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福岡市に見る、トップダウン組織のスピード感とわかりやすさ

そや

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こんにちは! そやの「今月のベストペア読書」、今回で第4回となります。

ペア読書とは…
2人で同じ本をもちより、速読により30分で読破。その後ディスカッションをするという読書法。
制限時間があることや相手がいることによるプレッシャーで集中が高まり、また、直後にアウトプットがあることで記憶の定着もよくなるなど、多数のメリットがある。

『ペア読書』という最強の読書法を見つけたので図解します。より

今月のベストペア読書は、現役の福岡市長、高島宗一郎氏が書いた『福岡市を経営する』です。

『福岡市を経営する』
著者:高島宗一郎
出版社:ダイヤモンド社
https://amzn.to/2NKfTLJ

今回のペア読書は、書店、通販、電子書籍のハイブリッド総合書サービス「honto」で働かれている方がお相手でした。

テクノロジーの生きる街、福岡市

本書は、福岡市の高島市長が

・どうやって世論をつかんでいるか?
・市政の意思決定の仕方
・市長としてのリーダーシップやマネジメント
・テクノロジーやSNSとの関わり方
・今後描いている戦略

など広いテーマで語るという、ビジネスマンにとっても示唆深い内容です。

僕がこの本を手にとったのは、そもそも福岡市に注目していたということがあります。

個人的に、政治の変わっていくスピードの遅さをなんとかしたいという想いがあり、その1つとして国政選挙のネット投票を実現しようと、少しだけロビー活動をしていたことがあるのです。

その時の経験から、国より小さな自治体で、トップダウンで改革していき、その中の成功事例が全国に適応されていくほうが早いのではないかと考えていました。

福岡市は、市長が40代と若く、LINEやメルカリといったIT企業とSmart Cityの取り組みも行っています。興味深いですよね。

そこから、この市長はどういう人なんだろう?何を考えているんだろう?と思い、本書を手に取りました。

そうした疑問には、おおかた答えてくれる本だと思います。

納得感ある?国政選挙のもどかしさ

読後ディスカッションですが、参議院選挙が行われたばかりだったこともあり、選挙の話になりました。

一言でいうと、「国政選挙って、どこに投票するか決めるの難しすぎない?」という話です

というのも、1度の選挙で検討するイシューが複数あり、どのイシューもそれなりに深いコンテキストを持っています。全てのイシューを知り尽くすのがまず大変だし、自分の主張と完全に一致する政党があるかどうかもわからないので、さらに難易度が上がります。

フローチャートで入れるべき政党がわかる、といったツールも出回っていましたが、これも違うなと思います。

「消費税増税に賛成ですか? Yes or No」といわれても、決められなくないですか?
そもそもなぜ増税する必要があるのか? そのお金は何に使うのか?

結局コンテキストを理解しないと、どちらとも言えませんよね。
1億2000万人が関わる問題なので、それぞれのイシューも大きく複雑で、正しく判断するのも超大変です。

逆に、市政ぐらいだと問題を身近に考えやすくて、投票しやすいよね、という話にもなりました。

トップダウンのスピード感

新しくて効率的なものが入ってくるのが日本は遅いとよく言われています。

その一つには、意思決定が遅いということがあるのではないでしょうか。

当然ですが、関わる人が少ないほうが意思決定は早いです。極端な話、意思決定のスピードだけで言うと、民主主義は独裁国家には勝てません。

(というと、独裁国家を肯定するのか!という意見も出てくると思うのですが、スピード感が早いと言っているだけで肯定しているわけではありません。また、優秀で善良なるリーダーが市民のために立ち上がる前提です)

その意味では、福岡市長は支持があつく、市としても市長の号令でやると言ったらやる、トップダウンに近い組織になっていると聞きます。

そのスピード感を持って、先進的な取り組みの成功事例をつくっていき、それが全国に広がっていくというのは、国全体として見るとスピード感があって良いのではないでしょうか。

それには「福岡市」ぐらいの大きさが、一番丁度いいのかもしれませんね。

終わりに

『福岡市を経営する』、とても面白い本でした。実は福岡には行ったことがないので、近々足を運んでみようかなと思います。

気になった方は、こちらのリンクから購入できます。→ https://amzn.to/2NKfTLJ
よかったら読んでみてください。

ではまた次回! そやでした!

(文:そや)

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