マカロン、お好きですか?
あの一口サイズの中にエレガントな世界観がぎゅっと詰まっていて、食べたことがある人も、なんとなく“永遠の憧れスイーツ”のイメージを持ち続けているのではないでしょうか。
そんな、まさに高嶺の花といったような美しい洋菓子をカジュアルダウン!
可愛いスイーツになった韓国発の“太っちょマカロン”、トゥンカロンが日本でもじわじわ流行りだしています。
▲カジュアルダウンしたトゥンカロンは簡易包装でテイクアウト! 今トレンドのクリアバッグに入っていてとてもおしゃれなんです
韓国マカロン「トゥンカロン」とは?
ここ数年、韓国は空前のマカロンブーム!
若者に人気の街、弘大では中心~南にアパレル店、中心~北にマカロンが食べられるカフェがひしめき合っています。
そして新たに登場したトゥンカロンとは「トゥントゥンイ(뚱뚱이)マカロン」の略。トゥントゥンイは“太っちょ”という意味で、その名の通りたっぷりのクリームが挟まれたずんぐりむっくりなシルエットをしています。
一般的なマカロンと比較してみましょう。
そもそもマカロンはフランス発祥の焼菓子。小ぶりでサクッとした軽い歯ざわりと、ジュワッと口の中に広がる甘さがたまりません。
あまり知られていませんが、「マカロン」というのはその上下の焼き菓子部分のみで、間にジャムや少量のクリームが挟まっているのを「パリ風マカロン」とするそうです。
一方、トゥンカロンは間のクリームを惜しげもなくトッピング! 中にはマカロンの間にクッキーやチョコ菓子などが挟まれているものもあり、1つでかなりお腹いっぱいになるのが特徴です。
そして何よりトゥンカロンは、上下のマカロン部分が派手なんです! 定番はマーブル模様で、そのほかにもキャラクターが描かれていたり、丸型でないのものもあったり!! この革命的な可愛さが人気の理由なんでしょうね。
そんなトゥンカロンを取り扱っているカフェは日本にも少しずつ増えています!
今回はInstagramで投稿されていた写真を300件ほど調査してみましたが、東京だけでなく、関西や九州でも人気店が存在しているようでした。
しかし編集部があるのは東京・恵比寿。全国のマカロンショップを回ることは予算の関係上NG……とのことなので、都内で人気の3店舗にいってみることにしました!
高円寺「The Sugar Forest 」
雑誌や人気YouTuberに紹介され、今ダントツで人気のお店がこちら。今年5月に日本初のトゥンカロンカフェとしてオープンしました。
筆者にとって高円寺といえばお酒を飲んだり、古着屋さんを回ったりするところ。まさか韓国の流行の最先端があるなんて、意外です!
店内は緑やお花があしらわれたナチュラルな内装。今いちばん旬なラテカラーコーディネートとよく合います。
▲座席は2階建てでこちらは2階。1階はオープン直後でも大学生らしき女性やカップルで混雑していました
今回注文したのは「チョコ」(400円)と「アールグレイ」(400円)。
▲高さは4cm。マカロンはしっとりしていてクリームもぎっしり詰まっています
お持ち帰りの際は鮮やかな緑色の箱に詰めてもらえます。この箱の色味がまたトゥンカロンのふんわりした色味を強調させてくれるようです。
※トゥンカロンは売り切れ次第終了(目安は17時)
座席数:1階17席、2階12席(多少前後できそうでした)
原宿「REMICONE」
韓国の本店は“映えソフトクリーム”が話題になった「REMICONE」。2019年2月に日本にも進出し、現在はタピオカ、映えソフトクリーム、トゥンカロンとすべてのトレンドスイーツを網羅できるパラダイスとなっています!
▲左から映えソフトクリーム、トゥンカロン、チーズハットグ、タピオカミルクティー。今のトレンドフード・ドリンクを網羅しています!
