全員イケメン。しかし、オネエ。「笑って!いいとも」内の「オネメンコンテスト」の企画にてグループを結成し、現在話題を集めている「オネップ」である。今年上半期、急に躍進したように見える彼らだが、メンバーのHIDEKiSMさんは芸歴8年。
18歳の頃からアーティスト活動を続け、会場に出演者よりお客さんが少なくても、CDが売れなくても諦めず常に100%のステージをし続けた。
そして脚光を浴び始めた現在、彼(彼女)は自身を「色物」と言い放つ。いったいどんな過去を背負い、未来を描いているのか。インタビューをおこなった。
オネエ言葉で軽快に話すHIDEKiSMさんは、幼き頃から現在の話し方や仕草だったとのこと。そして、自身は男の子であるにも関わらず、男の子が苦手だったようだ。男の子の代表とも言える「野球」や「サッカー」には興味がなく、「セーラームーン」が好きだった彼(彼女)。「汚物は消去だ!」がまかり通る同調圧力の強い、この日本社会において小中学校時代に浮くことはなかったのだろうか。
その答えは意外にも「なかった」とのこと。その理由として彼があげた言葉は「鈍感なのよね~アハハッ!」だった。「思い返せばいじめられたり、ハブかれたりしていたのかもしれないけれど、気づけないのよ。結果HAPPYだった」と高らかに笑いながら語ってくれた。今、彼を表す言葉には「面白い」「可愛い」といったものが溢れているが、この言葉には「強さ」を感じることが出来た。
「オネップ」の憧れは、最強の「おばちゃん世代」?
「オネップ」の活動を通じ、着実に露出を増やしている彼の現在のファン層は女子中高生から20代前半。そして少し間があいて、世で言う「おばちゃん世代」からの支持が圧倒的に多いとのこと。若年層からは、その女性としての可愛らしさや、男性としてのビジュアルのよさへの憧れが多いよう。
一方で、彼(彼女)自身は毎日のように「おばちゃんみたい」と言われているとのこと。おばちゃん層は「茶飲み友達が頑張っている」といったようなイメージで応援してくれているのかもしれないと語ってくれた。
応援されているだけではなく「おばちゃん世代」に対し、彼(彼女)自身も、「最強の存在」として憧れを感じているとのこと。
「私ね、この人類で一番最強なのは“おばちゃん”だと思っているの。なんかグイグイ食い込むし、でも筋を通そうとするというか、それこそ今流行りの『おもてなし』じゃないけれど、そういう心も持っているのですごく憧れる。誰かに対して、『菓子折り一つ持ってく』っていうことに、尽くす気持ちが表れてるんじゃないか、って。そういった強さや思いやりの心はこれから私も勉強していきたい」
おばちゃんに憧れる男性のオネエ、と書くと意味がわからなくなるが、このジャンル分け不能の異才が、さらに世間を騒がせる日も、きっと近い。
今後の活動としては2014年に向けてアルバム制作を計画中で、それと同時進行でライブ活動やイベント出演、そして司会業と幅広く活動していくとのこと。
直近では3連休の最終日、10月14日(月)には自身が主催するイベントを開催する。
【イベント詳細】
HIDEKiSM presents 『TOKYO iSM COLLECTION chapter5』
-Autumn of arts- 食欲の秋!芸術の秋! 「紅葉」だから「赤」を着night!!
日時:2013年10月14日(月・祝)
時間:16:00open~
会場:渋谷UNDER DEER LOUNGE
チケット:¥2600(1drink付)
【特別特典】受付にて「“ソーシャルトレンドニュース”の記事を見た」と言って頂ければ先着で50名様に特別非売品ステッカープレゼント!
(文・飛内ヒロキ)