須賀貴匡さん・津田寛治さん・要潤さん・桐山漣さん・山田裕貴さんに弓削智久さんに芳賀優里亜さんに飛鳥凛さん……。
これまで、多くの特撮ヒーロー番組経験者をインタビューしてきた、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”。
当然、日本の戦隊ヒーローがハリウッド仕様になって凱旋帰国した大作映画『パワーレンジャー』の公開に合わせて何かできないかと画策していました。
すると、東映さんから「面白い体験ができます」と呼ばれた、チェリー編集長の霜田。
東映さんから呼ばれてしまったら特撮ヒーロー好きとしては断る理由はありません!
ということで、やってきたのは、都内のスタジオ。
とりあえず、『パワーレンジャー』のTシャツを着せてもらってテンションアップ!
テンション上がって自撮りしてInstagramにアップしてると
登場したのは……!
さ、坂本監督……!
特撮ヒーロー界の生けるレジェンド!坂本浩一監督。
『パワーレンジャー』シリーズに、開始当初から米国で監督・アクション監督・プロデューサー、製作総指揮といった様々な立場で関わり、帰国後は『仮面ライダーW』『海賊戦隊ゴーカイジャー』『仮面ライダーフォーゼ』そして現在放映中の『ウルトラマンジード』などを手がけていらっしゃいます。
そう、こちらのスタジオは坂本監督の運営するアルファスタントジムだったのです。
ということは……!?
「今日は皆さんに、歴代のヒーロー番組出演者が経験したアクションレッスンを受けてもらいます」
なっ、なにーー! 我々は“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”。
そう、文化系なのです!
運動部に入ってなかったからこそ、時間がありあまり、帰っては録画したヒーロー番組を見ていたという関わり方をしていた身!
もちろん、特撮ヒーローに対する愛情はあるけれど、アプローチの仕方が違うのですよ!坂本監督! 体を動かすのは大の苦手なのです……。
が、有無を言わさずレッスン開始!
まずは柔軟体操……
「いた……痛い……!」
柔軟体操だけで、もう既に倒された敵のよう……。
しかし、ここからが本番!
まずは、うまく倒れる方法を学びます。
そう、倒す方だけではなく、やられる方にも技術が必要なのです。
殴られたあとに、首を痛めないように、うまく転がらなければいけません。
殴られ…
また殴られ…
ころころと、転がります
やられたときの顔にまで入る、演技指導。
結果、こんな感じに!
実はこの動画、なんと坂本監督が自らスマホで撮ってくださったもの!
カメラワークが秀逸なので、アクションがポンコツでも、なんとく見たことあるような画に仕上げてくださってます!
そしてお次はパンチ練習。
基本の体制から……
構え方…
手の位置にも指導が入ります。
なかなか坂本監督のようにかっこよく決まるわけもなく……
猫パンチ!
そして、こんな感じに。
お次はキック。
見ていると一瞬で終わってしまうようなキックの場面も
実はひとつひとつ段取りがあり……
間違えるとこんなヘンテコなポーズに。
段取りを間違えないようにすることで頭が一杯になりこんなゆっくりに。
しかし、“やられる側”のアクションがうまいと、こんなにも見たことのあるシーンに!
そして最後に
トランポリンをならって……
ジャンプ!
なぜか歌舞伎調! いえ、カクレンジャー(パワーレンジャー エイリアン・レンジャー)のようなポーズに!
そして、最後は、アルファスタントジム伝統の筋トレでシメ!
しかし、シメも思いのほかキツく……
足を上げることがこんなにつらいとは!
こちらは起き上がる度に押し返されるタイプの腹筋。
「ううっ、でも僕らの憧れのヒーローたちはみんな、ここを通ってきたんだ……」
と、これまでの特撮ヒーローを演じてきた俳優たちの顔が浮かびます。
みんな、このトレーニングを乗り越えてきたのかと思うと、尊敬の念が増していきます。
ということで、お世話になったアルファスタントジムの大石将史さん(左)、新田匡章さん(右)と、ポーズを決めて終了!
今回、ちょっとながら体験することによって、何気なく見ていたアクションが、いかに大変かを知り、心からリスペクトが増すという結果に。
それにしても、「健全な肉体に健全な精神が宿る」というのは本当で、坂本監督はじめ、アルスタントの方々は全員が人格者!
とにかくアクションが好き、という感じが滲み出ていて、不慣れな僕にも、優しく丁寧に教えてくださいました。
僕らみたいな文化系でも、なぜかこの空間にいると、運動をしても不思議と疲れず、心も頭も元気な状態に!
逆に、取材という形なんかで踏み込むのは失礼なんじゃないか……? という不安もよぎるくらいでしたが……
そこは、今回の映画『パワーレンジャー』は、何かしら欠けている部分をもった若者たちが、努力してヒーローになっていく話! そのため、変身できるようになるまでの過程がじっくりと描かれます。
そう、もともとハイパーなパワーをもった優等生たちが、簡単に変身する話ではないのです。
そういう意味では、青春時代からもろもろ欠けまくっている、我々チェリーが挑戦させてもらったのは、ある意味真っ当な流れだったのかもしれません。
「そういうことですよ!」
と、アルファ5も言っている気がします。
アクションを好きになれる素直な気持ちさえあれば、誰でもヒーローになる資格はあるのかもしれません。
あらためて、ヒーローバンザイ! 日本に特撮ヒーロー文化があることを心から誇りに思える1日となったのでした。
(取材・文:霜田明寛 写真:浅野まき)
アルファスタントジム
『プロアマ問わず生徒募集中!』
HPアドレス:https://www.alphastuntsgym.com
映画『パワーレンジャー』絶賛放映中!
(c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
配給:東映