ロート製薬が目薬を発売してから、来年で110周年。時代に合わせて常にアイケアの習慣を啓蒙・提案し、「NEVER SAY NEVER」の精神で日本人の目を守ってくれています。
そんなロート製薬が目薬について極めた結果、まったく新しい境地に突入してしまったんだそう。その粋を集めた、革新的かつ斬新な企画展が、7月8日(日)に開催されました。
独創性がスゴイ!実際に試せる作品も
展示会のタイトルは、「世界の瞳は思った以上に過酷な目にあっている展」。ロート製薬が人々の目の健康を真剣に考え抜いた結果できあがった、リアルだけれど「そこまでする!?」とツッコミたくなる “目薬”が公開されました。
並べられたのは、日本・アイスランド・オーストラリア・カザフスタンの4カ国で起こっている目の健康にまつわる問題や、点眼の際の苦労を解決し得るプロダクト。
ブルーライトによるドライアイに悩む日本
デジタルデバイスの普及率が高い日本では、ブルーライトによる眼精疲労に悩まされる人の数も、世界でトップレベルであろうことが想像できます。
そこで作られたのが、東洋の神秘と謳われる「ツボ」を刺激しながら点眼できる目薬。枝のように広がった突起が、目の周りのツボを刺激し、蓄積された披露にアプローチするんだとか。
ちなみにこちらは、実際に試せるもモデルの用意も……!
点眼しながらツボ押しまでできちゃう画期的なアイディア。目の周りにほどよい刺激が加わり、すっきりとするような感覚がありました。目薬の効果アップも期待できちゃうかも……?
寒冷地で目薬が凍るアイスランド
日本では考えられないことですが、寒冷地であるがゆえに、使用している目薬が凍ってしまうことがあるというアイスランド。
そこで考案されたのが、中の液体を温められる機能を搭載した目薬です。これなら、確かに点眼の際に困ることもなさそうですね……!
点眼時の紫外線が厳しいオーストラリア
目薬をさすときの動作を、1度やってみてください。
……いかがでしょう? まず、思いっきり天を仰ぐのではないでしょうか。
この動作って、実はオーストラリアのような紫外線の強い国では非常に目に負荷をかけてしまうのです。目薬をして瞳の健康を守るはずが、逆に危険に晒してしまう。
そんな問題に対応するために作られたのが、下を向いたままでも点眼が可能な蒸気式目薬です。
これ、従来の目薬にさしにくさを感じ、苦手意識を持っていた人にとっても画期的なアイテムといえそう。
砂漠での危険に怯えるカザフスタン
カザフスタンにおける砂漠での生活者は、人口の約50%にのぼるといわれています。砂漠といえば、足元が不安定であろうことは想像に難くないですよね。
そんな環境下での点眼に対応すべく考案されたのが“ジャイロ機能”つきの目薬です。
どんな揺れが生じても、アイセンサーが常に一定の角度を保ってくれるため、目薬が必要な時に状況を選ばず使用することが叶うんだとか。
その他、会場では目に優しいお茶が楽しめるカフェスペースも展開。“目 (eye)が輝く(bright)”が名前の由来といわれている「アイブライト」と、ブルーベリーよりも多くのアントシアニンが含まれているという「バタフライピー」が、無料で提供されていました。
とにかく真面目に向き合った結果生まれたアート展
説明を読めば、なるほど確かに必要かも……!と思う機能が搭載されているものの、常識的な“目薬”の範疇をはるかに飛び出た斬新なプロダクトばかりです。その実、アート作品としてだけ見ていても、会場の雰囲気と相まって近未来的で面白い!!
それもそのはず、今回のプロダクトの制作パートナーを務めたのは、金沢を拠点に活動している新進気鋭のものづくり集団「secca(雪花)」。
でも、そもそもどうしてロート製薬はこんな展示を行うに至ったのでしょうか? 今回の企画背景を、ロート製薬メディア&プロモーション部の木下さんにお伺いしました!
――このような展示を行おうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
「弊社の目薬発売から、来年で110周年を迎えるにあたって、あらためて皆様に目の健康、アイケアについて考えてもらう機会を作りたかったからです」
――出来上がったものを見た時は、いかがでしたか?
「各地の課題に対応するために、一度『制約』や『限界』をはずして、夢や理想を膨らませながら真剣に考え抜きました。結果はなかなか奇抜なものに仕上がりましたが(笑)。突っ込みどころ満載ですが、皆様に興味を持ってもらえたら嬉しいです」
――この中から実際に商品化する予定のものはありますか?
「理想をいえばどれも商品化して、現地の方に届けたい。この4カ国のものだけではなく、もっと多くの地域……理想は世界中の国々の課題に対応するような商品を開発して発売したいくらいです」
――今後どんなものができるのか、楽しみにしています! ありがとうございました!!
“最高の一滴”を目指す、これからのアイケア
地域ごとの悩みに寄り添う目薬を作り出すなんて、100年以上も目のことを考え抜いてきたロート製薬だからこそできることではないでしょうか。
PCやスマホの出現などでめまぐるしく生活環境が変わっていく中、目の健康を守ることの重要性は高まります。これからも「それぞれの瞳に合わせた“最高の一滴”を生み出していきたい」と語るロート製薬の目薬があれば、世界中の様々な課題を解決できるかも。
皆さんもこれを機会に、あらためてアイケアについて考えてみてはいかがでしょうか?
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)