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何割が理解してる?ジブリの「正直よくわかっていない謎シーン」調査してみた

まいしろ

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まいしろ

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皆さんの好きなジブリ作品は何でしょうか?

「風の谷のナウシカ」から「天空の城ラピュタ」、最近であれば「思い出のマーニー」などなど「好きな作品が多すぎて決められない!」という方も多いことでしょう。

しかし、そんなジブリファンの皆様に、正直に胸に手を当てて考えてみて欲しいことがあります。

ジブリの作品、結構よくわからないシーンありませんか?

「よくわからない」というのは、決して「面白くない」「納得がいかない」シーンという意味ではなく、「なんだか深い意味がある気がするけど、深いということしかわからないまま終了した」シーンという意味合いです。私はあります。

しかし、この「深すぎてよくわからないジブリのシーン」問題、人気作品であるがゆえにどうしても「私以外の人は理解しているのか?」「何か大事なシーンを見逃したから理解できてないだけなのか?」などと考えがち。

しかし、何事もわからないことは正直にわからないと言うことが理解への第一歩。そして、この世のどこかには私と同じく「正直よくわからんけど面白い」と思いながら鑑賞しているジブリファンもいるはずです。

というわけで今回は、そんな全国のジブリファンに「よくわかっていないのは私だけじゃなかったんだ」と安堵してもらうために「ジブリのよくわからないシーン、正直よくわからないまま観ている人はどれくらいなのか?」について、アンケートを元に明らかにしていきたいと思います。

※アンケート対象:20-39歳の男女120名
※なお、この記事は内容の都合上、一部ネタバレを含みます

魔女の宅急便編

最初の「正直よくわからないジブリのシーン」は、名作「魔女の宅急便」より”突然ジジが喋れなくなる場面”です。

思い出せない方のために解説すると、魔女の宅急便の主人公・キキには黒猫のジジという良き友達がいます。

この猫のジジは、結構チクチク言ってくる生意気なキャラなのですが、ある時から急に「ニャー」としか言わないただの猫になってしまいます。

もちろん、キキはショックを受けて「ジジと喋れなくなった!」と大慌てになるのですが、ジジがなぜ急に喋れなくなったのかは最後まで説明がありません。
「キキが大人になったから」「魔法が弱くなったから」等々、いろんな解釈があるものの、正直このシーンはよくわからなかった……という人も多いのではないでしょうか。

では問題のこちらのシーン、どれくらいの人が正直よくわからないまま観ているのでしょうか?

結構わかってました。ジブリファンに安心してもらおうとして行ったこの調査ですが、逆に本当によくわかってないのはわりと自分だけだったという不安を大きくする結果になってしまって大変申し訳ない限りです。

なお、最も多かったのは「なぜ喋れなくなるのかある程度わかっている」という回答。完璧に理解しているわけではないけど、自分なりに答えを出している聡明な視聴者が多いことが伺えます。

千と千尋の神隠し編

では、日本最高の興行収入を誇る映画「千と千尋の神隠し」のよくわからないシーンの方はどうでしょうか?

やはり、「千と千尋の神隠し」といえばこのシーンでしょう。映画の最後、元の世界に戻ろうとする主人公の千尋が、湯婆婆に「この中から(豚に変えられた)お前の両親を選びな」と言われ「(両親は)ここにはいない」と瞬殺で正解するシーン。「えっ、何かヒントあったっけ?!」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。

個人的にもジブリの正直よくわからないシーンランキング堂々の1位であるこちらの場面なのですが、実際このシーンがよくわからないままの人はどれくらいいるのでしょうか?

そこそこ。そこそこの人がよくわからないままのようです。

なお私自身も、こちらのシーンについてはあまりにもわからなさすぎて何度も「千尋 両親わかる なぜ」等で検索したりしているのですが、いまだに正直よくわからないまま観ています。わからないままでも面白いのがジブリ作品の恐ろしいところですが、先程の「魔女の宅急便」に比べると比較的同じ想いのファンが多く、個人的には少し安心できる結果でした。

もののけ姫編

続いては「もののけ姫」主人公のアシタカによる、正直よくわからないシーンを見てみましょう。

事情を最初から説明すると、映画のかなり冒頭でアシタカが、村の娘・カヤに「カヤは、いつもいつも兄さまを思っています」と言われながらお守りの小刀を渡され「わたしもだ。いつもカヤを思おう」と言いながらその小刀を受け取るのですが、映画の後半であっさりとそれをサンにあげてしまうというシーンです。

危険な戦いが始まる前に、サンに何かをお守りを贈りたいという気持ちはわかるのですが、初めて観たときは「あれ……それを……あげるの……?」と切なくなったこちらのシーン。実際どう感じている人が多いのでしょうか?

やや厳しい。ややアシタカに厳しめの意見が目立ちます。

「どうかと思った」「ある程度どうかと思った」人を合わせると全体の30.9%。アシタカにお守りの小刀を渡すため、処罰まで覚悟して見送りに来たカヤの小刀をさくっとサンにあげているアシタカに疑問を感じている人は少なくないようです。

しかし、逆にまったく気にしていないと考える人も25.8%を占めており、なかなか意見が割れる結果となっています。このあたりは最初のカヤにどれくらい思い入れがあるかでも左右されそうなので、「もののけ姫」を観た人どうしで語り合うと盛り上がるシーンとも言えそうです。

天空の城ラピュタ編

では、最後に見ていくのは「天空の城ラピュタ」最大の疑問ともいえる、こちらのシーン。

敵に追いかけ回されたシータに、カバンから取り出したトーストを渡すパズー。「パズーのカバンて、魔法のカバンみたいね!」と笑いながら和やかに食事を始める二人ですが、お気付きでしょうか。そう、よく見るとパズーはカバンに直接トーストを入れていたのです。

実際にトーストを直接カバンに入れていたのか、それとも実はカバンの中で何かのケースに入れていたのか、崩れないタイプのトーストなのか……真相はパズーのみぞ知るところですが、こちらのシーンについての感想を調査してみたのがこちらです。

結構驚いてる。結構皆驚いています。

正直なところ、他の3作に比べるとかなり細かいシーンなので「これはどのシーンかわからない人も多いのでは?」と予想していたのですが、さすが不朽の名作というべきか、かなり細かいところまでちゃんと観ている人が多く、パズーの魔法のカバンは想像以上に多くの人を驚かせたと言えそうです。

というわけで「ジブリのよくわからないシーン、正直よくわからないまま観ている人はどれくらいいるのか」問題、4作品を調べた結果「よくわからないまま観ている人は、正直そこまで多くない」という切ない結果となりました。しかし、完璧に理解できなくても、わからないシーンがあっても楽しめるのがジブリ作品のいいところ。ぜひこれを機に新旧どちらの作品も観返してもらえればと思います。

(文:まいしろ)

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