『ひとりで瞑想する休暇』、『嵐20周年を祝う休暇』、『忘れてないよ、結婚記念日休暇』、『撮り溜めたドラマを心ゆくまで見る休暇』、『夏フェス参戦でグッタリした疲れをとる休暇』、『猫と家でゆっくりもふもふする休暇』、『50センチ以上のブラックバスを釣る休暇』……。
こんな休みアリなの!?と思わずツッコミを入れてしまいたくなるユニークな名前の休暇がずらり。なんとその数は200近く!
実はこれらすべて、とある企業で実際に導入されている休みなのです……!!
現代の若手世代が求める“働き方”って?
実は、このような独自性のある休暇制度を積極的に導入する企業が最近増えています。
その背景には、若手世代に見られる“働き方”に対する価値観の変化が。
一般に、職選びのポイントは世代間で違いがあるといわれています。40代のミドル世代は「給与」や「職種」を重視するのに対し、20~30代の若手世代は「休日」を重視している、といったような価値観の違いも度々話題になっていますよね。このように、自分のプライベートをどれだけ大切にしてくれるのかが、若手世代が職場を選ぶ上での重要なポイントになってきているのです。
この変化を、採用する側も見逃すことはできません。
冒頭で紹介したユニークな休暇制度も、こうした時代の流れを汲んで生まれたものです。
ミクニの自由すぎるオリジナル休暇制度
ユニークな休暇制度を生み出したのが、福岡県北九州市に本社を置く不動産会社のミクニ。
「オリジナル休暇制度」と名づけて、全社員が一年に一日、好きな日を公式な休日にできるようにしたのです。ポイントは、休日の名前をひとりひとりが考えるということ。どれも個性豊かなものばかり。
中には、「78歳の誕生日を迎える札幌の母に会いに行く休暇」や「父の命日に父を思い出す休暇」なんていう、ちょっとジーンとする休暇まで。
休暇名に、その人の個性や、大切にしているものが垣間見えて、貴重な社内コミュニケーションにもなりそうですね。
ミクニが『Re Colorプロジェクト』で目指す姿とは?
この「オリジナル休暇制度」は、ミクニが取り組んでいる『Re Colorプロジェクト』という社内改革の一環で行われています。
不動産業界ってどんなイメージ?と聞かれると、未だに、厳しいノルマや超体育会系といった、誤ったイメージを持っている人も多いのだとか。
そんなイメージを塗り変えようと始まったプロジェクトが、『Re Colorプロジェクト』。今までの不動産業界ではあまり見られなかった、“革新的”かつ“チャレンジング”な取り組みとなっています。
先ほど紹介した「オリジナル休暇制度」の他にも、社員の健康を考えてつくられた「禁煙手当」(煙草を吸わない人には毎月手当が出る)や、出産後の職場復帰100%を目指す働くママ支援、社員のサークル活動にも活動費を出すオフサポなど、ライフ&ワークのバランスを考えた取り組みが既に動き始めているのだとか。
性別、年次、経歴に関係なく皆が活躍できる企業へ
また、現在ミクニは中途採用にも力をいれています。
性別や年次、経歴関係なく、入社した様々な人が活躍できるよう、東証一部上場企業のワールドホールディングスのグループ会社として、これまで培ってきた文化を大切にしつつも、これからもさらなる社内プロジェクトを展開していくそうです。
今後のオリジナリティある制度にも注目
「オリジナル休暇制度」などを通して、社員一人ひとりが求める“働き方”に真摯に向き合おうとチャレンジを続けているミクニ。会社は社員の人生を豊かにする場所でなくてはならないという、強い意志を感じさせてくれます。
今後、ミクニが不動産業界にどんな“変化”をもたらしてくれるのか注目していきたいですね。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
■提供/関連リンク
ミクニ