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河瀬直美に続け! ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の注目女性監督7人

ソーシャルトレンドニュース編集部

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カンヌ国際映画祭で審査員も務めた河瀬直美監督を筆頭に、荻上直子監督や西川美和監督、タナダユキ監督、横浜聡子監督ら女性監督が世界的な評価を得ており、邦画界にとどまらず、日本の女性監督に注目が集まっている。

開幕まで2週間を切ったゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016。
26回目を迎える本映画祭においても、今年は特に女性監督の台頭がめざましい。

本映画祭でも2008年に井上都紀監督の『大地を叩く女』、2014年に竹葉リサ監督の『さまよう小指』が最高権威であるファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門でグランプリに輝いていることもあって、映画ファンにとって、今年の本映画祭における賞レースへの女性監督作品への関心は高い。

そんな彼女たちに続くであろう、今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭、注目の女性監督を紹介したい。

オフシアター・コンペティション部門 <ワールドプレミア> 
『脱脱脱脱17』松本花奈監督

1
1998年生まれの現役の高校3年生監督。
根岸吉太郎監督『サイドカーに犬』に子役として出演して以降、俳優としても活躍し、映画甲子園2014で長編監督デビュー作『真夏の夢』がグランプリを受賞した。

昨年のゆうばり映画祭・フォアキャスト部門でも『真夏の夢』が上映され、今年は最新作『脱脱脱脱17』がゆうばり映画祭において最年少監督としてコンペティション部門に入選。
シンガーソングライター井上苑子のMVの監督も担当するなど、いま最も同世代に注目されている若手映像クリエイターである。

インターナショナル・ショートフィルム部門 <ワールドプレミア>
『あさつゆ』小川紗良監督

2
1996年生まれの現役・早稲田大学1年生。モデルとしてキャリアをスタートさせ、雑誌やドラマで活躍する。その傍ら、初監督作がコンペティション部門に入選。
今後は監督にも積極的に挑戦していきたいと意欲を表している。
また、出演作が田辺弁慶映画祭2015で女優賞を受賞しており、演出、演技、両面から期待されている若手女優であり、映画監督だ。

フォアキャスト部門
『金の鍵』、『いいにおいのする映画』酒井麻衣監督

4
1991年生まれ。林海象監督が教授を務めた京都造形芸術大学出身の映画監督。
2013年、ゆうばり映画祭・フォアキャスト部門で監督作が上映され、昨年のMOOSIC LABO2015で『いいにおいのする映画』がグランプリを受賞。
2016年2月6日から新宿シネマカリテで上映が開始している他、全国劇場公開も決定している。

ゆうばりチョイス部門 <ワールドプレミア>
『女の子よ死体と踊れ』、『ドクムシ』朝倉加葉子監督

3
次にご紹介するのはソーシャルトレンドニュースでもインタビューさせていただいた朝倉加葉子監督
1977年生まれ、映画美学校出身の映画監督。

2013年に初長編となる全編アメリカ撮影のスラッシャーホラー『クソすばらしいこの世界』がゆうばり映画祭・チョイス部門で上映され、ホラー映画界に衝撃を与える。
2015年には『女の子よ死体と踊れ』、『リアル鬼ごっこライジング 佐藤さんの正体!』が公開されるなどめざましい活躍で、2016年も人気バンドのドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』が3月11日に公開される。
また、最新作『ドクムシ』の公開も4月9日に決定し、ホラー作品に限らず、エモーショナルな作品群が期待されている映画監督である。

ゆうばりチョイス部門 <ワールドプレミア>
『愛∞コンタクト』(オムニバス作品)

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(左:深井朝子監督 右:渡辺あい監督)

ゆうばりチョイス部門に選定されている『愛∞コンタクト』はオムニバス作品だ。最後に本作に関わる監督をご紹介したい。

深井朝子監督は1988年、大阪府生まれの東京ビジュアルアーツ専門学校卒業生。
監督作に『梅田優子の告白』(2008年)、『青春H/先生、おなか痛いです』(2012年)。脚本作に『エスパー★マミコ』(2012年/監督:城定秀夫)、『1BR らぶほてる』(2013年/監督:大西裕)がある。爆発的なエネルギーと女性らしい情感を併せ持つ台詞が印象的な監督・脚本家である。

次に紹介する渡辺あい監督は1984年生まれの東京出身。
初監督作『電撃』(11年)がドイツ・ニッポンコネクションにて上映され、次作『MAGMA』(13年)は『桃まつり』の一篇としてユーロスペース他にて公開された。

最後に紹介する淺雄望監督は1987年生まれ、立教大学大学院現代心理学研究科修了。
本作『愛∞コンタクト』においては、オムニバス3作品全ての監督助手を務める。
原作や本企画への思い入れ、渡辺あい・深井朝子両監督に寄り添いフォローする姿に、独立した3作品を繋げられるのは彼女しかいないと大抜擢。デジタル撮影が主流のこの時代に、16mmフィルム撮影に果敢に挑戦した。

国内映画祭の中でも、ひときわ個性的でエネルギッシュな作品が揃うことで有名なゆうばり国際ファンタスティック映画祭。“女性監督”として紹介したものの、作品を観れば監督の“性別”という前情報がどうでもよくなってしまうくらいの衝撃を味わえるはずだ。
ゆうばりファンタスティック国際映画祭2016は2月25日~29日まで開催。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

■関連リンク
≪ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016≫
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開催期間:2月25日(木)~2月29日(月)
公式サイト:http://yubarifanta.com (PC・モバイル共通)
Twitter: https://twitter.com/yubarifanta
Facebook: https://www.facebook.com/yubarifanta?fref=ts
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