店内は韓国の本店同様、白を基調としたミニマルなスタイルで、どんなメニューを選んだとしてもこの店内で撮るだけで間違いなく写真映えします。
今回注文したのは「シューティングブルーベリー」(360円)と「ゆずフラワー」(420円)。
▲こちらも高さは4cm。マカロンはさっくりとした軽いタイプ。中は空洞になるようにクリームが注入されているので、思ったよりさっぱり食べられます。特にゆずフラワーはその空洞にジャムが入り、爽やかな甘さが楽しめました
テイクアウトはできないとのこと。店内はK-POPアイドルの曲がBGMでかかっており、ポスターなどもちらほら……。ファンの推し活スポットとしてもいいかもしれません。
※トゥンカロンは売り切れ次第終了(目安は18時)
座席数:20席
※店舗が少しわかりにくい場所にあるので、ご注意ください。取材時、店先にはワンちゃんが描かれたタピオカミルクティーのメニュー看板が出ていました。
新大久保「mamaron TOKYO」
まるでプリンセスになったような内装のお店があるのは、韓国トレンドをいち早くキャッチできるコリアンタウン、新大久保。今年7月にオープンしたばかりの専門店「mamaron」では貝殻の形をした、さらにビッグなトゥンカロンを食べることができます!
カフェ内にはカウンター席やテラス席がありイートインもできますが、取材時は少々混雑していたのでテイクアウトしてきました!(購入までも15分ほど並びました)
お持ち帰り用の箱はお店の看板がプリントされた、これまたガーリーなデザイン。
▲箱を開けた瞬間にふわっと甘い香りが漂ってくるのって、これ以上ないくらい幸せですよね……!
今回購入したのは「シェル(Lサイズ)」(780円)と「ブルーベリー」(350円)と、「ピーチ」(350円)。
▲高さは全て4cmですが、シェルは直径がおよそ10cm! 左のパリ風マカロンと比べるとその大きさがわかりますね。シェルの中には3種類のクリームが入っていて、パールに見立てているのはホワイトチョコレートでした
こちらはせっかくなので、編集部のみんなに食べてもらいました!
「この量のバター感は初めて! マカロン自体は小さいのに贅沢な感じがする」
「ひとくち目がめちゃめちゃおいしい! 見た目がかわいくて食べる直前にテンションがピークになるからかな?」
「大きい貝殻のトゥンカロンは誰かの誕生日ケーキの代わりにしてもいいかも!」
普段のランチでもレディースセットでお腹いっぱいという少食編集部。やはりトゥンカロン1つでかなり満腹感を得られたようです!
お取り寄せ「Stunning Leo」
都内近郊に住んでいないのに、ここまで読んでくださった方にも朗報! 個人でトゥンカロンを作り、日本全国に配送してくれるショップもありました。
ここでネックになるのが、普段ネットで買い物するときよりも少し高く感じる送料(東京など最も安い配送先で973円)。でも実は、そこにもちゃんと理由があるんです。
あの独特の食感を生み出す繊細なマカロンは、少しの衝撃で割れてしまうという難点が……。だから梱包・運搬の難易度がかなり難しいスイーツなんだとか。
▲パリ風のマカロンよりも丈夫そうなトゥンカロン。しかし少し力をかけるとすぐ割れてしまいます
でも実際にショップに行くための交通費と比べたらとっても安い! 試しに食べてみたい!と思えた方にはぜひおすすめです! お友達を呼んで、おうちカフェをするときに頼んでみてもいいかもしれません。
ちなみに6つ、もしくは8つ注文すると色とりどりのトゥンカロンが見える小窓付きの箱にピッタリ収められて届くそう。だからプレゼントにもぴったり。こんなかわいいものをもらったら絶対テンション上がりますよね!!
かわいい“アクセサリーフード”を楽しもう!
タピオカミルクティーなどの持ち歩くことを主として、その見た目と味を楽しむドリンクを一部では「アクセサリードリンク」と呼ぶのだとか。
でも正直タピオカ熱も以前より冷めてきた、次のカワイイを探しているという方も多いのでは?
そんな方々はぜひ次の“アクセサリーフード”として、トゥンカロンをお試しあれ!
これまでトレンドの食べ歩きフードとして定番だったチーズハットグやホットクとは比べ物にならないくらい、段違いの可愛さです! もちろん前者の2つも美味しくて筆者は好きですけどね!
(文:たなかもみこ)