で、どこから来て、何をしているのかということは、何一つ、額面どおり受け取ることができない。これがアイデアの出発点になった」と明かし、続けて「彼らの語ることには信ぴょう性がなく、信用できない人々だ。そして、これは重要な点だが、彼らの中にジャンゴ(『ジャンゴ 繋がれざる者』の主人公)のようなヒーローはいないし、中心となるモラルもない。誰もがモラルの面では多かれ少なかれ疑わしいんだ。そんな人物たちを同じ部屋に閉じ込める。
その点では『レザボア・ドッグス』と代わり映えしない感じだが、アプローチの仕方が違うんだ。キャラクターを同じ部屋に閉じ込め、外は猛吹雪で閉ざす。モンスター映画のモンスターのように、逃げ出そうとすれば食べられてしまう。そんな状況で彼らは一喜一憂し、猜疑心と被害妄想を募らせていくんだ。そんな場所に登場人物を押し込むことで、彼らに襲い掛かる被害妄想が狭い部屋の中で行ったり来たりした挙句、行き場を失い、最後はスクリーンを通して観客に襲い掛かるだろうと思った」と熱く解説している。
各賞レースでも注目が集まる
本作品は、第88回アカデミー賞で、助演女優賞、作曲賞、撮影賞にノミネートされている。ナショナル・ボード・オブ・レビューで助演女優賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞に続き、アカデミー賞にもノミネートされたジェニファー・ジェイソン・リーは、今回、タランティーノ作品に初参加ながらも、その怪演ぶりが話題になっている。そして、エンニオ・モリコーネがゴールデン・グローブ賞に続き、本年アカデミー賞でも栄冠を手にするのかにも注目が集まっている。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
■作品情報
映画『ヘイトフル・エイト』( 原題:The Hateful Eight)公式サイト
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
音楽:エンニオ・モリコーネ
美術:種田陽平
出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンス、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン
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2016年2月27日(土)全国ロードショー
配給:ギャガ